平成17年度1次試験解答:運営管理
設問11
解答:オ(cとd)
(a) 管理限界線の設定では、いずれの管理図でも品質特性値が正規分布に従うと仮定されている。
→×:必ずしも、全ての管理図が正規分布に従うわけではない。
(b) サンプルサイズを大きくすると、工程平均などの小さな変化が検出できなくなる。
→×:サンプル座椅子を小さくすると、工程平均などの小さな変化が検出できなくなる。
(c) 管理限界は、工程のばらつきを反映したもので、製品の規格値とは無関係である。
→○:正しい
(d) 第1種の過誤は、工程が本当は管理状態にあるときに管理状態でないと推測する誤りである。
→○:正しい
設問12
解答:オ
循環型社会形成推進基本法の定める優先順位とは次のものである。(優先順位は(1)→(5))
- (1)発生抑制
- 何よりも「廃棄物を出さない」こと
- (2)再使用
- 不要になったものでも「できるだけ繰り返し使う」こと
- (3)再生利用
- 繰り返し使えないものは「原材料として再利用する」こと
- (4)熟回収
- 「繰り返し使えない」かつ「原材料として再利用もできない」場合は「熱を得ることに再利用する」こと
- (5)適正処分
- どうしても捨てるしかない物は「きちんと処分する」こと
設問13
解答:ウ(bとc)
(a)常備品による管理方式では、計画に対する生産の進み遅れが明確になり、部品の生産数量の過不足が防止される
→×:常備品による管理方式とは、使用頻度が高い部品や継続的に使用される部品については常に一定量を在庫として保管しておく管理方式である。在庫が不足したら生産するものである為、材料計画に対する生産の進み遅れが明確になるわけではない
(b)製番による管理方式では、不要不急な部品や製品を生産しないことから、見込在庫は発生しない
→○:製番管理方式とは、製造命令書を発行するときに、その製品に関するすべての加工と組立ての指示書を同時に準備し、同一の製造番号をそれぞれ付けて管理を行なう方式である。部品や製品の見込み生産を行なわないので見込在庫は発生しない。
(c)通番による管理方式は、完成品の生産数量を累積生産台数で管理する
→○:通番管理方式とは、完成品の生産累計数(実績数)と計画累計数で管理する方式である。
(d)MRPによる管理方式は、特定の製品に対して半組立品や部品を対応させて管理する
→×:MRPによる管理方式では、特定の製品に対して半組立品や部品を対応させて管理するわけではない。 設問は製番管理方式に関する説明である。
設問14
解答:ウ
建築基準法に関する問題である。
建築基準法第61条では
と定めている。よって解答はウである。
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解答:ウ
都市計画法に関する問題である。
都市計画法第4条では
と定めている。よって解答はウである。
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解答:ウ
店舗施設のレイアウト ・ 売り場の構成に関する問題である。
(ア)一般的に店舗の間口が狭いよりも広い方が出入ロの客動線がよくなる。
→○:間口とは、建物や土地の正面の幅のことである。当然、間口が広いほうが店舗への出入りがスムーズであり、客動線がよくなる。
(イ)売場のレイアウトを考える際には、動線計画(歩きやすく)、商品構成(見やすく)、販売形態(買いやすく)を整理することが重要である。
→○:動線計画、商品構成、販売形態を整理することが重要である。
(ウ)商品の陳列の高さに関しては、中・大規模店舗でも小規模店舗でも、可能なかぎり天井近くまで高く上積みして商品のボリュームをできるだけ大きく見せることが良いとされている。
→×:陳列は業種や店舗規模、陳列の目的によって異なる。 設問の可能なかぎり天井近くまで高く上積みして商品のボリュームをできるだけ大きく見せる陳列方法はディスカウントストアなどには適しているかもしれないが高級店などには適さない。
(エ)商品の有効な陳列の高さは、人が立った状態で軽く商品に手が触れる範囲の、床から70〜125cm程度が最良とされている。
→○:人が立った状態で軽く商品に手が触れる範囲のことを「ゴールデンゾーン」という。
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設問17
解答:ア
(ア)VE(ValueEnginnering)とは英国で生れた経営工学手法の一つで、機能・品質を落として工事コストを下げる手段の一つである。
→×:VE(ValueEnginnering)とは英国で生れた経営工学手法の一つで、機能・品質を落とさないで工事コストを下げる手段の一つである。
(イ)概算積算とは過去の工事実績資料・統計資料などをもとに、おおづかみに工事費を算出することをいう。
→○:正しい
(ウ)工事の見積もりは、一般的に、設計作業が20%進んだ段階で、見積コストの80%程度が決まってしまうといわれている。
→○:正しい
(エ)明細積算とは完成した設計図吾に基づいて、数量をより正確に算出、集計し、明細書を作成して、全体の工事費を算出することをいう。
→○:正しい
設問18
解答:設問1 エ、設問2 エ
(設問1)
平均在庫日数に関する問題である。
平均在庫日数は次の公式で求められる。
- 平均在庫高を算出する。
平均在庫高=30百万円(期首棚卸高)+40百万円(期末棚卸高)÷2=35百万円 - 売上原価を算出する。
売上原価=30百万円(期首棚卸高)+600百万円(仕入高)−40百万円(期末棚卸高)= 590百万円 - 平均在庫日数を算出する。
35百万円(平均在庫高) ÷ (590百万円(売上原価)÷365(日))=21.65・・・・・日
よって解答はエである。
(設問2)
商品予算計画に関する問題である。
GMROIは次の公式で求められる。
- 売上総利益(粗利益)を算出する。
平均在庫高=800百万円(売上高)-590(売上原価)=210百万円 - GMROIを算出する。
GMROI=210百万円(売上総利益(粗利益))÷35百万円(平均在庫高)×100=600%
よって解答はエである。
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解答:オ
PI値は一般に、総販売金額÷レジ通過客数(1,000人単位)または総販売点数÷レジ通過客数(1,000人単位)で算出される。レジ通過客数はレシート枚数に該当するので、解答はオである。
設問20
解答:エ
カテゴリ・マネジメントとは、商品を単品ごとではなく、顧客価値という観点を基にカテゴリー(部門)に分け、カテゴリー全体で構成商品のライフサイクル管理を実施する手法である。
(ア)カテゴリー・マネジメントは、ECR活動の一部である。
→○:カテゴリー・マネジメントは、ECR(効率的な消費者対応)の一部である。
(イ)カテゴリー・マネジメントは、小売業者と供給業者の協働による取り組みである
→○:カテゴリー・マネジメントは小売業と製造業が共同で管理していくプロセスである。
(ウ)カテゴリー・マネジメントは、小売業のマーチャンダイジング活動の業務プロセスのリエンジニアリングである。
→○:正しい。
(エ)カテゴリー・マネジメントは、消費者の商品選択基準に従って区分した商品カテゴリーを戦略的事業単位として、 売上高の最大化を図る手法である。
→×:売上高の最大化を計る手法ではない
(オ)カテゴリー・マネジメントは、戦術面では棚割りと店頭販促が重要な要素となる
→○:カテゴリー・マネジメントでは棚割りと店頭販促が重要な要素となる。