VAとVE
VA(Value Analysis:価値分析)とVE(Value Engineering:価値工学)は、ほぼ同義な用語である。
米国GE社の購買部門のマネージャーであったマイケルズによってVAが開発され、その後適用範囲を広げてVEへと発展したのです。 VEとは、「最小のライフサイクルコストで、製品に必要な仕様や機能を確実に達成するために、その機能分析を組織的に行なう方法」と説明されています 。
VEにおけるValue:価値
必要な機能を最小のコストで得ることであり、機能とコストの比によって価値を定義し・価値の最大化をはかる。価値は次の式で求められる。
価値 = 機能 ÷ コスト
価値を高める為には、機能を向上させるか、コストを低減することが必要になります。
VEにおける機能
使用機能
製品の本来の使用価値を果たすために必要な機能
- 基本機能
- その機能を欠くと製品本来の目的が果たせなくなる基本機能
例)腕時計の場合は「時刻を性格に表示する」、冷蔵庫の場合は「収納し、冷却する」 - 補助機能
- 基本機能を発揮する際に生じる付随機能
例)腕時計の場合は「アラーム機能、夜間照明」、冷蔵庫の場合は「製氷機能、急速冷却機能」
魅力機能
デザインや色彩などの見栄えをよくする為の機能
VEの手順
VEは次の手順で行なわれる。- (1)対象テーマの設定
- 対象テーマを選定し、目標を設定する
- (2)情報の収集
- 顧客の要求情報、販売関連情報、製品関連情報、コスト情報、品質情報、制約情報などを収集します
- (3)機能の定義
- 機能の定義を行なう
- (4)機能の評価
- 各機能に対するコストを求め、機能÷コストで価値を求める
- (5)アイデアの抽出
- アイデアを出す
- (6)アイデアの評価
- (5)で出されたアイデアを、うまく整理して具体化を行なう
- (7)改善案の提案・実施
- 改善案を提案・実施する