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平成15年度1次試験問題:中小企業経営・中小企業政策

設問6

 総務省「事業所・企業統計調査」(1999年)に従って、1999年中小企業基本法改正後の定義による中小企業の数が多い順に下記のa〜d の産業分野を並べた場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

製造業
卸売業
小売業
サービス業(飲食店を含めない)
【解答群】
(ア) c―d―a―b
(イ) c―d―b―a
(ウ) d―c―a―b
(エ) d―c―b―a

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設問7

 次の文章を読んで、以下の設問に答えよ。
 @直接金融の可能性が乏しい中小企業にとって、金融機関からの借入は重要な意味を持つ。一般に、企業規模が大きいほど借入金利は低いが、A金利に関しては借入企業間のばらつきが大きい。また、B資金調達の可能性(減額や拒絶の程度)も企業によって異なる。つまり、多くの中小企業にとって資金調達の問題は重大であるが、それは必ずしもすべての企業に等しくあてはまるものではない。

(設問1)
 文中の下線部@に関して、一般の中小企業にとって実現可能な直接金融の方法として、最も不適切なものはどれか。

【解答群】
(ア)売掛債権の証券化
(イ)金融機関引受私募債の発行
(ウ)公募債の発行
(エ)投資事業組合からの出資

(設問2)
 文中の下線部Aに関して、2002年版中小企業白書の分析に基づいて判断すれば、中小企業の中でも短期借入金利の低い企業の特徴は何か。最も適切なものの組み合わせを、下記の解答群から選べ。

自己資本比率が高い。
業歴が長い。
都市銀行または信託銀行をメインバンクとしている。
メインバンクとの取引年数が長い。
総資本営業利益率が高い。

【解答群】
(ア)a とb とe
(イ)a とc とd
(ウ)a とd とe
(エ)b とc とd
(オ)b とc とe

(設問3)
 文中の下線部Bに関して、2002年版中小企業白書の分析に基づいて判断すれば、中小企業からの借入申し込みに対して、メインバンクが融資を拒絶・減額する可能性が高いのは、借入申し込み企業がどのような特徴を持つ場合か。最も適切なものを選べ。

【解答群】
(ア)自己資本比率が高い。
(イ)業歴が長い。
(ウ)都市銀行または信託銀行をメインバンクとしている。
(エ)メインバンクとの取引年数が長い。
(オ)総資本営業利益率が高い。

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設問8

 次の文章を読んで、以下の設問に答えよ。
 製造業の海外生産比率は近年上昇を続けて2000年度には14.5%に達し、産業の空洞化が危惧されている。海外生産が国内の生産に与える効果には、資本財輸出誘発効果、中間財輸出誘発効果、@輸出代替効果、逆輸入効果があり、全体的な影響はこれらの合計によって決まるので、海外生産が拡大した分だけ国内生産が減少するとは言えない。しかし、国内生産に対する(波及効果も含む)総合効果を推計すると、1990年代を通じてマイナスの効果が強まっている。とりわけ下請企業に対する影響は深刻であると考えられ、A多くの下請企業は何らかの対応を迫られている。

(設問1)
 文中の下線部@の輸出代替効果の説明として、最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア)日本企業の海外生産拠点で生産された製品が第三国に輸出されることによって、日本からの輸出が代替される効果
(イ)日本企業の海外生産拠点で生産された製品が日本に輸出されることによって、外国企業の日本への輸出が代替される効果
(ウ)日本企業の海外生産拠点で生産された製品が日本に輸出されることによって、国内需要向けの国内生産が代替される効果
(エ)日本企業の海外生産拠点で必要となる資本財が日本国内の企業から調達されることにより、日本からの輸出が増加する効果
(オ)日本企業の海外生産拠点で必要となる中間財が日本国内の企業から調達されることにより、日本からの輸出が増加する効果

(設問2)
 文中の下線部Aについて、2002年版中小企業白書の分析によれば、親企業の海外進出に対して下請中小企業が取った戦略の中で、長期的に見て下請中小企業の売上高を増やすために最も不適切だったものはどれか。

【解答群】
(ア)高付加価値製品を開発して、安価な海外製品に対抗する。
(イ)情報通信技術を活用して、経営の効率化を図る。
(ウ)製品の低コスト化によって、安価な海外製品に対抗する。
(エ)設備をいったん整理して、生産を合理化する。

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設問9

 FC(フランチャイズチェーン)は、特に小売業・個人向けサービス業・飲食店における事業展開の手段のひとつとして定着しつつある。FC 加盟の一般的なメリットとして最も不適切なものはどれか。

【解答群】
(ア)教育プログラムや業務マニュアルに従って、さまざまな経営指導を受けられる。
(イ)契約に基づいて、加盟店に一定の資本利益率が保証されている。
(ウ)本部が商品の仕入や生産を集中的に管理することによって、安価で良質な商品が確保される。
(エ)本部の知名度や一括的広告活動によって、独自の営業販売努力が節約できる。

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設問10

 次の文章を読んで、以下の設問に答えよ。
 中小卸売業者の経営環境は、近年厳しさを増している。卸売業の【 A 】 を示す指標として知られるW/R 比率は、日本ではアメリカ・ドイツ・フランス等と比較して高いが、近年低下している。これは【 B 】 ことを示すものである。
 また、中小卸売業者は流通において、物流・商流の他にもさまざまな機能を担っているが、流通における近年の構造変化は、中小卸売業者の機能に大きな影響を及ぼしている。

(設問1)
 文中の空欄【 A 】 、【 B 】 に最も適切な用語の組み合わせはどれか。

【解答群】
(ア) A:資本回転率 B:流通在庫が増加している
(イ) A:生産性 B:流通の非効率性が増加している
(ウ) A:多段階性 B:流通経路が短縮されている
(エ) A:平均マージン B:競争が激化している
(設問2)
 文中の下線部について、中小卸売業者の機能を制約する要因として、最も不適切なものはどれか。

【解答群】
(ア)外資系小売業者の参入
(イ)情報化の進展
(ウ)中小卸売業者の連携の増加
(エ)零細小売業者の減少

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