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平成19年度1次試験問題:企業経営理論

設問26

 飲料メーカーB社は、高機能性の清涼飲料水の新製品を市場に導入する際に、流通チャネルにコンビニエンスストアだけを選択して、慣習価格よりも高い価格を設 定した。このような方策を採用した理由として最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) コンビニエンスストアでは、値引き販売が通常行われ、製品イメージの低下が懸念されるものの、販売量を増やすことが可能となる。
(イ) コンビニエンスストアでは、弁当類と飲料とがセットで購入されることも多く、その場合、飲料のもつ高機能性を印象づけることが可能となる。
(ウ) コンビニエンスストアは、家族需要に対応しており、家庭内に買い置きしておく購買行動に適している。
(工) コンビニエンスストアは、個人だけではなく、法人などによる贈答用の需要にも適している。
(オ) コンビニエンスストアは、この商品のもつ高機能性を、店員が豊富な情報量で具体的に訴求するのに適している。

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設問27

 マーケティングにおいては、消費者の購買そのものだけではなく、購買後の消費者の状況なども重要となってくる。これに関して、最も不適切なものはどれか

【解答群】
(ア) 購買後に高い満足を示した消費者に、その製品の広告の推奨者として登場してもらうことは有効である。
(イ) 購買後に容器などを廃棄する段階での消費者の環境意識を重視する必要がある。
(ウ) 購買後の評価は、ブログなどインターネットによって、従来以上に広範囲に伝達される傾向にある。
(工) 購買後の満足度を高めるために、広告などを活用して事前の期待を大きく高めておく必要がある。
(オ) 消費者は、購買後に、企業の想定しない利用方法や用途を発見することがあるので、企業はそれに耳を傾ける体制をとる必要がある。

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設問28

 サービスの満足保証制度が販売促進策として有効に機能する場合に関する説明として、最も不適切なものはどれか

【解答群】
(ア) 安価なサービスよりも、高価なサービスの場合
(イ) 顧客がその種のサービスに関する知識を多く有している場合
(ウ) 顧客にとって購買リスクが高い場合
(工) 新規顧客の獲得が難しい場合
(オ) ネットを含めて、口コミによる評判が需要に影響する場合

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設問29

 大多数の商品は、工場で生産されたときの姿のままでは流通することが困難であ り、さまざまな包装が施される。包装に関して、最も不適切なものはどれか

【解答群】
(ア) 外装には、荷印など物流用の情報を組み入れることが重要である。
(イ) 内装は、個々の商品に施された包装であり、特にデザインが重視される。
(ウ) 包装することによって、機械による商品の取り扱いを容易にすることができる。
(工) 包装することによって、商品の魅力をより高めることができる。
(オ) 包装することによって、商品を熱や衝撃から保護することができる。

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設問30

 航空会社は、搭乗距離によるフリークエント・フライヤーズ・プログラム(FFP) を取り入れている。それと類似の、購買金額によるポイント制度(たとえばフリー クエント・ショッパーズ・プログラム)が小売業においても、多く採用されてい る。これに関して、最も不適切なものはどれか

【解答群】
(ア) クレジットカード利用客に向けて、ポイント付与率を現金客より低く設定することによって、両者の販売にかかるコストの差を縮小できる。
(イ) 小売店にとってポイント制度は競争手段であり、他社によって模倣されにくく、競争優位を維持することができる。
(ウ) 顧客の実質的支払金額は低くなっても、販売価格それ自体は大幅な値引きをしていないことになる。
(工) 他店とポイント連携をすると、新規顧客の獲得に有利に働く一方、自店のポイントを他店で活用され、自店の売上増加につながるとは限らない。
(オ) 販売価格そのものの割り引きは、顧客の固定化に結び付きにくいが、これに対し、ポイント制度は次回の来店を促し、顧客の固定化に結び付けることができる。

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