平成20年度1次試験問題:中小企業経営・中小企業政策
設問16
中小企業診断士A氏は、創業を考えているB氏から、事業開始時に必要となる設備資金の借り入れに関する相談を受けた。B氏は、現在の勤務先での20年の勤務経験を生かし、従業員を1名程度雇用して、創業予定とのことである。
そこで、A氏は、国民生活金融公庫で取り扱っている「新創業融資制度」をB氏に紹介することとした。この融資制度に関するA氏の説明として、最も不適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 開業資金総額の2分の1以上の自己資金が確認できることが必要です。 (イ) 貸付限度額は1,000万円です。 (ウ) 設備資金の貸付期間は、7年以内です。 (工) 無担保・無保証人で借り入れができます。法人代表者の保証も不要です。
設問17
「JAPANブランド育成支援事業」は、ブランド確立に向けて地域一丸となって取り組むプロジェクトを総合的に支援する事業である。ブランド育成の支援は、戦略策定段階、ブランド確立段階の2段階にわたって行われる。この事業に関する記述として最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 経済産業局において、年1回プロジェクトの公募を行っている。 (イ) ブランド確立に関する支援期間は、最大3か年である。 (ウ) プロジェクトに対し、独立行政法人中小企業基盤整備機構を通じて支援する。 (工) プロジェクトの戦略策定支援は、1件あたり1,000万円程度で、3分の2補助である。
設問18
「セーフティネット保証制度」は、経済環境の急激な変化に直面し、経営の安定に支障を生じている中小企業者に対する保証制度である。この制度に関する記述として最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 保証金額を問わず、無担保無保証人の保証制度である。 (イ) 保証限度額の別枠を図る制度である。 (ウ) 保証料は無料である。 (工) 利用にあたっては、経済産業大臣の認定が必要となる。
設問19
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
「中小企業地域資源活用促進法」は、地域経済が自立的・持続的な成長を実現していくために、各地域の強みである「農林水産物」、「【 A 】」、「観光資源」からなる地域資源を活用して新商品の開発等の事業を行う中小企業者を支援する法律である。この法律では、【 B 】が地域資源の指定等を内容とする基本構想を策定する。
(設問1)
文中の空欄【 A 】に入る最も適切な語句はどれか。
【解答群】 (ア) 工業製品 (イ) 鉱業品及び工業品 (ウ) 鉱工業品及びその生産技術 (工) 伝統工芸品
(設問2)
文中の空欄【 B 】に入る最も適切な語句はどれか。
【解答群】 (ア) 国 (イ) 市町村 (ウ) 商工会議所・商工会 (工) 都道府県
設問20
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
中小企業者等は税制上のさまざまな特別措置を受けることができる。たとえば、個人事業者の所得税における措置として、【 A 】の家族専従者については、家族専従者に対する支払給与の金額が、その労務の対価として相当であると認められるときは、【 B 】が必要経費に算入できる。
法人事業者のための措置としては、中小法人(資本金1億円以下の法人)については、法人税について軽減税率(年所得【 C 】万円まで【 D 】%)が適用されている。
(設問1)
文中の空欄【 A 】と【 B 】に入る最も適切な語句の組み合わせはどれか。
【解答群】 (ア) 【 A 】: 青色申告者 【 B 】: その90%の金額 (イ) 【 A 】: 青色申告者 【 B 】: その全額 (ウ) 【 A 】: 青色申告者および白色申告者 【 B 】: その90%の金額 (工) 【 A 】: 青色申告者および白色申告者 【 B 】: その全額
(設問2)
文中の空欄【 C 】と【 D 】に入る最も適切な語句の組み合わせはどれか。
【解答群】 (ア) 【 C 】: 600 【 D 】: 15 (イ) 【 C 】: 600 【 D 】: 22 (ウ) 【 C 】: 800 【 D 】: 15 (工) 【 C 】: 800 【 D 】: 22