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平成20年度1次試験問題:中小企業経営・中小企業政策

設問1

 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
新規開業によって期待される効果のひとつとして、雇用の創出が挙げられる。総務省「事業所・企業統計調査」に基づき、1994年時点と2004年時点の全事業所の雇用変動量を比較した中小企業庁の推計によると、1994年に存在せず2004年時点に存在した事業所(開業事業所)による雇用創出は2,115万人と、両時点に存在が確認される存続事業所における雇用創出の541万人を大きく上回る。加えて、雇用変動を雇用形態別に見ると、開業事業所で生み出される雇用は、【   】による雇用が最も多いことも注目される。なお、業種別に雇用変動状況を見ると、両時点で雇用を増加させている業種がある一方で、雇用を大きく減少させている業種もあり、業種によって雇用変動に違いが見られることも指摘されている。

(設問1)
文中の空欄に入る最も適切な語句はどれか。

【解答群】
(ア) 個人事業主・家族従業者
(イ) 正社員
(ウ) パート・アルバイト
(工) 臨時雇用者

(設問2)
文中の下線部について、総務省「事業所・企業統計調査」に基づく中小企業庁の推計から、1994年時点と2004年時点の雇用変動を業種別に比較した場合に、最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) 医療福祉・教育学習支援業においては雇用が増加している。
(イ) 金融保険業においては雇用が増加している。
(ウ) 建設業においては雇用が増加している。
(工) 製造業においては雇用が増加している。

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設問2

 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
日本においては、少子高齢化の進展により、今後労働力人口の大幅な減少が避けられない。このような中で、日本経済が持続的発展を遂げるためには、労働生産性、すなわち労働投入量(労働時間または労働者数)当たりの【 A 】の向上が不可欠と考えられる。
とりわけ、中小企業の労働生産性の水準は低い。経済産業省「企業活動基本調査」、厚生労働省「毎月勤労統計調査」に基づく中小企業庁の推計結果(2005年度)を見ても、中小企業の労働生産性の水準は、製造業、情報通信業、卸売業、小売業、飲食店・宿泊業のすべての業種において、大企業を下回っている。このような大企業と中小企業の労働生産性の格差は、中小企業における労働投入量当たりの資本ストックとして算出される【 B 】の水準が低いことによるところが大きいと考えられる。

(設問1)
文中の空欄【 A 】に入る最も適切な語句はどれか。

【解答群】
(ア) 減価償却費
(イ) 人件費
(ウ) 生産費用
(工) 付加価値額

(設問2)
文中の下線部について、次の選択肢の中で大企業と中小企業の労働生産性の格差が最も大きいのはどれか。

【解答群】
(ア) 飲食店・宿泊業
(イ) 卸売業
(ウ) 小売業
(工) 情報通信業
(オ) 製造業

(設問3)
文中の空欄【 B 】に入る最も適切な語句はどれか。

【解答群】
(ア) 機械稼働率
(イ) 固定資産比率
(ウ) 自己資本比率
(工) 資本装備率
(オ) 労働分配率

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設問3

 次の文章の空欄【 A 】と【 B 】に入る最も適切な数値の組み合わせを下記の解答群から選べ。
中小企業、とりわけ小規模企業を取り巻く経営環境は依然として厳しく、中小企業庁「中小企業実態基本調査」(2006年)をもとに、従業者規模別の債務超過企業の割合を見ると、従業者数101〜300人の企業では【 A 】%であるのに対し、従業者数1〜5人の企業では【 B 】%となっている。

【解答群】
(ア) 【 A 】: 1.3 【 B 】: 22.5
(イ) 【 A 】: 3.8 【 B 】: 50.1
(ウ) 【 A 】: 4.5 【 B 】: 36.6
(工) 【 A 】: 7.3 【 B 】: 10.2

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設問4

 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
経済産業省「工業統計表」(2004年)によれば、日本の製造業の出荷額に占める中小企業のシェアは【 A 】%に及んでいる。業種(産業)別に見ると、【 B 】産業や【 C 】産業におけるシェアが比較的高い。川下の【 D 】産業における最終製品は大企業がもっぱら生産しているが、その生産過程では、川上・川中の【 C 】産業に属する多くの中小企業が関与しているものと考えられる。
なお、ここでは業種分類を次のとおりとしている。

●素材・部品型 繊維、木材・木製品、パルプ・紙・紙加工品、化学、石油製品・石炭製品、
プラスチック製品、ゴム製品、なめし革・同製品・毛皮、窯業・土石製品、
鉄鋼、非鉄金属、金属製品
●加工・組立型 一般機械、電気機械、輸送用機械、精密機械
●生活関連型 食料品、飲料・たばこ・飼料、衣服・その他の繊維製品、家具・装備品、
印刷・同関連業、その他の製造業


(設問1)
文中の空欄【 A 】に入る最も適切な語句はどれか。

【解答群】
(ア) 18.8
(イ) 36.2
(ウ) 50.5
(工) 71.8

(設問2)
文中の空欄【 B 】〜【 D 】に入る最も適切な語句の組み合わせはどれか。

【解答群】
(ア) 【 B 】: 加工・組立型 【 C 】: 素材・部品型 【 D 】: 生活関連型
(イ) 【 B 】: 生活関連型 【 C 】: 加工・組立型 【 D 】: 素材・部品型
(ウ) 【 B 】: 生活関連型 【 C 】: 素材・部品型 【 D 】: 加工・組立型
(工) 【 B 】: 素材・部品型 【 C 】: 生活関連型 【 D 】: 加工・組立型

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設問5

 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
 近年、製造業を取り巻く環境変化のひとつとして、グローバル競争の加速化、市場ニーズの多様化、急激な技術革新の進展などを背景に、製品の市場投入から成長、成熟、衰退までのライフサイクルが短縮化していることが挙げられる。上場している製造業を対象とした経済産業省の調べ(2007年2月)をもとに、業種別に主力製品の現在のライフサイクル年数を5年前と比較すると、特に【   】産業における短縮化が著しく、5年前の約6割の水準となっている。こうした製品のライフサイクルの短縮化は、サポーティングインダストリーの中核を担う中小製造業の経営にも大きな影響を及ぼしているものと考えられる

(設問1)
文中の空欄に入る最も適切な語句はどれか。

【解答群】
(ア) 化学
(イ) 家電
(ウ) 自動車
(工) 鉄鋼

(設問2)
文中の下線部について、想定される中小製造業への影響として、最も不適切なものはどれか

【解答群】
(ア) 価格低下のスピードが速まる。
(イ) 技術革新への対応が求められるようになる。
(ウ) 生産変動が大きくなる。
(工) 知的財産保護への対応が求められるようになる。
(オ) 納期が短縮化する。

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