平成20年度1次試験問題:中小企業経営・中小企業政策
設問11
次の文章の空欄【 A 】〜【 C 】に入る最も適切な語句の組み合わせを下記の解答群から選べ。
東京商工リサーチ「全国企業倒産白書」によれば、2006年の企業倒産件数は13,245件で、うち資本金1億円未満の企業が13,011件である。業種別に倒産件数・負債総額の内訳を見ると、倒産件数では【 A 】が最も多く、負債総額では【 B 】が最も多くなっている。要因別倒産件数構成比を見ると、【 C 】を要因とする倒産の割合が最も多くなっている。
【解答群】 (ア) 【 A 】: 建設業 【 B 】: サービス業 【 C 】: 販売不振 (イ) 【 A 】: 建設業 【 B 】: 不動産業 【 C 】: 放漫経営 (ウ) 【 A 】: サービス業 【 B 】: 建設業 【 C 】: 販売不振 (工) 【 A 】: サービス業 【 B 】: 商業 【 C 】: 放漫経営 (オ) 【 A 】: 不動産業 【 B 】: サービス業 【 C 】: 販売不振
設問12
次の文章の空欄に入る最も適切な語句の組み合わせを下記の解答群から選べ。
日本の製造業は、し烈化するグローバル競争に対応するため、積極的に海外での事業展開を進めている。この結果、経済産業省「海外事業活動基本調査」によると、製造業の海外生産比率(国内全法人ベース)(注)は、1991年度の7.9%から2005年度には、16.7%に達し、過去最高の水準となっている。2005年度の海外生産比率(国内全法人ベース)を業種別に見ると、【 】が37.0%と最も高く、次に多いのが情報通信機械の34.9%となっている。
(注) 海外生産比率=海外現地法人売上高÷(海外現地法人売上高+国内法人売上高)×100
【解答群】 (ア) 一般機械 (イ) 精密機械 (ウ) 鉄鋼 (工) 非鉄金属 (オ) 輸送機械
設問13
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
大企業との比較において、相対的に保有する経営資源が限られる中小企業が、自社単独で製品開発・技術開発を行うことや、新たな販路開拓を行うことは容易ではない。また、市場ニーズがめまぐるしく変化する中で、必要とするすべての経営資源を自社内に抱え込むことは、中小企業が本来的な強みとする環境変化に対する柔軟な対応力を弱めかねない。
このため、現代の中小企業経営にとっては、外部の経営資源をいかに有効活用するかが重要な戦略的課題となっている。こうした中で近年注目されているのが、産学官連携の促進に加えて、複数の中小企業が各自保有する経営資源を相互提供することで、不足する経営資源の補完や融合を図り、新たな事業活動や価値を創造する取り組みである。こうした中小企業の取り組みは、【 A 】のような関係にみられる垂直的で硬い連携関係ではなく、既存の取引関係の有無を問わない緩やかで【 B 】な水平的連携関係であることが多い。
(設問1)
文中の空欄【 A 】に入る最も不適切な語句はどれか。
【解答群】 (ア) 異業種交流 (イ) 系列取引 (ウ) 産学連携 (工) 地域コンソーシアム
(設問2)
文中の空欄【 A 】に入る最も適切な語句はどれか。
【解答群】 (ア) 固定的 (イ) 集権的 (ウ) 対等 (工) 長期的
(設問3)
文中の下線部について、このような取り組みを維持・発展させるために必要な条件として、最も不適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 公正な成果配分や費用負担 (イ) 参加企業が同業種であること (ウ) 参加する企業間の信頼関係の構築 (工) 全体を取りまとめるコーディネーターの存在
設問14
中小企業基本法における中小企業の定義に関する次の記述の正誤について、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a | 従業員数80名のサービス業(資本金1億円)は、中小企業と定義される。 |
b | 中小企業基本法の中小企業の定義においては、資本金基準と従業員基準の両方の基準を満たす必要がある。 |
c | 中小企業の定義において、会社役員は従業員に含まれない。 |
【解答群】 (ア) a: 正 b: 正 c: 誤 (イ) a: 正 b: 誤 c: 正 (ウ) a: 誤 b: 正 c: 誤 (工) a: 誤 b: 誤 c: 正
設問15
中小企業基本法において、小規模企業の定義に該当する企業として最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 従業員規模が10人で、資本金が100万円の小売業 (イ) 従業員規模が10人の個人経営の飲食店 (ウ) 従業員規模が20人で、資本金が1億円の製造業 (工) 従業員規模が30人で、資本金が1,000万円の製造業