平成16年度1次試験問題:中小企業経営・中小企業政策
設問6
資金調達の重要な手段のひとつである企業間信用について、最も適切なものの組み合わせを、下記の解答群から選べ。
a | 運転資金より設備投資資金に影響しやすい。 |
b | 卸売業、建設業で特に多く利用されている。 |
c | 買掛金と支払手形の合計として理解されることが多い。 |
d | 総資産に対する比率は近年低下傾向にある。 |
e | 総資産に対する比率は従業員規模が小さいほど高い。 |
【解答群】
(ア)a とb とe
(イ)a とc とd
(ウ)a とd とe
(エ)b とc とd
(オ)b とc とe
設問7
次の文章を読んで、以下の設問に答えよ。
財務省「法人企業統計年報」に基づいて、1999年から2001年までの大企業と中小企業の付加価値率(売上高に対する付加価値額の割合)を比較すると、全体的には中小企業のほうが付加価値率は高いが、業種別に見ると、【 A 】では逆になる。また、中小企業の付加価値率を業種別に比較し、高い順に並べると、【 B 】 の順になる。
なお、ここで中小企業とは、資本金3憶円以下または従業員数300人以下(卸売業、サービス業については資本金1憶円以下または従業員数100人以下、小売業については資本金5、000万円以下または従業員数50人以下)の法人企業とする。
(設問1)
文中の空欄【 A 】 に最も適切なものはどれか。
【解答群】
(ア)卸・小売業
(イ)建設業
(ウ)サービス業
(エ)製造業
(設問2)
文中の空欄B に最も適切なものはどれか。
【解答群】
(ア)卸・小売業、サービス業、製造業、建設業
(イ)建設業、卸・小売業、サービス業、製造業
(ウ)サービス業、製造業、建設業、卸・小売業
(エ)製造業、建設業、卸・小売業、サービス業
設問8
産学官連携に関する中小企業庁の最近の調査(「経営戦略に関する実態調査」2002年)によれば、中小製造業の連携の相手として最も多いのはどれか。
【解答群】
(ア)公設試験研究機関、次いで国立試験研究機関
(イ)公設試験研究機関、次いで国立大学
(ウ)公設試験研究機関、次いで私立大学
(エ)私立大学、次いで公設試験研究機関
(オ)私立大学、次いで国立試験研究機関
設問9
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
中小企業は日本経済の中でさまざまな役割を果たしているが、地域経済の担い手としても重要である。地域の産業集積は、産地(地場産業)・企業城下町・基盤技術型集積に分類できるが、特に産地の数は多く、中小企業庁の「産地概況調査」の対象地域は500を超える。このような産業集積は、長い間、地域の中小企業にさまざまな利益をもたらしてきた。しかし近年、多くの産地では安価な輸入品との競争等によって販売の不振が続き、中小企業の廃業・転業が増加している。
(設問1)
産地の一般的な特徴として、最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 大企業の事業所を中心に、緊密な取引関係のネットワークが形成されている。 (イ) 多様な業種の企業が集積し、異業種企業間で活発な情報交換が行われている。 (ウ) 地域のニーズに密着した製品が生み出されている。 (エ) 伝統的工芸品の生産に特化した熟練技能を存立基盤としている。 (オ) 同業種や関連業種の中小企業の間で分業が発達している。
(設問2)
産地の事例として最も適切な地域の組み合わせを、下記の解答群から選べ。
a | 東京都大田区 |
b | 北海道室蘭市 |
c | 茨城県日立市 |
d | 新潟県燕市 |
e | 福井県鯖江市 |
f | 兵庫県西脇市 |
【解答群】
(ア)a とb とc
(イ)a とc とe
(ウ)b とd とf
(エ)c とd とe
(オ)d とe とf
設問10
近年注目を集めている「コミュニティ・ビジネス」の一般的な特徴として、最も適切なものはどれか。
【解答群】
(ア)これまで地方自治体が行ってきた事業を、市民団体が代行している。
(イ)事業活動の内容は、福祉・教育サービスにほぼ限定される。
(ウ)地方自治体が所有し、運営に責任を持つ。
(エ)ボランティア活動に依存するため、継続的な事業ではない。
(オ)利益の最大化を目的とせず、多くはNPO 法人の活動によって支えられている。