平成18年度1次試験問題:中小企業経営・中小企業政策
設問1
中小企業性製品の輸出先別シェアの推移(2000〜2003年)について、最も適切なものはどれか。なお、中小企業性製品とは、日本標準産業分類の細分類で従業者数300人以下の中小事業所の出荷額が70%以上を占めるものを指す。
【解答群】 (ア) 米国向け輸出のシェアが上昇する一方で、中国向け輸出のシェアは低下している。 (イ) 米国向け輸出のシェアが低下する一方で、中国向け輸出のシェアは上昇している。 (ウ) 米国向け輸出のシェアも中国向け輸出のシェアも上昇傾向にある。 (工) 米国向け輸出のシェアも中国向け輸出のシェアも低下傾向にある。
設問2
2002年から2004年までの3年間に新興企業向け株式市場であるジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレスに新規株式公開を行った1,470社の業種構成を、シェアの高いものから低いものへ並べた場合、最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) サービス業、商業、情報通信業、製造業 (イ) サービス業、情報通信業、製造業、商業 (ウ) サービス業、製造業、商業、情報通俗衆 (エ) 情報通信業、サービス業、製造業、商業 (オ) 情報通信業、商業、サービス業、製造業
設問3
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
1980年代の後半以降、日本の企業の数は減少を続けている。総務省「事業所・企業統計調査」に基づいて計算すると、非一次産業における2001年の企業数(個人企業数と会社数の合計)は1981年と比較して約【 A 】%少ない。 ただし、企業数の増減には産業分野による差が大きい。【 B 】では企業数が増加しているのに対して、【 C 】では企業数の減少が著しい。
(設問1)
【解答群】 (ア) 5 (イ) 10 (ウ) 20 (工) 30 (オ) 40
(設問2)
文中の空欄BとCに最も適切な語句の組み合わせはどれか。
【解答群】 (ア) B:建設業 C:サービス業 (イ) B:建設業 C:商業 (ウ) B:サービス業 C:建設業 (工) B:商業 C:建設業 (オ) B:商業 C:製造業
設問4
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
これまで日本の製造業を特徴づける取引形態とされてきた下請取引は、近年、大きく変化しつつある。@経済のグローバル化や長期不況の他に、製品アーキテクチャのモジュール化も、その背景にあると考えられる。しかし、Aモジュール化にはメリットもデメリットもあり、モジュール化に適した産業とそうでない産業があるので、すべての分野でモジュール化が製品アーキテクチャの支配的な形態になることは考えられない。
(設問1)
文中の下線部@について、製品アーキテクチャのモジュール化が脱下請化 につながる理由として最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) モジュラー型製品の製造には、工程間での緊密な相互調整が重要である。 (イ) モジュラー型製品の部品には、高度な技術水準が要求される。 (ウ) モジュラー型製品の部品の製造は、必ずしも長期安定的な取引関係を前提としない。 (エ) モジュラー型製品の部品は、外注より内製に造している。
(設問2)
文中の下線部Aについて、モジュール化のメリットとデメリットに関する記述として最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a | 開発開始後(事後)の調整費用を軽減できることが、組立メーカーと部品メーカー双方にとってのメリットである。 |
b | 開発開始前(事前)の調整費用を軽減できることが、組立メーカーと部品メ ーカー双方にとってのメリットである。 |
c | 部品の技術がブラックボックスになる恐れがあることが、組立メーカーにとってデメリットである。 |
d | 組立メーカーによるホールドアップの危険があることが、部品メーカーにとってのデメリットである。 |
【解答群】 (ア) aとb (イ) aとc (ウ) aとd (工) bとc (オ) bとd
設問5
文中の空欄A、Bに最も適切な語句の組み合わせを下記の解答群から選べ。
経済産業省「企業活動基本調査」によれば、1998年度から2003年度までの期間において、デザイン・商品企画を外部委託している中小企業の割合は、研究開発関連業務を外部委託している中小企業の割合より一貫して【 A 】、かつ【 B 】傾向にある。
【解答群】 (ア) A:高く B:減少 (イ) A:高く B:増加 (ウ) A:低く B:減少 (工) A:低く B:増加