平成14年度1次試験解答:経営情報システム
設問1
解答:ア
(ア) | キャッシュメモリ →○:キャッシュメモリとは、CPU内部に設けられた高速な記憶装置。キャッシュメモリに使用頻度の高いデータを蓄積しておくことにより、低速なメインメモリへのアクセスを減らすことができ、処理を高速化することができる。 |
(イ) | バーチャルメモリ →×:ハードディスクをメインメモリの代用として利用するOSの機能である。 仮想記憶により主記憶領域を拡大するものである。 |
(ウ) | フラッシュメモリ →×:データの消去・書き込みを自由に行なうことができ、電源を切っても内容が消えない半導体メモリの一種である。 |
(工) | メモリインターリーブ →×:メモリのデータ転送を高速化する技術の1つである。複数のメモリバンクに同時並行で読み書きを行なうことにより高速化を行なう手法である。 |
設問2
解答:イ
(ア) | CD-R は、読取り専用である。 →×:CD-R (Compact Disc Recordable) は、データを書き込みできるコンパクトディスク (CD) の一つである。一度書き込まれたデータは書き換えも消去もできないが、容量の許す限り追記が可能であり、このことから「追記型」(WORMメディア)と呼ばれる。CD-R は、1回だけ書込可能である。 |
(イ) | CD-RW は、何度でもデータを書き換えることができる。 →○:CD-RW(Compact Disk ReWritable)とは、相変化記録方式を採用し、ユーザが任意のデータを何度でも書き込んだり消去したりできるCD。 |
(ウ) | DVD-RAM は、一度だけデータを書き換えることができる。 →×:DVD-RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)とは、読み書き・消去のいずれも可能なDVDで、コンピュータ用の大容量記憶装置として期待されている。DVD-RAM は、何度でもデータを書き換えることができる。 |
(工) | DVD-ROM は、何度でも未記録部分へ追記することができる。 →×:DVD-ROMとは 【Digital Versatile Disk Read Only Memory】とは、読み出し専用のDVDで、CDでいうCD-ROMに当たる。 |
設問3
解答:設問1:ア 設問2:ア
(設問1)
以下に選択肢の各用語の説明を記す。
(ア)フールプルーフ
→工業製品や生産設備、ソフトウェアなどで、利用者が誤った操作をしても危険に晒されることがないよう、設計の段階で安全対策を施しておくこと。
(イ)ファイアウォール
→内部ネットワークとインターネットとの接続点において、あらかじめ決められたルールに従い外部からの不正侵入を遮断する「防火壁」のような働きをするものである。
(ウ)フェイルソフト
→システムの一部に障害が発生した際に、故障した個所を破棄、切り離すなどして障害の影響が他所に及ぼされるのを防ぎ、最低限のシステムの稼動を続けるための技術である。
(エ)フォールトトレランス
→システムに障害が発生したときに、システムを停止させることなく処理を続行させること
よって解答はウである。
(設問2)
(ア)公開鍵暗号式を用いて相互認証するHTTP プロトコルである。
→○
(イ)サーバの提供するWeb ページ上にスクリプトを記述する暗号方式である。
→×:暗号方式ではない。またスクリプトは記述しない。
(ウ)サーバの提供する情報をハイパーテキスト化し内容を隠蔽することである。
→×:ハイパーテキスト化するものではない。またハイパーテキスト化したところで内容を隠蔽することは出来ない。
(エ)ブラウザの要求に対してサーバが起動する暗号プログラムのことである。
→×:SSLはプロトコル(手順)でありプログラムではない
設問4
解答:設問1:ア
(ア)アルゴリズムとは、ある問題を解くための明確な手順である。
→○
(イ)アルゴリズムの良否は、プログラムの処理時間には影響しない。
→×:アルゴリズムの良否は、プログラムの処理時間には大きな影響を与える。
(ウ)アルゴリズムは、ヒューリスティックと同義である。
→×:ヒューリスティックと同は、経験律のことである。問題解決、判断、意思決定をおこなう際に、規範的でシステマティックな計算手順(アルゴリズム)によらず、近似的な答えを得るための解決法であるためアルゴリズムと同義ではない。
(エ)一つのアルゴリズムは、一つのプログラム言語でのみ表現される。
→×:一つのアルゴリズムは、複数のプログラム言語で表現することができる。
設問5
解答:ア
(ア)非同期転送モードを利用するATM―LAN は、スター型である。
→○
(イ)ホストコンピュータや端末を環状に接続する形態は、バス型と呼ぶ。
→×:環状に接続する形態は、リング型と呼ぶ。
(ウ)ホストコンピュータを中心にすべての端末を放射状に接続する形態は、リング型と呼ぶ。
→×:ホストコンピュータを中心にすべての端末を放射状に接続する形態は、スター型と呼ぶ。
(エ)両端に終端抵抗をつけた1本の伝送路に複数の端末を接続する形態は、スター型と呼ぶ。
→×:両端に終端抵抗をつけた1本の伝送路に複数の端末を接続する形態は、バス型と呼ぶ。
設問6
解答:設問1:ア 設問2:ウ
(設問1)
データベースの基礎に関する問題である。
(ア)E―R 図では、表同士の親子関係を図示することができる。
→○
(イ)E―R 図は、データの流れを中心に図式化して業務の流れを分析するために使う。
→×:DFDに関する記述である。
(ウ)データベース構造の3層スキーマは、クライアントサーバシステムの3階層に対応している。
→×:データベース構造の3層スキーマは、クライアントサーバシステムの3階層に対応していない。
(エ)表は、SQL 言語のスタイルシートを使って定義することができる。
→×:スタイルシートはwebページのレイアウトを定義するものである。
(設問2)
正規化に関する問題である。
(ア)この表は、第1正規形になっていない。
→×:繰り返し項目は含まれていないので、第1正規形になっている。
(イ)この表は、第1正規形ではあるが、第2正規形にはなっていない。
→×:主キーにより他の値が一意に決定することが出来るようになっているので、第2正規形にはなっている。
(ウ)この表は、第2正規形ではあるが、第3正規形にはなっていない。
→○
(エ)この表は、第3正規形になっている。
→×:同一項目が含まれているので、第3正規形になっていない。
設問7
解答:ア
(ア)DHCP
→○:DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、インターネットに一時的に接続するコンピュータに、IPアドレスなど必要な情報を自動的に割り当てるプロトコルのことである。解答である。
(イ)FTTH
→×:FTTH(Fiber To The Home)とは、家庭で使う光ファイバーのことである。誤りである。
(ウ)ISDN
→×:ISDN(Integrated Services Digital Network:総合ディジタル通信網サービス)は、交換機・中継回線・加入者線まで全てデジタル化された、パケット通信・回線交換データ通信にも利用できる公衆交換電話網のことである。誤りである。
(エ)NCU
→×:NCU(Network Control Unit)とは、モデムなどに内臓され通信相手にダイヤルする機能をもつ制御装置のことである。誤りである。
設問8
解答:設問1:ウ 設問2:エ
(設問1)
新しいシステムの要件は、
①
負荷の分散、②ユーザ管理、③データ保護が条件である。
(ア) | 20台程度であるからOS の付属機能であるピアツーピアにより対処する。 →×:ピアツーピアとは、接続されたコンピュータ間に上下関係が存在しないネットワークの形態。サーバ機とクライアント機の区別がなく、すべてのコンピュータがサーバとしてもクライアントとしても機能する。データが各パソコンに分散する為、③データ保護の観点から難しい。 |
(イ) | インターネットを通信メディアとして各パソコンを接続する。 →×:インターネットを利用することは、②ユーザ管理、③データの保護の観点から難しい。 |
(ウ) | システム構成がある程度複雑になるがクライアントサーバ方式を導入する。 |
(工) | 従来の方式を踏襲し、より高機能なメインフレームにすべてを接続する。 →×:メインフレームを使用することで集中管理になる。①負荷の分散の観点から難しい。 |
(設問2)
接続機器に関する問題である。
(ア) | トランシーバのディジタル・アナログ変換機能を利用して、ネットワークを分割する。 |
(イ) | ハブの複数端末集線機能を利用して、パケット変換によりネットワークを分割する。 |
(ウ) | リピータの電気信号の増幅・整形機能を利用して、パケット転送によりネットワークを分割する。 |
(工) | ルータのパケットフィルタリング機能を利用して、ネットワークを分割する。 |
(ア)トランシーバのディジタル・アナログ変換機能を利用して、ネットワークを分割する。
→×:ディジタル・アナログ変換機能とは、デジタル電気信号をアナログ電気信号に変換する機能であり、ネットワークを分割する機能はない。
(イ)ハブの複数端末集線機能を利用して、パケット変換によりネットワークを分割する。
→×:ハブとは、各コンピュータに接続したケーブルを、互いに接続する為の集積装置であり、ネットワークを分割する機能はない。
(ウ)リピータの電気信号の増幅・整形機能を利用して、パケット転送によりネットワークを分割する。
→×:リピータとは、データ伝送路を延長するための機器であり、ネットワークを分割する機能はない。
(エ)ルータのパケットフィルタリング機能を利用して、ネットワークを分割する。
→○:
設問9
解答:設問1:エ 設問2:イ
(設問1)
コンピュータウィルス対策基準によるウィルスの定義は次のものである。。
(1)自己伝染機能
自らの機能によって他のプログラムに自らをコピーし又はシステム機能を利用して自らを他のシステムにコピーすることにより、 他のシステムに伝染する機能
(2)潜伏機能
発病するための特定時刻、一定時間、処理回数等の条件を記憶させて、発病するまで症状を出さない機能
(3)発病機能
プログラム、データ等のファイルの破壊を行ったり、設計者の意図しない動作をする等の機能
よって解答はエである。
(設問2)
(ア)処理速度が低下するので主記憶装置には防止ソフトウェアを常駐させないこと
→×:処理速度が低下するのは事実だが、ウィルスチェック機能を働かすためにも常駐するべきである。
(イ)パターンファイルを防止ソフトウェア業者のサイトからダウンロードして常に更新すること
→○:コンピュータウイルスは日々新しいものが出現するためにワクチンソフト自身も最新の状態に更新する必要がある。
(ウ)文書作成や表計算ソフトウェアのマクロ言語は、ウイルス感染と無関係なので防止ソフトウェアを起動させないこと
→×:マクロ機能を実行することで感染するマクロウィルスの被害も多い。マクロ言語は、ウイルス感染と無関係ではない。
(エ)防止ソフトウェア自身がウイルスに感染しないように、防止ソフトウェアそのものの更新を行わないこと
→×:コンピュータウイルスは日々新しいものが出現するために防止ソフトウェアそのももの更新を行なう必要がある。
設問10
解答:エ
(エ)商品情報をキーとするデータベース設計
→×:データベース設計は下流のシステム開発プロセスで行なわれるものである。プロジェクトに対して総合的なコンサルティングを行う場合に、最初の段階で実施すべき項目としては不適切である。