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生産管理の基礎

生産とは、生産現場で行なわれる「作業」のことであり、「ものずくり」である。また生産管理とは生産を効率的・効果的に行なう為の管理活動のことをいう。

生産管理は、生産をQ(Quality:品質)、C(Cost:原価)、D(Delivery:納期)の観点から管理するものである。
簡単に言うと生産管理は、生産活動の中でQCDを効果的・効率的に達成するための様々な調整活動であり、その運営には計画(P)・実施(D)・統制(S)の管理サイクルの的確な実施が必要になる。


QCD及び管理目標

管理すべき項目は、Q(Quality:品質)、C(Cost:原価)、D(Delivery)の3つである。

Quality(品質)
製品の品質は設計品質と製造品質から構成される
・設計品質・・・・・製造の目標として狙った品質(例:10年間使用可能な車)
・製造品質・・・・・設計品質を狙って製造した製品の実際の品質(例:10年間使用可能)
Cost(原価)
製品の製造原価である。一般的には目標となる標準製造原価を設定する
Delivery(納期)
納期を達成する。
※あらかじめ設定した納期どおりに工程が終了するかどうかが問題であり、納期を短縮する観点ではない。

PQCDSME

QCDに4つの要素を加えたものであり、環境に対して負荷の少ない生産プロセスを設計し、環境に対して負荷の少ないサービスを提供していくことを意味する。

手法 内容
P(Productivity:生産性) インプットに対しアウトプットをできるだけ多くすること
Q(Quality:品質) ねらいどおりの品質の製品・サービスを提供すること
C(Cost:原価、経済性) 資源のムダを減らし、安いコストで製品・サービスを生産すること
D(Delivery:数量、納期) 必要な時に、必要な量だけ製品やサービスを提供すること
S(Safety:安全性) 作業者の負荷が軽減され、労働災害や事故がなく、安全に作業ができ、さらに安全な製品やサービスを提供すること
M(Morale:働きがい、士気) 人の能力が開発・向上され、良い職場環境のもとで、働きがいをもって仕事ができること
E(Environment、Ecology:環境) 環境に対し負荷をかけない生産プロセスを設計し、環境に対し負荷をかけない製品やサービスを提供すること
過去問題 過去問題

生産の3M・4M

生産活動は、人(man)、機械(machine)、材料(material)の3つで基本的に構成されています。これを生産の3要素または3Mと呼びます。また3Mに方法(Method)を加えて4Mとも呼ばれます。

3S

生産の合理化における基本原則で、Sinplification:単純化、Standardzation:標準化、Specialization:専門化の頭文字を並べたものである。

過去問題 過去問題

5S

整理、整頓、清掃、清潔、躾のことである。製造現場の5Sを見れば、その向上の生産性や信頼性が分かるといわれる程、重視されている。

過去問題 過去問題

ECRSの原則(改善の原則)

ECRSの原則とは、改善の4原則のことで、工程、作業、動作を対象とした分析に関する改善の指標である。

E(Eliminate:排除)
なくせないか
C(Combine:結合)
一緒にできないか
R(Rearrange:再編成)
順序の変更はできないか
S(Simplity:簡略化)
簡略化・単純化できないか
過去問題 過去問題

5W1H

改善活動を行うときに用いられる問いかけである。

  • Who(誰が)
  • What(なにを)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Why(なぜ)
  • How(どのように)

自主管理活動

自主管理活動とは、職場における問題の改善などに、小集団活動として従業員がその自主性を発揮して取り組む活動のことである。小集団活動には次のものがある。

QC(Quality Control)
第一線の職場で働く人々が継続的に製品・サービス・仕事などの改善・管理を行なう為の小グループの活動
ZD運動(Zero Defects movement)
無欠陥運動、すなわち仕事の欠陥をゼロ(なくす)為の活動である

 

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