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平成17年度1次試験問題:経済学・経済政策

設問16

 ある当事者(プリンシパル)が、他の当事者(エージェント)に行動を任せなければならないとき、エージェントがプリンシパルのために十分な努力を行うような工夫が必要である。
 たとえば、企業の所有者をプリンシパル、経営者をエージェントとするとき、 上記の工夫に当たらないものはどれか。

【解答群】
(ア) 経営者へのインセンティブ報酬
(イ) 経営者へのストックオプションの付与
(ウ) 経営者へのフリーライド
(エ) 経営者へのモニタリング

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設問17

 地球温暖化の対策として、排出権取引の導入が行われている。排出権取引は、企業が決められた排出量削減目標を達成するため、企業間で排出枠を売買する仕組みである。ここで、企業A、Bの間で排出権取引が行われるものとする。
 下図を見て、下記の設問に答えよ。

(設問1)
 この排出権取引に関し、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

削減しなければならない排出量を高く設定すると、排出権価格は上昇する。
削減しなければならない排出量を高く設定すると、排出権価格は低下する。  
排出削減のコストが低下すると、排出権価格は上昇する。
排出削減のコストが低下すると、排出権価格は低下する。

【解答群】
(ア)aとc
(イ)aとd
(ウ)bとc
(エ)bとd

(設問2)
 排出権取引以前の段階において、各企業の排出割当量がzの水準に決まった時、企業Aの排出削減コストを表すものとして、最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア)点x、点y、点zの各点で囲まれた面積
(イ)点xと点y間の曲線の長さ
(ウ)点xと点z間の直線の長さ
(エ)点yと点z間の直線の長さ

(設問3)
 以下の記述について、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

企業Aの方が、企業Bに比べ排出削減コストが高い。
企業Bの方が、企業Aに比べ排出削減コストが高い。
企業Aと企業Bの排出削減コストは同じである。
排出権取引を導入した場合にかかる2社の排出削減コストの合計と、排出権取引を導入しない場合にかかる2社の排出削減コストの合計を比べれば、前者の方が高い。
排出権取引を導入した場合にかかる2社の排出削減コストの合計と、排出権取引を導入しない場合にかかる2社の排出削減コストの合計を比べれば、後者の方が高い。

【解答群】
(ア)aとd
(イ)aとe
(ウ)bとd
(エ)cとd

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設問18

 敵対的買収の脅威にさらされた企業の現経営陣に関して、最も不適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) 企業買収の脅威があると、現経営陣がその脅威への対応策を講じるために、現実の業務に専念できなくなる恐れがある。
(イ) 企業買収の脅威があると、現経営陣がその脅威を減らすために、企業価値を高め、効率的な経営を行おうとする効果がある。
(ウ) 現経営陣の経営手腕に問題がある場合、企業買収により、有能な経営者に取って代わられるという効果がある。
(エ) 現経営陣は、乗っ取り対象としての魅力を低下させるため、フリーキャッシュを多額に保有しようとする。

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