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平成17年度1次試験問題:経済学・経済政策

設問11

 下図に表されたア〜工の費用関数の中で、 規模の経済性が働かないものはどれか。
ここで、Cは総費用、Qは生産量、Aは固定費、a、bは変動費に関するパラメータを表す。

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設問12

 逆選択とモラルハザードについて、最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) 逆選択は契約後に発生し、モラルハサードは契約の前に発生する。
(イ) 逆選択は契約の前に発生し、モラルハザードは契約後に発生する。
(ウ) 逆選択もモラルハサードも契約後に発生する。
(エ) 逆選択もモラルハサードも契約の前に発生する。

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設問13

 範囲の経済性に関し、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

電力会社において、配電サービスと送電サービスを別々に行うよりは一緒に行った方がコストが軽減される場合、範囲の経済性が存在するといえる。
異なる製品の生産で共通コストがある場合に、それらの生産を一緒に行うことで、 範囲の経済性を実現することが可能である。
自然独占が成立する場合、範囲の経済性が存在するといえる。
通信会社において、限られた地域の通信サービスと長距離通信サ−ビスを一緒に行うよりも別々に行った方がコストが軽減される場合、範囲の経済性が存在するといえる。

【解答群】
(ア)aとb
(イ)aとc
(ウ)bとc
(エ)bとd

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設問14

 企業にとって、ライバル企業より先行して行動するか、それともライバル企業の動きを見た後に行動するかは、戦略上重要な意味を持つ。ここで、ある製品の市場で競合している寡占企業2社A、Bを考える。両者は、コスト構造が同じで、生産量を戦略変数として競争している。それぞれの反応関数は、下図のように表されている。このとき、a〜dの記述について、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

企業Aが均衡値(クールノー均衡値)より多く生産すれば、その生産量に対応する企業Bの最適な生産量は、企業Aの生産量よりも少なくなる。
企業Aが均衡値(クールノー均衡値)より多く生産すれば、その生産量に対応する企業Bの最適な生産量は、企業Aの生産量よりも多くなる。
企業Aが先に均衡値(クールノー均衡値)より多く生産すれば、その利潤は企業Bが獲得できる最大の利潤より大きく、先行者利益が存在する。
企業Aが先に均衡値(クールノー均衡値)より多く生産すれば、その利潤は企業Bが獲得できる最大の利潤より小さい。したがって、先行者利益が存在しない。

【解答群】
(ア)aとc
(イ)aとd
(ウ)bとc
(エ)bとd

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設問15

 ある企業が考えている施策がある。その施策にかかるすべてのコストは100万円である。売上収入とそれぞれの起こりうる確率は下表のように予想されている。下記の解答群の中から最も適切なものを選べ。

売上収入
(単位:万円)

起こりうる確率
0 50%
100 25%
200 20%
600 5%
【解答群】
(ア) この企業がリスク愛好的である場合、そのリスク選好度にかかわらず、この施策を行わない。
(イ) この企業がリスク回避的である場合、この施策を行う。
(ウ) この企業がリスク中立的である場合、この施策を行う。
(エ) この企業がリスク中立的である場合、この施策を行わない。
(オ) この企業がリスク中立的でも、回避的でも、この施策を行う。

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