トップページ企業経営理論トップページ過去問題 >平成27年度問題

平成27年度1次試験問題:企業経営理論

設問16

 企業において、経営者はすべての側面で平等に個人を処遇することはできず、差 異を正当に評価する必要がある。この正当性は、一般的に広く認められた公平なル ールによって担保されるが、とくに企業で広く利用されるルールのことを、組織的 公正と呼ぶ。組織的公正に関する記述として、最も不適切なものはどれか

【解答群】
(ア) 意思決定の諸ルールに基づき、定められた役割の人が成果の分配にかかわる意思決定にあたる。
(イ) 個人が置かれた境遇に基づき、社会的な必要性に応じて成果を分配する。
(ウ) 仕事の客観的便益ではなく、生来の能力や外的環境に左右されない、努力に応じた処遇を行う。
(工) 成果の分配を一律平等にするために、個人属性を不問にする。
(オ) 組織や社会に対して個人が提供した客観的便益の対価として成果を分配する。

解答を確認する

設問17

 職務再設計とは、職務を通じた動機づけを目的とした管理方法の総称であるが、その方法のひとつである職務拡大に関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) 新たな上司や同僚との調整コストが発生するというデメリットがある。
(イ) 個人が行うタスクの数や種類を増やし、職務に多様性を持たせる。
(ウ) 職仕事のやりがいが感じられなくなった場合、同一レベルで同様のスキルを要する職務に配置換えを行う。
(工) 職務の計画、実施、評価を、自分自身で管理できるようにする。
(オ) 複数の職務を横断させることでスキルの拡張を図る。

解答を確認する

設問18

組織の有効性や従業員のウエルネス(心身ともに良好な状態)の改善を目指して、人間的かつ民主的価値観のもとで計画的に組織変革に介入するマネジメント手法として、古くから組織開発が実践されてきた。組織開発が重視している価値観として、最も不適切なものはどれか

【解答群】
(ア) 階層的な権威や支配にこだわらない。
(イ) 信頼関係で結ばれ、他者に対して開かれ、協力的な環境を持った組織が効果的で健全である。
(ウ) 組織メンバーは、責任感をもち、誠実で思いやりがある存在として尊厳に値する。
(工) 変革の影響を受ける人を決定に参加させ、変革の実行に関与させる。
(オ) 問題解決の結果にはこだわらず、取り組みのプロセスを重視する。

解答を確認する

設問19

組織スラックに関する記述として、最も不適切なものはどれか

【解答群】
(ア) 組織スラックは、イノベーションを遂行するための資源となりうる。
(イ) 組織スラックは、緊急事態に対応するための余裕資源として、組織の安定に寄与する。
(ウ) 組織スラックは、新規行動案の探索をリスク回避的にする傾向にある。
(工) 組織スラックは、複数の利害関係者の組織に対する要求を調整する機能を持つ。
(オ) 組織スラックは、利害関係者が組織に対して求める要求が、満足水準に基づくことから生じる傾向にある。

解答を確認する

設問20

組織は、ときに環境変化に対して抵抗することがある。組織が変化へ抵抗する理由として、最も不適切なものはどれか

【解答群】
(ア) 個人が変革を志向していたとしても、グループの規範がこれを抑制する慣性をもつから。
(イ) 組織が有する公式化されたルールが、既存のルールに従うよう組織メンバーを社会化するから。
(ウ) 組織固有の特殊スキルを持つグループが、組織の外部へと専門家ネットワークを広げているから。
(工) 組織内で大きな予算を有し決定権限を持つグループが、自らの利益や権力を守ろうとするから。
(オ) 組織を構成するサブシステムが存在するため、変化が部分的なものにとどまりがちになるから。

解答を確認する

Copyright(C)Katana All right reserved.