平成25年度1次試験問題:運営管理
設問1
生産における管理目標(PQCDSME)に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 管理目標Pに着目して、生産量と投入作業者数との関係を調査し、作業者1人当たりの生産量を向上させるための対策を考えた。 (イ) 管理目標Cに着目して、製品原価と原材料費との関係を調査し、製品原価に占める原材料費の低減方策を考えた。 (ウ) 管理目標Sに着目して、実績工数と標準工数との関係を調査し、その乖離が大きい作業に対して作業の改善や標準工数の見直しを行った。 (工) 管理目標Mに着目して、技術的な資格と取得作業者数との関係を調査し、重点的に取る資格の取得率の向上に向けて研修方策を提案した。
設問2
生産技術部門、製造部門において用いられるシミュレーションに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) コンピュータ上の仮想工場を利用して、製造ラインの人・物・設備などの動きを解析するために、バーチャルマニファクチャリングを用いた。 (イ) 従来、模型を作製して行っていた製品設計に関する検討作業を、コンピュータの画面上に実現するために、ディジタルモックアップを用いた。 (ウ) 生産システムの挙動を解析するために、作業時間が確率分布に従うと仮定して、モンテカルロ法を用いた。 (工) 生産システムの構成要素をエージェントとして実装して、個々の挙動を解析するために、システムダイナミクスを用いた。
設問3
X社は、A、B、C の3種類の製品を、切断、穴あけ、プレス、旋盤、検査の5つの職場で加工している。工場レイアウトの検討を行うために、日当たりの移動回数および移動距離を評価尺度として以下の条件@、Aに基づいて分析を行った。この分析・評価に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【条件】
@製品A、B、C の加工順序と日当たりの生産ロット数は、表に与えられている。職場間の移動は、生産ロット単位で行われている。
A各職場間の移動距離は、製品によらず表2に与えられている。
【解答群】 (ア) 職場間の移動回数が0となる職場同士の組は、3個ある。 (イ) 職場間の移動回数が最も多いのは、旋盤と検査の間である。 (ウ) 職場間の移動距離の合計値が最も大きいのは、切断と穴あけの間である。 (工) 製品ごとの移動距離の合計値が最も大きいのは、製品Aである。
設問4
VEに関する記述として、最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア)
対象物の価値は、対象物の コスト でとらえられる。 機能 (イ) 対象物の機能を金額で評価するときは、その構成部品の合計購入金額が用いられる。 (ウ) 対象物の機能を整理するときに用いる機能体系図(機能系統図)は、機能を特性と要因に分け、相互の関係を階層化して示した図である。 (工) 対象物の機能を定義するときは、名詞と動詞を用いて、「○○を○○する」のように記述する。
設問5
設計・製造段階における品質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 製造品質は、製造段階で責任を持つべき品質であり、「ねらいの品質」と呼ばれている。 (イ) 設計品質は、品質特性に対する品質目標であり、「できばえの品質」と呼ばれている。 (ウ) 代用特性は、品質特性を直接測定することが困難な場合に、その代わりとして用いられる特性である。 (工) 品質特性は、顧客の要求をそのまま表現した特性であり、製品価格もその1つである。