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平成25年度1次試験解答:運営管理

設問1

解答:ウ

 PQCDSMEは、生産管理の目標や評価の尺度に使用され、生産のテーマ(課題)を7つ取り上げ、その頭文字を並べたものである。

P:Productivity  → 生産性
Q:Quality → 品質
C:Cost → コスト
D:Delivery → 納期
S:Safety → 安全性
M:Moral → 意欲
E:Environment → 環境性

(ウ) 管理目標Sに着目して、実績工数と標準工数との関係を調査し、その乖離が大きい作業に対して作業の改善や標準工数の見直しを行った。
→管理目標Sとは、安全性の事であり、工場の安全環境あるいはそれへの配慮である。

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設問2

解答:エ

(ア) コンピュータ上の仮想工場を利用して、製造ラインの人・物・設備などの動きを解析するために、バーチャルマニファクチャリングを用いた。
→○:バーチャルマニファクチャリングとは、設計生産製造に関するすべての情報を基にして、コンピュータ内のモデルで製造工程をシミュレーションする技術のことである。
(イ) 従来、模型を作製して行っていた製品設計に関する検討作業を、コンピュータの画面上に実現するために、ディジタルモックアップを用いた。
→○:デジタルモックアップ(DMU)とは、CADを用いて製品の外見、内部構成などを比較、検討するためのシミュレーションソフトウェア。あるいは、そのようなソフトウェアを用いて作成された3次元モデルのこと。
(ウ) 生産システムの挙動を解析するために、作業時間が確率分布に従うと仮定して、モンテカルロ法を用いた。
→○:モンテカルロ法とは、数値計算テクニックの1つで、乱数を使った実験(数値実験)によって、確率過程を含む数値モデルとして定義された問題の解を推定するアプローチのこと。
(工) 生産システムの構成要素をエージェントとして実装して、個々の挙動を解析するために、システムダイナミクスを用いた。
→×:システム・ダイナミックスとは、、企業間競争や経営戦略策定などにおける実世界のプロセスを抽象化してコンピュータ上に表現し、そのモデルを時系列的に数値解析するものである。

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設問3

解答:ア

解説省略

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設問4

解答:エ

バリューエンジニアリング(Value Engineering)とは、製品や役務(サービス)などの価値(=製造・提供コストあたりの 機能・性能・満足度など)を最大にしようという体系的手法。英語の頭文字をとってVEと表現されることが多い。

【解答群】
(ア)
対象物の価値は、対象物の コスト でとらえられる。
機能

→×:
対象物の価値は、対象物の 機能 でとらえられる。
コスト
(イ)

対象物の機能を金額で評価するときは、その構成部品の合計購入金額が用いられる。
→×:一般にVEにおけるコストの考え方はライフサイクルコストで把握する。
「総費用(ライフサイクルコスト)」とは、製品やサービスのライフサイクルのすべてにわたって発生する以下のコストをいう。 すなわち合計購入金額だけが用いられるわけではない。

@ 生産者におけるコスト
対象製品やサービスを開発・生産し、利用者に提供して廃棄されるまでに発 生する次のコストの総額である。
・構想/企画/研究開発/設計にかかわるコスト
・部材/資材/外注調達コスト ・製造/設置/引渡しコスト ・流通/販売コスト
・アフターサービスや交換部品の維持に関するコスト
・生産終了や廃棄物として還流してきた製品の処分に伴うコスト
A 利用者におけるコスト 対象製品やサービスの取得から使用、廃棄までに負担することになるコストの総額である。
・調達コスト(イニシャルコスト):購入価格、製品・事業者の選定に要した コスト、導入
・設置・試運転にかかったコストなど
・使用コスト(ランニングコスト):運用コスト(オペレーターの人件費や教 育費、エネルギー費、消耗品費など)、保全コスト(点検・保全要員の人件 費や修理に要するコスト、保守契約料、予備設備費など)、運用マニュアル などの文書管理費、故障や運転停止に伴う被害コストなど
・廃棄コスト:対象製品やサービスの撤去や処分に要するコスト、改修・再利 用する場合のコストなど。処分が売却(中古転売)の場合はマイナスコスト として加算する
(ウ) 対象物の機能を整理するときに用いる機能体系図(機能系統図)は、機能を特性と要因に分け、相互の関係を階層化して示した図である。
→×:対象物の機能を整理するときに用いる機能体系図(機能系統図)は、機能を特性と要因に分け、機能相互の関係を目的と手段の関係によって示した図である。
(工) 対象物の機能を定義するときは、名詞と動詞を用いて、「○○を○○する」のように記述する。
→○:正しい。

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設問5

解答:ウ

(ア) 製造品質は、製造段階で責任を持つべき品質であり、「できばえの品質」と呼ばれている。
(イ) 設計品質は、品質特性に対する品質目標であり、「ねらいの品質」と呼ばれている。
(ウ) 代用特性は、品質特性を直接測定することが困難な場合に、その代わりとして用いられる特性である。
(工) 品質特性とは、品質を構成する要素のことであり、製造したものに本来備わっている特性を意味する。製品価格は、本来備わっている性質とは異なるので品質特性ではない。

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