平成19年度1次試験解答:運営管理
設問26
解答:ア
(ア) | 市場POSデータでAランクであっても、自店POSデータでCランクのアイテムはカット候補とする。 →×:自前POSデータだけでは、顧客の変化に対応した品揃えをするのが困難になる。また、安易に対象のアイテムをカットするのではなく、市場POSデータではAランクなのに自店POSデータではなぜCランクなのかを検証する必要がある。 |
設問27
解答:イ
米国風の小売りの買取では、バイヤーはOpen to Buy(OTB:仕入れ予算)の手法で、売上・在庫・仕入れ枠の予算の関係を運用します。OTBの予算管理では、在庫が余分に残ると、次の仕入れができなくなりますから、クリアランスで売価を下げて(マークダウン)して、余剰在庫を売るという方法をとることになる。
(イ) | 期末在庫高予算が減少すると、OTBは増加する。 →×:期末在庫高予算が減少すると、その分追加による仕入分を減少する働きが生じることになるので、OTBは減少する。 |
設問28
解答:ア
ABC (activity-based costing:活動基準原価計算)とは、コスト計算法の1つで、製品やサービスを顧客に提供するまでに行われる活動(アクティビティ)を基準・指標として、それに要した資源(時間や労力など)に応じて、製品・サービスに間接費配賦を行う方法。
(ア) | 商品別の費用分析には利用できるが、配送先店舗別の費用分析には利用できない。 →×:ABCでは、製品開発、生産、出荷、配送、在庫管理、検品、店別仕分などの活動基準で原価計算を行うので、配送先店舗別の費用分析にも利用できる。 |
設問29
解答:設問1:ウ 設問2:ウ 設問3:エ
(設問1)
粗利益率とは、売上高に占める粗利益率の割合である。
- (1)売上原価を求める
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売上原価 = 仕入高+期首棚卸高(原価)−期末棚卸高(原価) = 500百万円+100百万円−150百万円 450百万円 - (2)粗利益を求める
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粗利益 = 売上高−売上原価 = 1,000百万円−450百万円 550百万円 - (3)粗利益率を求める
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粗利益 = 粗利益÷売上高×100 = 550百万円÷1,000百万円×100 = 55%
(設問2)
- (1)平均在庫高を求める
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平均在庫高 = (期首棚卸高(原価)−期末棚卸高(原価))÷2 = 100百万円+150百万円÷2=125百万円 - (2)月平均商品回転数を求める
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月平均商品回転数 = (売上原価÷平均在庫高)÷12 = (450百万円÷125)÷12 = 0.3回
(設問3)
- (1)GMROIを求める
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GMROI = 粗利益÷平均在庫高(原価)×100 = 550百万円÷125百万円×100=440%
設問30
解答:ウ
最寄品とは、消費者の購買頻度が高く、購買に関する意思決定時間が短い消費財のことである。
「たばこ」、「はぶらし」、「雑誌」などが最寄品に該当する。
(ウ) | 購買率の高いカテゴリーほど、売場内滞在時間が長い。 →×:最寄品は高倍率の高いカテゴリーでは指名買いをするケースが多いので、売場内滞在時間は短い。 |