平成18年度1次試験解答:運営管理
設問11
解答:ウ
(ウ)製品固定型レイアウトでは、形状、材料構成、必要工具、運搬などの項目に基づいてグループ化が行われる。
→×:グループ化が行われるのは、グループ別レイアウトである。製品固定型レイアウトとは、組立場所は定位置にあり、そこに生産設備や工具を運んで生産を行うものである。主に飛行機や工作機械といった大型機械などの組立工程で採用される。
設問12
解答:ウ
(ア)コンカレントエンジニアリングによる製品開発プロセスでは、製品企画、製品開発、生産準備の作業が同時並行的に行われる。
→○: コンカレントエンジニアリングとは、製品開発の初期段階から、商品設計、実験評価、生産準備、製造・出荷にまで至る各プロセスを同時並行的に進行することで、製造におけるライフサイクル全体を最適化していくことである。
(イ)コンジョイント分析は、製品企画業務において、機能をバランスよく選択することで顧客満足を最適化するための方法である。
→○:コンジョイント分析とは、商品やサービスを構成する要素(規格や性能)の最適な組み合わせを探り顧客満足を最適化するものである。
(ウ)製造性評価法は、生産準備業務において、生産システム・設備の構想検討から詳細設計、手配、立ち上げのために使用される。
→×:製造性評価法とは、製品開発業務において、製造しやすい製品設計になっているかを評価するものである。
(エ)製品開発段階では、製品企画に基づき、要求仕様である性能、機能、コストを満足する製品を開発する。
→○:正しい
設問13
解答:イ
生産技術に関する材料、技術、機械、新技術に関する問題である。
(イ)鋳造加工は、複加工材を工具により押しつぶすことによって、所要の形状・寸法を有する製品を得る塑性加工法である。
→×:鋳造加工は、金属を溶解して型に入れ、形を作る方法である。詳細は鋳造加工の流れを参照して下さい。
設問14
解答:ア
(ア)パレタイザは、ローラコンベヤやベルトコンベヤで搬送されてきた品物を仕分ける自動化装置である。
→×:ローラコンベヤやベルトコンベヤで搬送されてきた品物を仕分ける自動化装置は仕分機器(ソーター)である。パレタイザとは、物をパレット上に自動積載する装置のことです。物流用語-パレタイザ参照
(イ)ボックスパレットは、平パレットに積載が困難なバラ物のユニット化、包装費の節約などを目的として利用される。
→○:正しい。実際のボックスパレットは、ボックスパレットを参照
(ウ)立体自動倉庫などで利用されるスタッカクレーンは、ユニットロードを棚へ積み、また、棚から出車台へ搬送するクレーンの総称である。
→○:正しい。実際のスタッカクレーンは、スタッカクレーンを参照
(エ)ローラコンベアは、パレット、段ボール、コンテナなどの定形品だけでなく、生産ラインにおける梱包前の製品等を直接搬送できるのが特徴である。
→○:正しい。実際のローラコンベアは、ローラコンベアを参照
設問15
解答:ウ
よってサイクルタイムとは仕事が始まってから終わるまでの時間である。3にで作業を分割した場合、一番時間が掛かる作業者はBであり、時間は12である。よって解答はウである。
設問16
解答:エ
(ア)かんばんの第1の機能は作業指示の情報媒体であり、第2の機能は現物とともに動くことである。
→○:かんばんの第1の機能は作業指示の情報であり、第2の機能は現物とともに動くことである。
(イ)「工程の流れ化」や「一個流し」は、離散系のシステムを連続系のシステムヘ近づける手段である。
→○:「工程の流れ化」とは、工程内、工程間での物の停滞をなくし、一個流し生産を行なうことである。「一個流し」とは、1個を出荷後、1個を作り始めるという手法である。
(ウ)平準化生産のためには、量の平均化と種類の平均化が必要である。
→○:平準化生産とは、生産量、品種、時間のすべてを平均化してものを作ることである。
(エ) プル方式の生産システムでは、正確な進捗管理が不可欠である。
→×:プル方式ではなくプッシュ方式が正しい。プッシュ方式とは、前もって立案した生産計画にしたがって、前工程を基準に生産活動を行う生産方式である。
またプル方式とは、後工程を基準に後工程が引き取った量を補充する目的で生産活動を行う生産方式である。
設問17
解答:イ
日 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
需要予測量(個) | 180 | 220 | 240 | 280 | 260 |
作業者生産量 |
60 (240-180) |
20 (240-220) |
0 (240-240) |
-40 (240-280) |
-20 (240-260) |
よって240-20(初期在庫量)+60(1日目の差分)+20(2日目の差分)+0(3日目の差分)+(-40)(4日目の差分)+(-20)(4日目の差分)=200
←問題に戻る設問18
解答:ウ
よって100+100+100=300となり、解答はウとなる。
設問19
解答:エ
(ア)購買管理の5原則には、「適正な購入先から購入する」が含まれる。
→○:購買管理の5原則とは@最適な品質、A適切な数量、B必要な時期、C適切な価格、D適切な購入先
(イ)購買計画は、購買方針、生産計画に基づいて、購入する品目、数量、納期、予算などを決める活動である。
→○:正しい
(ウ)購買する時期と数量に関する購買方式には、定量購買方式、定期購買方式などがある。
→○:正しい
(エ)地方購買方式は、危険を分散するために工場ごとに複数の購入先から購入する方式である。
→×:地方購買方式とは、事業所や工場毎に自由に資材を購買する手法である。万一の事故や納期遅延のリスクには対応しやすのは事実であるが、危険を分散する為に工場ごとに複数の購入先から購入する方式ではない。
設問20
解答:エ
(ア)製造品質は、設計品質をねらって製造・提供した製品・サービスの実際の品質である。
→○:正しい。
(イ)設計品質は、製品・サービスの製造・提供の目標としてねらった品質である。
→○:正しい。
(ウ)適合の品質と呼ばれるのは、製造品質のことである。
→○:正しい。製造品質は、適合の品質以外にねらいの品質とも呼ばれる。
(エ)できばえの品質と呼ばれるのは、設計品質のことである。
→×:できばえの品質と呼ばれるのは、製造品質である。