平成17年度1次試験解答:運営管理
設問21
解答:ウ
(ア)在庫型センターは、通過型センターよりも、売場別納品に対応しやすい。
→○:在庫保管型物流センター(DC:ディストリビューションセンター)は、在庫を保管しているので、売場別納品に対応しやすい。
(イ)在庫型センターは、通過型センターよりも、小分け納品に対応しやすい。
→○:在庫保管型物流センター(DC:ディストリビューションセンター)は、在庫を保管しているので、小分け納品に対応しやすい。
(ウ)在庫型センターは、通過型センターよりも、店舗への納品車両数を少なくできる。
→×:在庫保管型物流センター(DC:ディストリビューションセンター)・通過型物流センター(TC:トランスファーセンター)とも、店舗からの発注に基づき仕分け・納入を行なう。基本的には、双方共に納品車両数は同数であり、納品車両数を少なくすることは困難である。
(エ)在庫型センターは、通過型センターよりも、メーカーのセンター直送に対応しやすい。
→○:正しい
(オ)在庫型センターは、通過型センターよりも、店舗発注から納品までのリードタイムを短くできる。
→○:正しい
設問22
解答:ア
【解答群】
(ア)PLU(PriceLookUp)機能を利用して、JANコードに含まれない価格などの商品情報をJANコードに対応付けることができる。
→○:PLU機能とは、 POSレジスターでバーコードから商品コードを読み取り、店舗端末にある価格データベースから該当商品の価格を検索することをPLU(プライス・ルックアップ)という。
(イ)POSシステムで使用するJANコードの規格は1種類に統一されている。
→×:標準タイプ(13桁)と短縮タイプ(8桁)など複数の種類がある。
(ウ)POSシステム導入時にJANコードと商品情報を対応付けた商品マスターを整備すると、その後、商品マスターのメンテナンスは必要がない。
→×:常に商品マスターのメンテナンスは必要である
(エ)生鮮商品などに店内でコード付けすることをインストアマーキングと呼び、JANコードと同じコード体系となっている。
→インストアマーキングとJANコードは異なるコード体系である。
(オ)ソースマーキングされているJANコード内容はメーカー側がすべて決めるので、メーカーからJANコード情報を入手しなければならない。
→×:メーカー側がすべて決めるのではなく、流通システム開発センターが決める。
設問23
解答:オ
(ア)卸売業では、EOSデータを活用して在庫管理や物流管理の効率化を図ることができる。
→○:EOSの導入効果としては、在庫管理・物流作業の効率化がある。
(イ)卸売業や小売店におけるデータ送信作業の煩雑さを軽減するには、VAN業者を利用することができる。
→○:VAN(Value Added Network:付加価値通信網)とは、コンピユーター等を接続して種々の通信サービス機能(転送・交換・変換等)を付加することであり、VAN業者とはそれを転売する業者のことである。
VAN業者を利用することがで、データ送信作業の煩雑さを軽減することができる。
(ウ)小売店では、作業標準化により、仕入業務を熟知していない社員でも発注できる。
→○:EOSを導入し、マニュアル化することで、だれでも容易に発注が可能になる。
(エ)小売店では、発注から納品までのリードタイムを短縮できる。
→○:EOSの導入効果としては、発注(受注)作業の効率化がある。
(オ)棚札スキャン方式では、棚札の商品バーコードを読み取るだけで在庫量が計算されて自動的に発注できる。
→×:棚札スキャン方式では、棚札の商品バーコードを読み取るだけで在庫量が計算されるが自動的に発注はできない。
設問24
解答:イ
(ア)CRPは、発注や受注を行わないで商品補充を実現する方法である。
→○:CRPとは消費者が購入した数量などに基づいて、必要在庫数量を算出し、自動的に補充する仕組みである。小売業からの在庫や出荷情報に基づいて行われる。
(イ)CRPを導入する前と比べ、多品種少量で配送するケースが増えることが予想される。
→×:多頻度小口で配送するケースが増え、多品種少量で配送するケースは減ることが予想される。
(ウ)卸売業の物流センターでは、受発注作業や入荷作業などの効率化が期待できる。
→○:正しい
(エ)メーカー側が卸売業の在庫情報や出荷実績情報などをもとに納品計画を立てる。
→○:正しい
(オ)メーカー側では、納品計画に合わせた生産計画を実行して、作り過ぎを防止することができる。
→○:正しい
設問25
解答:エ(cとd)
(a)移動日や輸送先などの流通情報を追加で記録できて、トレーサビリティに活用できる。
→○:ICタグを利用することで、商品の生産加工履歴や、生産から流通、小売までの各プロセスでの入・出庫流通時点情報をその商品自身に記録しておくことができるので、簡単なシステムで高度なトレーサビリティ情報の管理が可能になる。
(b)接触しなくてもICタグ情報を読めるので、物流センターでの仕分けに利用できる。
→○:ICタグは非接触で読み取りが可能
(c)商品に添付されたICタグ情報を隙時に複数読むことはできないので、検品作業では順番にICタグ情報を読ませなければならない。
→×:複数の情報を読むことができる。
(d)ICタグを貼った商品をダンボールで梱包するとICタグ情報を読めないので、梱包する前に情報を読むことが必要となる。
→)×:ICタグを貼った商品をダンボールで梱包してもICタグ情報を読むことは可能である。
(e)ICタグの表面が汚れても情報を読めるので、パレット管理など屋外でも利用される。
→○:ICタグでは、表面が汚れるなど環境に配慮する必要がない。