ブランド
ブランドとは
ブランドとは、ある商品・サービスを象徴するもののことである。
■AMA(全米マーケティング協会)の定義
ある特定の売り手の商品やサービスであることを識別し、競合する他社のそれらから区別することを目的とした、名称・用語・記号・シンボル・デザイン、あるいはそれらの組み合わせである。
また、具体的には次の様なものがある。
- トレードマーク
- 企業の正式名称であり、商号のことである。
- ハウスマーク
- 企業の商号のデザインや文字形態を変形し、ブランドとして使用するもの
- ブランドネーム
- 製品に使用されるブランドであり、文字などで表現されて、発音が可能なもの
- ブランドマーク
- 製品に使用されるブランドであり、シンボル・デザイン・色などで表現される。発音が不可能なもの
ブランドの種類
ブランド使用者による分類 | ナショナルブランド | モノを作っているメーカーが商品につけたブランド |
プライベートブランド | 大手卸、大手小売チェーン、食品スーパーなど、販売する側の流通業者がつけた独自のブランド | |
ブランドが付けられる製品の範囲による分類 | ファミリーブランド | 企業の特定の製品郡に対して共通のブランドを設定する |
個別ブランド | 製品1つひとつに対して、異なるプランドを設定する | |
マルチブランド | 同じ製品カテゴリーの製品に対して、2つ以上の異なったブランドを設定する |
過去問題 |
ブランドの機能
過去問題 |
出所表示機能
ブランド名により、そのブランドが付与されている製品のメーカーや流通業者が識別できる機能である。
品質表示機能
ブランド名により、そのブランドが付与されている製品の品質や価値などが判断できる機能である。
宣伝広告機能
ブランド名により消費者のメーカーや流通業者に対するイメージや評判を向上させる機能である。
資産価値機能
ブランド名自体が資産価値をもち、企業の収益の向上に貢献するという機能である。
ブランドの資産価値を見出す考え方をブランドエクイティと呼び、次のようなものがある。
- ブランド認知度
- ある特定のブランドの名称を知っているかどうかの指標
- ブランドロイヤルティ
- ある特定のブランドに対する消費者の忠誠心
- 知覚品質
- 個人によって異なる優先順位や選考が織り込まれた顧客の知覚に元ずく総合的な品質のこと
- ブランド連想
- ブランド名からある事柄との結びつきを思い浮かべること