市場の選定
市場細分化の後にやるべきことは、その細分化された市場のどこを標的市場にするかを決める必要がある。
コトラーによる標的市場の考え方
コトラーは、市場の選定を行なう場合の考え方として、次の3つを挙げている。
- 無差別型
- 細分化された市場の差異を考慮に入れずに、単一の製品をすべての市場に投入していく方法
- 差別方
- 各々の市場セグメントに適した製品を計画・開発して、それぞれの市場に投入していく戦略
- 集中型
- 1つまたは少数の市場セグメントに対し製品を集中させ、そこで高い市場占有率を確保してより高い地位を得ようとする戦略
エイブルによる標的市場の考え方
エイブルは製品=市場マトリックスを応用して、標的市場を5つに分類した。
過去問題 |
- 単一セグメント集中型
- 経営資源を1つのセグメントに全面的に集中させる戦略
市場1 市場2 市場3 製品1 製品2 製品3 - 製品専門型
- 特定の製品を、様々な市場のニーズに適合させて販売する戦略
市場1 市場2 市場3 製品1 製品2 製品3 - 市場専門型
- 特定の消費者を対象に、その消費者が持つ多様なニーズに対応して多種の製品を提供する戦略
市場1 市場2 市場3 製品1 製品2 製品3 - 選択的専門型
- 企業が魅力を感じる市場や経営資源の投下により収益が期待できる市場を選択する戦略
市場1 市場2 市場3 製品1 製品2 製品3 - 全市場浸透型
- 企業のあらゆる製品を、あらゆる市場セグメントに供給する戦略
市場1 市場2 市場3 製品1 製品2 製品3