令和7年度1次試験問題:経営情報システム
設問11
以下に示す表は、ある学校における特定の期間中の開講講座の一覧である。この表に関する正規化の観点からの記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、この表の主キーは「開講コード」であり、また、それぞれの講師は開講コードの異なる同一名の講座を担当することがある。

| a | 第1正規形である。 | |
| b | 第2正規形である。 |
|
| c | 第3正規形である。 |
【解答郡】 (ア) a:正 b:正 c:正 (イ) a:正 b:正 c:誤。 (ウ) a:正 b:誤 c:正 (エ) a:正 b:誤 c:誤 (オ) a:誤 b:誤 c:誤
設問12
あるメーカーでは、カスタマーサポートや新製品のプロモーションなどのために、Webサイトを通じて顧客にユーザ登録と購入した商品の登録を働きかけている。以下に示す「登録ユーザ」表は、ユーザ登録済みの顧客に関するデータを表し、また「商品登録管理」表は、ユーザ登録済みの顧客が自身で登録した、購入済み商品に関するデータを表している。なお、ユーザ登録をしている顧客の中には、商品登録を行っていない者もいる。

この2つのデータから、登録ユーザごとの商品登録状況を確認するために、次に示す「購入商品登録状況」表を得ることを考える。

以下のSQL文の空欄@とAに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただし、「購入商品登録状況」表の空欄は、データがないことを意味する。
【SQL文】
SELECT
登録ユーザ.顧客ID,
登録ユーザ.アカウント名,
商品登録管理.商品コード,
COUNT(商品登録管理.商品コード) AS 登録台数
FROM
登録ユーザ @ 商品登録管理
ON 登録ユーザ.顧客ID = 商品登録管理.顧客ID
GROUP BY A
ORDER BY 登録ユーザ.顧客ID ASC,登録台数 DESC;
【解答郡】 (ア) @:INNER JOIN
A:登録ユーザ.顧客ID,商品登録管理.商品コード(イ) @:INNER JOIN
A:登録ユーザ.顧客ID,登録台数(ウ) @:RIGHT OUTER JOIN
A:登録ユーザ.顧客ID(エ) @:LEFT OUTER JOIN
A:登録ユーザ.顧客ID,商品登録管理.商品コード(オ) @:LEFT OUTER JOIN
A:登録ユーザ.顧客ID,登録台数
設問13
システム開発手法に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
| a | デイリースクラムでは、スプリントの成果をステークホルダーに提示し、フィードバックを得る。 | |
| b | ローコード開発では、システムの全体像をモデル化し、優先度を付けた機能単位で計画、設計、構築を反復的に行う。 |
|
| c | DevOpsでは、開発と運用のフェーズを明確に分離して、システムの導入や更新を柔軟かつ迅速に行う。 | |
| d | XPにおけるペアプログラミングでは、2人のプログラマがペアとなり、相談やレビューを行いながら、協力してプログラムの開発を行う。 |
【解答郡】 (ア) a:正 b:正 c:誤 d:誤 (イ) a:正 b:誤 c:正 d:正 (ウ) a:誤 b:正 c:誤 d:正 (エ) a:誤 b:誤 c:正 d:誤 (オ) a:誤 b:誤 c:誤 d:正
設問14
SNSなどで見られるエコーチェンバーと呼ばれる現象に関する記述として、最も適切なものはどれか。
【解答郡】 (ア) AI技術を利用して本物そっくりの偽の映像や音声を作成することで、人々が虚偽の情報を真実と信じ込むリスクが高まることが懸念されている。 (イ) Webサイト間で個人の閲覧履歴が共有、追跡される仕組みにより、意図しない形で広告や情報が提示されることが懸念されている。 (ウ) オンライン活動への監視が広がる中で、個人の行動や発言が常に記録されることで、プライバシーの侵害や自由な発言の抑制が懸念されている。 (エ) 特定の意見や価値観を持つ集団内でのみ情報が共有されることで、異なる視点が排除され、偏った情報が強化されることが懸念されている。 (オ) 人の認知の隙を突き、熟考を妨げることで、不利な条件を見落とさせるリスクが懸念されている。
設問15
ITシステムの信頼性などを確保することで企業の信用を高めることは重要である。
以下に示す、経済産業省の「システム監査基準」(2023年4月26日改訂)の「システム監査の意義と目的」について、空欄A〜Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
システム監査とは、専門性と【 A 】を備えた監査人が、一定の基準に基づいてITシステムの利活用に係る検証・評価を行い、監査結果の利用者にこれらのガバナンス、マネジメント、【 B 】の適切性等に対する保証を与える、又は改善のための助言を行う監査である。
また、システム監査の目的は、ITシステムに係る【 C 】に適切に対応しているかどうかについて、監査人が検証・評価し、もって保証や助言を行うことを通じて、組織体の経営活動と業務活動の効果的かつ効率的な遂行、さらにはそれらの変革を支援し、組織体の目標達成に寄与すること、及び利害関係者に対する説明責任を果たすことである。
【解答郡】 (ア) A:客観性 B:コントロール C:セキュリティ (イ) A:客観性 B:コントロール C:リスク (ウ) A:客観性 B:コンプライアンス C:セキュリティ (エ) A:倫理観 B:コントロール C:セキュリティ (オ) A:倫理観 B:コンプライアンス C:リスク
