平成26年度1次試験問題:経営情報システム
設問1
コンピュータは、データ記録やオペレーティングシステム(OS)の起動ディスクとしてハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)を装備している。HDDやSSDには様々な種類の製品があり、データ記録のための管理方法も複数の種類がある。
HDDやSSDにおけるFATやNTFSなどによるデータ記録管理方法に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a | 記憶装置上のデータ記録位置を、セクタとそれをまとめたクラスタで管理する。 | |
b | ファイルはクラスタ容量の単位で分割され、記憶装置上に書き込まれる。その物理的な記録位置はパス名で記録される。 | |
c | 1ファイルを記録する連続したクラスタがない場合、まず記録位置の再配置を行い連続性を確保して記録する。 | |
d | 1ファイルの記録場所をひとつ以上のクラスタの接続情報として管理する。 |
【解答郡】 (ア) aとc (イ) aとd (ウ) bとc (エ) bとd
設問2
コンピュータには様々な装置を取り付けるための入出力インタフェースが用意されており、業務に応じて入出力装置や外部記憶装置などを接続するのに利用される。このような入出力インタフェースに関する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
コンピュータの入出力インタフェースには、データを1ビットずつ転送する【 A 】インタフェースと、複数ビットを同時に転送する【 B 】インタフェースがある。
これらのインタフェースを実装する規格のうち【 C 】は【 A 】インタフェース、【 D 】は【 B 】インタフェースである。
転送速度が速いのは【 A 】インタフェースで、最近の多くの入出力装置や外部記憶装置で採用されている。
【解答郡】 (ア) A:シリアル B:パラレル C:PCI、MIDI D:セントロニクス、IEEE1394 (イ) A:シリアル B:パラレル C:USB、SATA D:IDE、SCSI (ウ) A:パラレル B:シリアル C:eSATA、IEEE1394 D:IDE、セントロニクス (エ) A:パラレル B:シリアル C:USB、MIDI D:PCI、SCSI
設問3
パーソナルコンピュータのOSには複数の利用者が使用することを考慮して、複数のユーザアカウントを作成可能なものがあり、ユーザごとに管理者が設定可能な管理項目が設けられている。 このような管理項目に関する記述として最も適切なものはどれか。
【解答郡】 (ア) 主記憶装置上の利用可能な記憶領域の範囲をユーザごとに割り当て、使用できる記憶容量を制限することができる。 (イ) 特定の発信者からのみe-mailを受け取ることができるようユーザごとに設定できる。 (ウ) ネットワーク利用環境で使用する新規ユーザの登録には、ユーザ名、パスワード、利用対象とするコンピュータ名を設定する。 (エ) ファイルシステムに存在する各種ファイルの参照や実行、作成や削除の権限をユーザごとに設定できる。
設問4
様々なコンピュータの発達やインターネットの普及にともなって、Webにかかわる技術は急速に進展している。Webにかかわるソフトウェア開発に関する以下の@〜Cの記述と、それらに対応する言語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
@ 電子商取引サイトやWebサービスなどのシステム構築に用いられる。
A データベースと連携するWebページを作成するのに利用される。
B コンピュータ間で柔軟かつ自動的に変換される文書の標準化などのために用いられる。
C スマートフォン向けブラウザに対応したホームページの記述によく利用される。
【解答郡】 (ア) @:DHTML A:PHP B:Ruby C:HTML5 (イ) @:DHTML A:XSL B:XHTML C:PHP (ウ) @:Java A:Perl B:XML C:XBRL (エ) @:Java A:PHP B:XML C:HTML5
設問5
コンピュータでデータ処理を行うために様々なアルゴリズムが提供されている。各種業務に必要な処理内容に照らして適切なものを選択できるように、それらの特性を把握しておく必要がある。アルゴリズムの特性や処理手順に関する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
次に示す2つの並べ替え手順のうち、データ交換や比較の回数が多く並べ替えの実行時間が大きいのは【 A 】の方法である。
@ 最も小さい(大きい)値を見つけて先頭のデータと交換し、以下残りのデータに対して同様の手順を適用する方法。
A 先頭から順に隣り合うデータを比較して、順序が逆ならば交換する作業を最終データまで行い、最も小さい(大きい)値を末端に移動させ、以下同様の手順 を繰り返す方法。
データ探索において、求めるデータが中央のデータより前にあるか後ろにあるかの判定を、範囲を狭めながら繰り返し行う【 B 】では【 C 】を用意する必要がある。 また、ハッシュ法ではハッシュ値に【 D 】を組み込む必要がある。
【解答郡】 (ア) A:@ B:線形探索法 C:規則性がないデータ D:衝突が生じた際の処理 (イ) A:@ B:二分探索法 C:規則性がないデータ D:誤差が含まれた際の処理 (ウ) A:A B:線形探索法 C:順序よく並べたデータ D:誤差が含まれた際の処理 (エ) A:A B:二分探索法 C:順序よく並べたデータ D:衝突が生じた際の処理