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平成18年度1次試験問題:経営情報システム

設問11

情報システムは、もはや企業経営に欠くことのできないものである。特に近年のeビジネスの進展により情報システムが利益を生み出す重要な源泉のひとつになっている。そのような中、情報システムの運用や情報流出のリスク対策は重要な課題となる。次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

【解答郡】
(ア)ハードディスクが故障してシステムダウンを引き起こすことへの対策として、ハードディスクを二重化することが有効である。
(イ)ハードディスクレスパソコンの導入は、情報流出対策として効果がある。
(ウ)ヒューマンエラーを回避するには、運用ルールを緻密に定め、それを組織に徹底して行くことが重要である。
( エ)無停電電源装置は、風水害や事故などでの電力供給停止への対策として唯一の方法である。

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設問12

物品管理に利用されるコードは、従来のバーコード(JIS-X-0501〜0504)だけでなく2次元コード(JIS-X-0510)が普及しつつある。これらのコードの特徴として、最も不適切なものはどれか。

【解答郡】
(ア)2次元コードでは、従来のバーコードと同じ情報量は10分の1程度の面積で表現することもできる。
(イ)2次元コードの読み取りにおいては、誤り訂正機能により、コードの一部に汚れや破損があってもデータの復元可能な場合もある。
(ウ)2次元コードは、印字する面積に応じて情報量を変化させることができるので、扱えるデータ量の上限は規定されていない。
(エ)従来のバーコードでは漢字・カナを取り扱うことができない

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設問13

 システム開発に失敗しないためには、特に開発の上流工程が重要であるといわれている。次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

【解答郡】
(ア)システム開発プロジェクトはシステム要件定義から始まる。
(イ)システム要件定義が正しく実現されているかどうかは、最終的にシステムテストで確認できる。
(ウ)ユーザが見積を早く欲しがるので、ベンダ企業はシステム要件定義を後回しにしがちである。
(エ)予算見積リスクは開発過程の後工程ほど小さくなる。

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設問14

 ますます厳しさを増している競争環境において企業を維持発展させるためには、情報技術を巧みに駆使して企業情報システムを構築することが重要な課題になっている。このようなシステム構築のための一般的な前提や考慮すべき点に関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答郡】
(ア) 既存の業務や管理活動をそのまま自動化できるように構築する。
(イ) 経営戦略の策定プロセスの効率化と戦略案の質的向上を図る、いわゆる「戦略情報システム(SIS)」として構築する。
(ウ) どのような競争環境であろうと、取引先や消費者の求める価値や要求はおのおの共通であるという前提のもとに機能要件を確定して構築する。
(エ) 取引先や消費者にもシステム構築に参画してもらい、また顧客の消費・利用プロセスまでも支援する発想で構築する。

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設問15

情報化投資の[生産性パラドックス]に関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答郡】
(ア)経営者が情報化投資の価値を正しく認識しないことである。
(イ)情報化投資とソフトウェア開発の生産性との間に相関関係がないことである。
(ウ)製造業における情報化投資に限って見られる問題である。
(エ)マクロ経済のレベルだけでなく、個別企業レベルでも生じる問題である。

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設問16

 電子商取引のプロトコルであるebXML(electronic business XML)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア)SOAP(Simple Object Access Protocol)を拡張した規格である。
(イ)UN/CEFACTが独自に開発した規格で、現在もここが開発している。
(ウ)電子機器業界に特化した電子商取引標準規約である。
(エ)取引主体はebXMLであらかじめ定められているビジネスプロセスに従い、他者と電子商取引を行う。

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設問17

近年、種々のシステム開発モデルが提唱されつつある。次の記述のうち最も適切なものはどれか。

【解答郡】
(ア)ウォータフォール型開発モデルは、内部設計とプログラム設計の工程を除いて、他の個々の工程を後戻りなく行う方法論である。
(イ)エクストリームプログラミングは、開発の初期段階の設計よりもコーディングとテストを重視した開発方法論で、フィードバックを行うことなく迅速にコーディングしながらシステム開発を行う。
(ウ)スパイラル型開発モデルは、中核となるサブシステムをまず開発してそれをユーザに評価・確認してもらい、その後、周辺のサブシステムをユーザの評価・確認を経ながら徐々に開発して行く方法論で、要求仕様の修正や再設計などの対応が可能である。
(エ)プロトタイピングとは、プロトタイプと呼ばれる比較的小規模なシステムを作成してユーザに体験してもらい、ユーザの要求に適合するまでそのシステムを変更してから本格的なシステムを開発する、大規模システム開発のための方法論である。

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設問18

レガシーシステムによるアプリケーションシステムの運用管理は、コスト的にも機能的にも限界にきている。
  A社は、ERPパッケージなどの導入も検討したが、かなりのカスタマイズと業務の抜本的改革を行い、リスクも大きくなると判断した。そこでA社の経営者は、ERPの導入をあきらめて、自動変換ツールを利用しつつ、まずは既存のアプリケーション資産のオープン系システム、たとえばUNIXサーバなどへの移植を検討した。この検討に関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答郡】
(ア)簡易言語(4GL)で開発したプログラムは、たとえソースコードがなくてもオープン系システムへの移植が可能なので書き直しをする必要はない。
(イ)既存のアプリケーション資産の洗い出しと評価を行って、不要なものを廃棄するのが最初にやるべき課題である。
(ウ)既存プログラムのオープン系システムへの自動変換ツールを使えば、端末画面や出力帳票の定義ファイルの変換作業が必要なくなる。
(エ)データベースのデータモデルは、レガシーシステムとオープン系システムではかなり異なるので、データベースは、基本的に変更しないことを前提にする。

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設問19

 クライアントであるA社のパソコン導入に際して、現在及び将来の利用業務、ネットワーク化、ハードウェアとソフトウェアの選定、総経費の見積もりなど考慮すべきことを、中小企業診断士として助言した。ただし、今回については、自社独自のアプリケーション開発は行わないこととした。次の記述のうち最も適切なものはどれか。

【解答郡】
(ア) TCO(Total Cost of Ownership)の観点から、総経費を見積もることにした場合、総経費は、ハードウェアとソフトウェアの購入費用とネットワークの接続のための初期設定費用の和となる。
(イ) サーバ機能を持つパソコンがないとインターネットに接続できないので、インターネットに接続する場合には、サーバパソコンとクライアントパソコンの最低2台が必要となる。
(ウ) ソフトウェアのプレインストールされたパソコンの場合、インストールされているアプリケーションで現行業務及び将来業務に対応できるかを検討し、不十分ならば追加アプリケーションの購入、インストールが必要になる。
(エ) ソフトウェアのプレインストールされていないパソコンの場合、@ハードディスクの初期化、A周辺機器のドライバインストール、B業務アプリケーションのインストール、COSのインストール、D日本語変換システム等の設定、E動作確認、の順序で運用のシステム環境を整える。

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設問20

情報システムのセキュリティ確保のために、データベース管理システム(DBMS)の運用ログを記録することが推奨されている。これについての説明として、最も適切なものはどれか。

【解答郡】
(ア)DBMSに組み込んだエージェントソフトでログを記録する場合には、定期的にDBMSのログを削除する必要がある。
(イ)DBMSの入出力をパケットキャプチャするログ記録システムでは、DBMS内部に蓄積されるログを自動的に吸い上げることができる。
(ウ)DBMSのログ記録機能を使うと、これを使わないときよりディスク入出力(I/O)が増えるので、性能低下が起こる。
(エ)いつでも障害回復ができるように、DBMSの更新処理直後にログを記録する。

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