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平成18年度1次試験解答:経営情報システム

設問11

解答:エ

( エ)無停電電源装置は、風水害や事故などでの電力供給停止への対策として唯一の方法である。
→×:風水害や事故などでの電力供給停止への対策としては、無停電電源装置以外にも遠隔地に代替機を用意したり、自家発電装置など他の方法もある。

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設問12

解答:ウ

2次元コードの基礎知識を参照

(ウ)2次元コードは、印字する面積に応じて情報量を変化させることができるので、扱えるデータ量の上限は規定されていない。
→×:2次元コードには、Code49,PDF417,Veri Code,Data Matrix,QR CODE などがあるが、それぞれの規格に上限は存在する。

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設問13

解答:エ

ソフトウェア開発工程に関する問題である。

(ア)システム開発プロジェクトはシステム要件定義から始まる。
→×:システム開発プロジェクトはシステム化全体計画、組織化、範囲の決定から始まる。
(イ)システム要件定義が正しく実現されているかどうかは、最終的にシステムテストで確認できる。
→×:システム要件定義が正しく実現されているかどうかは、ユーザテストで確認できる。
(ウ)ユーザが見積を早く欲しがるので、ベンダ企業はシステム要件定義を後回しにしがちである。
→×:ベンダ企業はシステム要件定義を後回しにしてはいけない。
(エ)予算見積リスクは開発過程の後工程ほど小さくなる。
→○:開発過程の後工程になるとプロジェクトの詳細が明らかになっているので、予算見積リスクは小さくなる。

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設問14

解答:エ

(ア) 既存の業務や管理活動をそのまま自動化できるように構築する。
→×:既存の業務や管理活動をそのままにするのではなく、見直し改善する必要がある。
(イ) 経営戦略の策定プロセスの効率化と戦略案の質的向上を図る、いわゆる「戦略情報システム(SIS)」として構築する。
→×:SIS(strategic information system:戦略的情報システム / 戦略情報システム)とは、経営戦略・事業戦略の1つの柱として活用され、競争優位を獲得するための手段としての情報システム。または、競合他社に打ち勝つ企業戦略を推進・実践し、情報システムを活用することである。すなわち、経営戦略の策定プロセスの効率化と戦略案の質的向上を支援するものではなく、あくまでも戦略が先にある。
(ウ) どのような競争環境であろうと、取引先や消費者の求める価値や要求はおのおの共通であるという前提のもとに機能要件を確定して構築する。
→×:取引先や消費者の求める価値や要求は多様化しており、おのおの共通ではない。
(エ) 取引先や消費者にもシステム構築に参画してもらい、また顧客の消費・利用プロセスまでも支援する発想で構築する。
→○:顧客満足を追求するためにも、取引先や消費者との特別な関係を構築する必要がある。

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設問15

解答:エ

生産性パラドックスとは、「膨大なIT投資が行われたにもかかわらず、生産性の上昇が統計的に確認できない」というものである。

(ア)経営者が情報化投資の価値を正しく認識しないことである。
→×:経営者は基本的に情報化投資の価値を正しく認識している
(イ)情報化投資とソフトウェア開発の生産性との間に相関関係がないことである。
→×:情報化投資とソフトウェア開発の生産性との間に相関関係は存在する
(ウ)製造業における情報化投資に限って見られる問題である。
→×:製造業だけに限って見られる問題ではない。
(エ)マクロ経済のレベルだけでなく、個別企業レベルでも生じる問題である。
→○

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設問16

解答:ア

ebXML (Electronic Business using eXtensible Markup Language、拡張可能なマーク付け言語を用いた電子ビジネス) は、XMLを用いたインターネット上の企業間電子商取引のための仕様群である。

(ア)SOAP(Simple Object Access Protocol)を拡張した規格である。
→○
(イ)UN/CEFACTが独自に開発した規格で、現在もここが開発している。
→×:UN/CEFACT(国連の一機関)とOASIS(構造化データの標準化団体)が母体となり開発した企画である。また現在の開発は多くの企業や規格団体が進めている。
(ウ)電子機器業界に特化した電子商取引標準規約である。
→×:電子機器業界に特化したものではない。あらゆる業界を対象としている。
(エ)取引主体はebXMLであらかじめ定められているビジネスプロセスに従い、他者と電子商取引を行う。
→×: 取引主体はebXMLであらかじめ定められているビジネスプロセスに従い、取引主体内で電子商取引を行う。

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設問17

解答:ウ

ソフトウェア開発モデルに関する問題である。

(ア)ウォータフォール型開発モデルは、内部設計とプログラム設計の工程を除いて、他の個々の工程を後戻りなく行う方法論である。
→×:ウォータフォール型開発モデルは、全部の工程(内部設計とプログラム設計を除かない)において後戻りなく行う方法論である。
(イ)エクストリームプログラミングは、開発の初期段階の設計よりもコーディングとテストを重視した開発方法論で、フィードバックを行うことなく迅速にコーディングしながらシステム開発を行う。
→×:常にフィードバックしながらシステム開発を行なう。
(ウ)スパイラル型開発モデルは、中核となるサブシステムをまず開発してそれをユーザに評価・確認してもらい、その後、周辺のサブシステムをユーザの評価・確認を経ながら徐々に開発して行く方法論で、要求仕様の修正や再設計などの対応が可能である。
→○
(エ)プロトタイピングとは、プロトタイプと呼ばれる比較的小規模なシステムを作成してユーザに体験してもらい、ユーザの要求に適合するまでそのシステムを変更してから本格的なシステムを開発する、大規模システム開発のための方法論である。
→×:大規模システム開発には適さない。小規模システムのための方法論である。

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設問18

解答:イ

(ア)簡易言語(4GL)で開発したプログラムは、たとえソースコードがなくてもオープン系システムへの移植が可能なので書き直しをする必要はない。
→×:簡易言語(4GL)で開発したプログラムでも書き直しを行なう必要がある。
(イ)既存のアプリケーション資産の洗い出しと評価を行って、不要なものを廃棄するのが最初にやるべき課題である。
→○:洗い出し/評価を行なうことで不要なプログラムが存在する場合がある。それらのプログラムを廃棄するのが最初にやるべき課題である。
(ウ)既存プログラムのオープン系システムへの自動変換ツールを使えば、端末画面や出力帳票の定義ファイルの変換作業が必要なくなる。
→×:自動変換ツールでは、端末画面や出力帳票の定義ファイルの変換作業が困難な場合が多い。
(エ)データベースのデータモデルは、レガシーシステムとオープン系システムではかなり異なるので、データベースは、基本的に変更しないことを前提にする。
→×:データベースは変更されるものである。

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設問19

解答:ウ

(ア) TCO(Total Cost of Ownership)の観点から、総経費を見積もることにした場合、総経費は、ハードウェアとソフトウェアの購入費用とネットワークの接続のための初期設定費用の和となる。
→×:TCO (Total Cost Of Ownership:総所要コスト)とは、コンピュータシステムの導入、維持・管理などに掛かる費用総額のことである。 システム管理や運営サポートいった維持・管理費などの費用も含まれる。問題文の記述は、導入時の費用しか見積もられていないので誤りである。
(イ) サーバ機能を持つパソコンがないとインターネットに接続できないので、インターネットに接続する場合には、サーバパソコンとクライアントパソコンの最低2台が必要となる。
→×:サーバ機能を持たないパソコンであっても、インターネットプロバイダと契約すればインターネットに接続することは可能である。
(ウ) ソフトウェアのプレインストールされたパソコンの場合、インストールされているアプリケーションで現行業務及び将来業務に対応できるかを検討し、不十分ならば追加アプリケーションの購入、インストールが必要になる。
→○:プレインストールとは、メーカー製パソコンなどで、販売前にあらかじめOSやアプリケーションソフトがインストール(導入)されていること。コンピュータはソフトウェアがなければ動作しないので、量販店などで市販されている完成品のパソコンにはWindowsなどのOSがプレインストールされているのが普通である。現行業務と将来業務を分析し、必要なアプリケーションに不足があれば、追加アプリケーションの購入、インストールが必要になる。
(エ) ソフトウェアのプレインストールされていないパソコンの場合、@ハードディスクの初期化、A周辺機器のドライバインストール、B業務アプリケーションのインストール、COSのインストール、D日本語変換システム等の設定、E動作確認、の順序で運用のシステム環境を整える。
→×:→@ハードディスクの初期化、AOSのインストール、B周辺機器のドライバインストール、C業務アプリケーションのインストール、D日本語変換システム等の設定、E動作確認の順序で運用のシステム環境を整える。 OSのインストールをしてからでないと基本的にB〜Dを行なうことはできない。

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設問20

解答:ウ

(ア)DBMSに組み込んだエージェントソフトでログを記録する場合には、定期的にDBMSのログを削除する必要がある。
→×:DBMSでは通常、ログを用いて障害復旧を行なうので、定期的にDBMSのログを削除することはない。
(イ)DBMSの入出力をパケットキャプチャするログ記録システムでは、DBMS内部に蓄積されるログを自動的に吸い上げることができる。
→×:パケットキャプチャとはパケットキャプチャとは、ネットワーク上を流れるデータ(パケット)をキャプチャ(捕まえる)して、その内容を解析することです。
(ウ)DBMSのログ記録機能を使うと、これを使わないときよりディスク入出力(I/O)が増えるので、性能低下が起こる。
→○:ログ記録のためのディスク入出力(I/O)が増えるので、性能低下が起こる。
(エ)いつでも障害回復ができるように、DBMSの更新処理直後にログを記録する。
→×:いつでも障害回復ができるように、DBMSの更新処理直前・直後にログを記録する。

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