平成23年度1次試験問題:運営管理
設問31
商品の陳列は、大きく補充型陳列(オープンストック)と展示型陳列(ショーディスプレイ)に分けられる。補充型陳列と展示型陳列に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) ゴンドラを用いて補充型陳列をする場合は、前進立体陳列や先入れ先出し法を実施することが重要である。 (イ) 展示型陳列におけるスタンド陳列とは、マネキンに衣料などを着せて展示する陳列方法である。 (ウ) 展示型陳列におけるステージ陳列では、テーマにふさわしい商品を組み合わせて提案することが重要である。 (工) 補充型陳列は、一般的に購買頻度が高い定番的な商品を効率的に補充し、継続的に販売するための陳列方法である。
設問32
商品予算計画に関する算出数値として、最も不適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 1,800円で仕入れた商品を売価値入率25%で販売する場合、販売価格は2,400円である。 (イ) ある小売店の1年間の粗利益率が1,300万円、年間平均在庫高(原価)が500万円である場合、GMROIは260%である。 (ウ) ある商品の売上高粗利益率が30%であり、商品回転率が6回転である場合に、交差主義比率は5%である。 (工) 期首商品棚卸高600万円、期末商品棚卸高400万円、年間売上高3,000万円の場合に、商品回転率を求めると、6回転である。
設問33
わが国で運用されている一括物流センターに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 一括物流センターでは、出荷時に小売店舗側に事前出荷明細を送信することにより店舗側での検品の負担を減らすことが可能である。 (イ) 一括物流センターでは、特定小売チェーン専用の物流センターの運営を3PL(Third Party Logistics)事業者が受託する場合が多い。 (ウ) 一括物流センターの機能には、在庫型センター(DC)機能と通過型センター(TC)機能がある。 (工) カテゴリー納品を効率的に行うためには、ベンダーで店舗別にあらかじめ仕分けされたものを通過型センター(TC)で荷合わせする必要がある。 (オ) 在庫型センター(DC)では、特定の卸売業者が運営を受託する場合、他の販売業者の在庫を共同保管し一括物流を実現する。
設問34
加工食品などの最寄品の流通で、定番商品と特売商品を分離し、特売商品を事前に取り決めた販売促進計画に従って発注する方式を導入する場合がある。この定番・特売分離発注方式を導入した場合に期待される効果に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 定番商品の小売店頭での欠品率の引き下げ (イ) 定番商品の発注から店舗納品までのリードタイムの短縮 (ウ) 定番商品の物流センターでの在庫削減 (工) 特売商品の物流センターでの在庫削減 (オ) 特売商品のメーカー倉庫での在庫削減
設問35
物流センター内の荷役作業に関する記述として、最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 出荷件数をパレート分析した結果、Aランクとなった商品を出荷口に近い場所に保管することが効率的である。 (イ) 取り扱い品目の入れ替わりが頻繁な場合、ハンディ端末による荷役作業は適さない。 (ウ) 納品対象となる品目が特定品目に集中している場合は、シングルピッキング方式が適している。 (工) フリーロケーションによる保管管理を行う場合、作業効率は向上するが保管効率は低下する。