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平成20年度1次試験解答:運営管理

設問21

解答:ウ

(ア) 階数が二以上である建築物の一定の工程についての中間検査を義務づける。
→×:階数が三以上である建築物の一定の工程についての中間検査を義務づける。
(イ) 建築確認の審査機関として民間の参入を図る。
→×:民間の参入を図ったのは平成11年の法改正である。
(ウ) 構造計算適合性判定制度の導入を図る。
→○:構造計算書偽装事件を踏まえ、平成18年6月21日に建築基準法が改正された。この法改正により、平成19年6月20日以降に確認申請を受け付けるものについて、一定の高さ以上等の建築物は、指定構造計算適合性判定機関等による構造計算の審査が行われる。
(工) 都市の中心市街地内での建物の制限の緩和を図る。
→×:今回の建築基準法の改正に中心市街地内における建物制限は含まれていない。

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設問22

解答:ア

(ア) いわゆる「まちづくり三法」とは、中心市街地活性化法・大規模小売店舗法・都市計画法の三法を持す。
→×:ままちづくり三法とは、ゾーニング(土地の利用規制)を促進するための都市計画法、生活環境への影響など社会的規制の側面から大型店出店の新たな調整の仕組みを定めた大規模小売店舗立地法(大店立地法)、中心市街地の空洞化を食い止め活性化活動を支援する中心市街地活性化法の3つの日本の法律を総称して言う。
(イ) いわゆる「まちづくり三法」の1つである中心市街地活性化法では、 「中心市街地活性化基本計画」については内聞総理大臣の認定を得なければならなくなった。
→○:中心市街地活性化法が施行されたが、実際には計画を策定しただけで終わってしまう事例や、夢物語に終始している計画も散見され、さらには、全国で700件近い基本計画が策定され、特徴がなくなってしまうなど、中心市街地の改善には至らなかった。
そこで、国は中心市街地の活性化に向けた国の支援策を受けるためには、新たに中心市街地活性化基本計画を策定し、内閣総理大臣の認定を受けることを要件とした。
(ウ) いわゆる「まちづくり三法」の1つである中心市街地活性化法では、中心市街地活性化の中心的役割を担ってきた「TMO制度」から「中心市街地活性化協議会制」に切り替わった。
→○:正しい。TMOと中心市街地活性化協議会の比較
(工) いわゆる「まちづくり三法」の改正点には、大型店(大規模集客施設)等の郊外立地にプレーキをかける目的も含まれる。
→○:都市計画法の改正による大型店の立地調整の強化が図られた。

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設問23

解答:ウ

商品陳列に関する問題である。

(ア) エンド陳列とは、ゴンドラエンドで行う大量陳列のことをいい、コストをあまりかけない陳列方法である。
→○:エンド陳列とは、連続する陳列棚の両端(ゴンドラエンド)に陳列する方法である。
(イ) ゴールデンゾーンとは、商品を最も取りやすい高さの範囲のことで、一般的に男性は床より80-140cm、女性は70〜130cm程度の範囲をいう。
→○:商品が最も見やすく触れやすい場所(男性で70〜160cm、女性で60〜150cm)をゴールデンゾーンといい、主力商品や重点商品を置く。
(ウ) ジャンプル陳列とは、ゴンドラエンドで行うような小品目大量陳列を、ゴンドラのライン内で行う陳列方法である。
→×:ジャンプル陳列とは、篭やワゴンに投げ込んだままの状態に陳列する方法
(工) 集視陳列とは、陳列の方法を変えることで注目度を高めようとする陳列方法である。
→○: 集視陳列とは、陳列の方法を変えることで注目度を高めようとする陳列方法である。量感陳列の間に展示陳列を食い込ませて、量感陳列をしている商品の情報を提出したり、イメージを高める展示陳列をして、面積を引き、周囲の量感陳列している商品群から選択してもらうことを目的とする。

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設問24

解答:エ

@lx(ルクス) 照度の単位であり、光源によって照らされる面に入る光の量である。
ARa(アールエイ) 光源の演色性の程度、つまり色の見え方の良い/悪いを表す数値である。これは日本工業規格で規定された基準光(Ra100)と比較して色がどの程度忠実に見えるかという指標である。
BK(ケルビン) 光色を完全放射体の(絶対)温度で示す単位である。色温度が低くなると赤色光の量が多く、赤っぽい色になり、高くなると青色光が多く、青っぽい光色となる。
Clm(ル-メン) 光源などから出てくる光の量のことである。全光束とは光源がすべての方向に放出する光の量を指し、同じ単位で表される。つまりこの数値が大きい光源は明るい光源と言える。

すなわち

  1. 明るさの度合いで光の量を表す光束のことを【A:Clm(ル-メン)】という。
  2. 光源のもつ光の色を表す色温度のことを【BK(ケルビン)】という。
  3. 物が正確に見える光の演色性を表す色彩の再現忠実度合いのことを【C:Ra(アールエイ)】という

となる。よって解答はエである。

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設問25

解答:ア

 ブルウィップ効果とは、消費者のわずかな需要変動が、増幅してメーカーに伝わっていくことである。
 川下にある小売店での需要変化が、卸業者、メーカーと川上に向かっていく段階で、その変動幅が拡大してしまい、全体で過剰な在庫を生み出してしまう現象。これは各段階で、独自の判断によって通常より多い注文をしてしまうことで、拡大が連鎖してしまうのである。
 こうしたことを防止するのが、サプライチェーンマネジメント(SCM)で、需要情報を互いに共有することや、在庫管理に関して共通の認識を持つなどの、流通に関する統合的な管理体制によって、ブルウィップ効果を抑制する。
 もともとは「牛の鞭」の意味で、手元では少しの振りでも先端にいくと大きな振りとなることから、このように言われる。

(ア) VMI(Vendor Managed Inventory)の導入は、購入者側の在庫リスクの削減には効果があるが,ブルウイツプ効果の抑制には直接的には効果がない。
→×:VMIとは、納入業者に在庫管理を任せる手法である。VMIによって小売店の需要の変化をリアルタイムで察知して商品を供給するので、ブルウイツプ効果の抑制に効果がある。
(イ) 卸売業が、小売業のPOSデータを自らの在庫管理に活用すると、ブルウイツプ効果はある程度抑制できる。
→○:卸売業と小売業が情報共有することで、ブルウイツプ効果はある程度抑制できる。
(ウ) 卸売業が、複数の小売店舗からの受注を曜日指定などのスケジュール発注によって平準化すると、ブルウィップ効果の発生をある程度抑制できる。
→○:卸売業が、複数の小売店舗からの受注を曜日指定などのスケジュール発注によって平準化すると、過去の売上実績による在庫の割り当て政策を図ることができるので、ブルウィップ効果の発生をある程度抑制できる。
(工) サプライチェーンの各段階で予測に基づき在庫に関する意思決定をすると、ブルウイツプ効果が発生する。
→○:サプライチェーンの各段階で予測に基づき在庫に関する意思決定をすると、需要予測にばらつきが生じるので、ブルウイツプ効果が発生する。
(オ) サプライチェーンの各段階の調達リードタイムがゼロの場合、原理的にはブルウイツプ効果は発生しない。
→○:各段階の調達リードタイムがゼロの場合、時々刻々と変化する需要の予測をする必要がなくなる。すなわち、原理的にはブルウイツプ効果は発生しない。

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