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平成16年度1次試験解答:運営管理

設問11

解答:ウ(b とc)

価値分析(VA)に関する問題である。
(a) ボールペンに人気キャラクターの漫画を措くことは、二次機能の向上を図ることである。
→×:人気キャラクターの漫画を措くことは、二次機能に含まれない。見栄えをよくする為の機能であるから魅力機能に含まれる。
(b) 機能は名詞と動詞で表現することが一般的である。
→○:機能定義は製品・部品の持っている機能を名詞+動詞で表現することにより行なう。
(c) コストを下げ、機能を上げると価値が向上する。
→○:価値 = 機能 ÷ コストなのでコストを下げ、機能を上げると価値が向上する。
(d) 使用機能は基本機能の1つである。
→×:基本機能は使用機能の1つである。

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設問12

解答:イ

生産技術に関する材料、技術、機械、新技術に関する問題である。

塑性加工とは、塑性(力を加えて変形させたとき、変形したままの状態になる物質の性質)を利用した加工のことである。

(ア)金型に溶湯を大庄力により高速で押し込むダイカストは、塑性加工法の一つである。
→×:ダイカストは鋳造法であり、塑性加工ではない。
(イ)せん断、打ち抜き、穴あけ等は、塑性加工法の一つである。
→○:せん断、打ち抜き、穴あけ等は、塑性加工法に分類される。
(ウ)塑性加工は、金属素材に力を加えて弾性変形させ、原形とは異なった形をつくる加工法である。
→×:塑性加工は、金属素材だけが材料とは限らない
(エ)冷闇での金属板の成形は塑性加工に含まれないが、熱間での圧延、鍛造は塑性加工法の一つである。
→×:冷闇での金属板の成形も塑性加工に含まれる。

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設問13

解答:ア(aとb)

(a) 大気汚染物質は、二酸化いおう、一酸化炭素、浮遊粒子状物質などである
→○:大気汚染物質には、その他にも二酸化硫黄、二酸化窒素、光化学オキシダント、トリクロロエチレンなどがある。
(b) 水質汚濁の基準は、公共用水域に対して人の健康の保護と生活環境の保全の面から決められている。
→○:水質汚濁の基準には、「人の健康の保護に関する環境基準」、「生活環境の保全に関する環境基準」、「地下水の水質汚濁に係る環境基準」がある。
(c) 土壌汚染物質は、カドミウム、鉛、六価クロム、亜鉛などである。
→×:亜鉛は土壌汚染物質に含まれない。詳細は、汚染物質とはを参照して下さい。
(d) ダイオキシン類の大気汚染基準は、工業専用地域および車道にも適用される。
→×:工業専用地域、車道などの一般公衆が通常生活していない地域・場所については適用されない。

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設問14

解答:ウ(b とc)

(a) 循環型社会形成推進基本法は、廃棄物処理法、資源有効利用促進法および4つのリサイクル法により構成されている。
→×:循環型社会形成推進基本法は、 廃棄物処理法、資源有効利用促進法と6つのリサイクル法( グリーン購入法、 容器包装リサイクル法、 家電リサイクル法、 建設リサイクル法、 食品リサイクル法、 自動車リサイクル法) により構成されている。
(b) 循環型社会形成推進基本法に取り入れられた拡大生産者責任の考え方は、製造者等が、その製品が使用され、廃棄された後においても、当該製品の適正なリサイクルや処分について一定の責任を持つことである。
→○
(c) 容器包装リサイクル法では、資源の再生、再商品化を促している。
→○
(d) 建築物解体工事発注者は都道府県知事への届出が必要であり、解体工事業者は市町村長への届出が必要である。
→×:建築物解体工事発注者は都道府県知事への届出が必要であるが、解体工事業者は市町村長への届出は不要である。

設問15

解答:エ(bとd)

(a) 古紙の一般的な再生工程は、除塵、雑解、脱インキ、漂白の順で行われる。
→×:一般的な古紙の再生工程は、大きく分けて、離解、除塵、脱墨、漂白の4つの工程を経て作られます。

  1. 【離解】古紙を離解し、パルプ状(繊維化)とすること
  2. 【除塵】完成パルプ中のチリの原因となる異物を除くこと
  3. 【脱墨】繊維からインキを剥離させ、このインキを除去すること
  4. 【漂白】繊維を漂白すること、の4つの工程となります。

(b)ガラス瓶のリサイクルでは、青、緑、黒等の色付瓶を粉砕した混色カレットも利用する。
→○:カレットとはガラス瓶を分別して細かく砕き粒度選別したものであり、混色カレットとは色々な色が混ざったカレットのことである。白色(=無色)または、茶色のびんに比べ再利用しにくいが、建築資材に使用したり、エコロジーボトルとして使用される。
(c) スチール缶のリサイクルでは、回収した缶を磁気選別機で選別後、特定のサイズ にプレスして主として高炉用に使用する。
→×:スチール缶は、製鋼所で建築用鋼材として再生される。高炉用として使用されるのは10パーセント程度であり主として使用するとはいえない。
(d) 廃プラスチックの熟利用のリサイクルでは、固形燃料化した廃プラスチックが発電などに使用されている。
→○:サーマルリサイクルのことである。プラスチック類のリサイクルは次のように分類される。

  1. マテリアルリサイクル
      熱を加えて新しい製品に加工する
  2. ケミカルリサイクル
      元の化学原料に戻して再利用する
  3. サーマルリサイクル
      プラスチックを焼却したときに得られる熱を発電などに利用する。
廃プラスチックのリサイクル方法は廃プラスチックのサーマルリサイクルを参照して下さい。

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設問16

解答:ウ(b とc)

CADおよびCAMに 関する問題である。
(a) CADの設計対象には、機械系、建築系、回路系があり、これらは形状処理を行う。
→×:機械系や建築系は形状処理を基本としているが、回路系や光学系は設計の自動化を目的としており形状処理は行なわない。
(b)3次元形状モデリングには、ワイヤーフレーム方式がある。この方式では面に関する情報がなく体積の算出はできない。体積の算出を可能にしたのがソリッドモデル方式である。
→○:3次元CADは、立体形状を表現する3次元形状モデリング技術に基づいたもので、その形状表現は、はソリッドモデル、サーフェースモデル、ワイヤフレームモデルに大別されます。
ソリッドモデルは3次元のオブジェクトを中身の詰まった固体として表現し、サーフェースモデルは表面のデータを持っています。また、ワイヤフレームモデルは、中身も面も持たず境界線のデータだけを持っています。
(c)CADにおけるCAE(Computer Aided Engineerlng)では、CADで設計した部品、 製品の強度解析および評価を行い、試作回数を減らすことができる。
→○:CADでは、単に設計だけでなく、CAEにより品物の強度解析・評価を行い試作回数を減らすことができる。
(d)CAMにおける加工機に関する工程設計、治工具およびNCの情報に関する作業設計は、標準化が進み、汎用システムとして一般化されている。
→×:CAMの汎用化は困難であり、一般化されていない。

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設問17

解答:エ

(ア)延焼のおそれのある部分にかかる軒やひさしは、すべて建ぺい率の計算に含める。
→×:軒やひさしは、延焼のおそれのある・なしに関係なく、先端から1メートルを超える部分を建ぺい率の計算に含める。
(イ)建ぺい率からは、延べ床面積の5分の1以内の自動車または自転車の車庫を除外して計算できる。
→×:延べ床面積は、建ぺい率では使用しない。設問の延べ床面積の部分を容積率に変更すると、「建ぺい率からは、容積率の5分の1以内の自動車または自転車の車庫を除外して計算できる。」となり正しい。
(ウ)建ぺい率とは、建築物の延べ床面積の敷地面積に対する割合をいう。
→×:建ぺい率とは、建築面積を敷地面積で割った数値をパーセントで表したものである。建築物の延べ床面積の敷地面積に対する割合をいうは容積率である。
(エ)商業地域内の建ぺい率は、特例を除き、10分の8以下である。
→○:正しい
(オ)同一敷地内に2つ以上の建築物がある場合の建ぺい率は、それぞれ個別に計算する。
→×:同一敷地内に2つ以上の建築物がある場合は、これらの建築物は1つの建築物とみなされ建ぺい率は,延べ床面積の合計を元に計算される

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設問18

解答:ア

大規模小売店舗店立地法に関する問題である。

大規模小売店舗立地法は、店舗面積【A:1、000u】超の大型店を対象とし、出店に際しての周辺生活環境への影響を審査し【B:地域住民】の意見を反映しつつ、公正かつ透明な手続きによって、問題解決を図ろうとすることを目的とした法律である。

設問19

解答:エ

商品陳列に関する問題である。

(ア)POP(PointofPurchase)とは、多くの場合、購買時点で情報を表示することを意味している。
→○:POPとは買い物をする場所の広告という意味であり、顧客が自由に買物できるよう、顧客の立場になって、商品のある場所を知らせたり、商品の説明をしたりして、買物を手助けする店内広告のことである。
(イ)VMD(Visual、Merchandising)とは.視覚的に訴えた商品構成や陳列などにより、販売の促進を図ることである。
→○:VMDとは、視覚的表現を第一に考えたMD(マーチャンダイジング)の表現技術である。
(ウ)一般にファサードと呼ばれるのは、建物正面の外観のことである。
→○:ファサードとは、店舗の正面の外観のこと。道路側から見たときの建物の外観のことをいうので、その建物のもっとも見せ場となる「顔」ともいえる部分で、集客にも関わるとても重要な要素でもある。
(エ)小売店舗のゴールデンゾーンとは、売り場の什器で最も購買されやすい高さの範囲を指し、一般に床からの高さが500mm〜1,200mmの範囲をいう。
→×:ゴールデンゾーンとは、売り場の最も見やすく触れやすい場所(男性で70〜160cm、女性で60〜150cm)のことである。高さの下減はともかく上限が1,200mmというのは低すぎる。
(オ)店舗正面上部の立ち上がり部分を一般にパラペットと呼び、店名などの看板が設置されることが多い。
→○:パラペットとは、店舗の屋上や、店舗の正面の上方に取り付ける壁のことである。看板が設置されることが多い。

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設問20

解答:ウ

共同店舗に関する問題である。

(ア)共同店舗化では、参加企業の発展が目指され、後継者の確保も期待されている。
→○:経営を共同組合に移管したり、公募をかけたりすることで、後継者の確保も期待できる。
(イ)共同店舗化のための公的資金による援助制度もある。
→○:共同店舗カのための公的資金による援助制度は多々存在する。
(ウ)共同店舗全体でワンストップショッピング対応が可能な反面、ほとんどの場合に専門性の高い店舗が埋もれやすい。
→×:共同店舗全体でワンストップショッピング対応が可能な反面、ほとんどの場合に専門性の低い店舗が埋もれやすい。
(エ)商店街の核となる店舗がない場合、魅力ある共同店舗を作り集客を図る。
→○:商店街の核となる店舗がない場合、共同店舗を作核店舗を作り集客を図る。

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