平成28年度1次試験問題:財務・会計
設問16
1年後の配当は105千円、その後毎年3%の成長が永続することを見込んでいる。割引率(株主資本コスト)が年5%である場合、配当割引モデルに基づく企業価値の推定値として最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 1,575千円 (イ) 2,100千円 (ウ) 3,500千円 (工) 5,250千円
設問17
現在、3つのプロジェクト(プロジェクト@〜プロジェクトB)の採否について検討している。各プロジェクトの初期投資額、第1期末から第3期末に生じるキャッシュフロー、および内部収益率(IRR)は以下の表のとおり予測されている。いずれのプロジェクトも、経済命数は3年である。初期投資は第1期首に行われる。なお、法人税は存在しないものと仮定する。
内部収益率法を用いた場合のプロジェクトの順序づけとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。たとえば、プロジェクト@>プロジェクトAは、プロジェクト@の優先順位が高いことを示す。なお、内部収益率の計算にあたっては、以下の表を用いること。
【解答群】 (ア) プロジェクト@>プロジェクトA>プロジェクトB (イ) プロジェクト@>プロジェクトB>プロジェクトA (ウ) プロジェクトA>プロジェクト@>プロジェクトB (工) プロジェクトA>プロジェクトB>プロジェクト@ (オ) プロジェクトB>プロジェクト@>プロジェクトA
設問18
以下のグラフは、ポートフォリオ理論の下での、すべてのリスク資産と無リスク資産の投資機会集合を示している。これに関して、下記の設問に答えよ。
(設問1)
無リスク資産が存在しない場合の記述として最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) B-C間を効率的フロンティアと呼ぶ。 (イ) 均衡状態においては、すべての投資家が同一のポートフォリオを所有する。 (ウ) 合理的な投資家はA-B間から、各人のリスク回避度に応じてポートフォリオを選択する。 (工) 投資家のリスク回避度が高くなるほど、点Cに近いポートフォリオを選択する。
(設問2)
無リスク資産が存在する場合の記述として最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 均衡状態においては、すべての投資家が所有する危険資産と無リスク資産の比率は同じである。 (イ) 資金の借り入れが、無リスク資産利子率において無制限に可能である場合、投資家はD-E間を選択せず、F-D間から各自のリスク回避度に応じてポートフォリオを選択する。 (ウ) すべてのリスク回避的な投資家は無リスク資産のみに投資する。
する。(工) 点Dを選択する投資家も存在する。