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平成22年度1次試験問題:財務・会計

設問16

資金を 2 つの証券に分散して投資を行う場合、投資収益率のリスク低減効果が最 大になるのはどれか、最も適切なものを選べ。

【解答群】
(ア) 2 つの証券の投資収益率が完全に相関している場合
(イ) 2 つの証券の投資収益率が完全に負相関している場合
(ウ) 2 つの証券の投資収益率間に全く相関がない場合
(工) 2 つの証券の投資収益率間に弱い負相関がある場合

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設問17

 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 D社は現在、新規設備の導入を検討中である。D社では、この投資案件の意思 決定を正味現在価値法に基づいて判定することにしている。そこでD社は、正味 現在価値法において@割引率として用いられるべき資本コストの推計に取り掛かって いる。 D社は、今回の投資案件において、投資に必要とされる資金の調達を全額長期 借入によって行うことにしている。この借入金の金利は4%である。 また、D社は企業目標として平均的に有利子負債と株主資本との割合を1:1 で維持することにしており、現在の株式資本コストについても検討することにし た。D社では、経験的に自社の株式投資収益率とTOPIXの変化率との間に何らか の関係性があることを認識していた。そこでD社は、自社の株式投資収益率 (RDt)とTOPIXの変化率(RTt)との間に次式のような関係があるものとして、過 去の観察データに基づいて次式のαとβを実証的に推計することにした。

 ARDt=α+βRTt+et  

ただし、etの期待値はゼロ、分散は一定と仮定される。

(設問1)
文中の下線部@のように、この場合において投資判定基準として用いられるべ き資本コストの説明として最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) 過去の ROA の平均値を用いる。
(イ) 株式資本コストを用いる。
(ウ) 企業全体の平均的な負債と株主資本との比率を用いた加重平均資本コスト を用いる。
(工) 長期借入金利を用いる。

(設問2)
文中の下線部Aのような関係性を仮定して証券収益率の期待値を推計するモデ ルとして最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) 2項モデル
(イ) APT
(ウ) CAPM
(工) インデックス・モデル

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設問18

 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 事務機器の販売を行っているF社は、得意先であるアメリカの会社から販売代金 100 万ドルを 1 カ月後に受け取ることになっている。F社は円高傾向を予想してお り、為替変動リスクをヘッジするためにZ銀行と 1 ドル 98 円の予約レートで為替予 約(ドル売り)を結んだ。一方、ゲームソフトの販売を行っているG社も同じく販売 代金 20 万ドルをアメリカの会社から 1 カ月後に受け取ることになっている。G社も また為替変動リスクに備えるため、先物市場においてドルの 1 カ月物先物を先物価 格 100 円にて 20 万ドル分売建てた。なお、両者の商品販売時であるこの時点での直 物レートは 1 ドル=102 円であった。

 さて、1 週間が経過した後、当初の予想に反し、直物レートは 1 ドル=105 円の円 安となった。これを受けてG社は反対売買による差金決済を行った。このときの先物 価格は 1 ドル=103 円であった。

 その後 1 カ月が経過し、販売代金受け取り時における直物レートは 1 ドル=108 円になっていた。

(設問1)
F社の為替予約による損益と直物による損益とをあわせたネットの損益として 最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) 1,000 万円の損失
(イ) 400 万円の損失
(ウ) 600 万円の利益
(工) 1,000 万円の利益

(設問2)
G社の通貨先物取引による損益と直物による損益とをあわせたネットの損益と して最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) 160 万円の損失
(イ) 60 万円の損失
(ウ) 60 万円の利益
(工) 120 万円の利益

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設問19

 次の文章の空欄【 A 】と【 B 】に入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の 解答群から選べ。 業績連動型の配当政策をとった場合、毎期の【 A 】 は比較的安定するが 1 株当 たり配当額の変動が大きくなる。また、【 B 】 はROEと【 A 】 を掛け合わ せたものであり、資本効率と利益還元政策のバランスを見る 1 つの指標である。

【解答群】
(ア) A:株主資本配当率   B:内部成長率
(イ) A:配当性向   B:株主資本配当率
(ウ) A:配当性向   B:内部成長率
(工) A:配当利回り   B:株主資本配当率
(オ) A:配当利回り   B:内部成長率

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設問20

 E社では、創業以来のオーナー経営者が引退することとなり事業承継のあり方を 検討していたが、オーナー経営者の後継者として適当な人材がいなかった。そこで、 M&A を活用し外部の有能な経営者に事業を承継させたいと考えた。このような場 合において、友好的なM&Aを行う上でふさわしいと考えられる手段として、最も 適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) MBI
(イ) MBO
(ウ) TOB
(工) ホワイトナイト

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