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平成21年度1次試験解答:企業経営理論

設問6

解答:イ

(イ) 主要機能が満たされれば、それ以外の機能を付け加えても購買意欲に結びつかないので、価格のみが競争優位をもたらす要因になっている。
⇒×:主要機能だけでなく付属機能の内容によって購買意欲に結びつく。したがって、価格のみが競争優位をもたらす要因となっているわけではない。

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設問7

解答:

【解答群】
(ア) 主力商品を生み出した技術分野に経営資源が重点的に配分されるほど、企業はその技術分野に磨きをかけることができるが、技術の幅が狭くなるので、製品開発能力は消失する。
⇒×:主力商品を生み出した技術分野に経営資源が重点的に配分されるほど、企業はその技術分野に磨きをかけることができる。その結果、技術力が強化されるので、製品開発能力は向上する。
(イ) 製品開発チームに部門をまたいで社内能力を動員しそれらを統合する権限を与えることができれば、自社の固有技術を活かした製品開発を推し進めるうえで有効である。
⇒○:製品開発チームに部門をまたいで社内能力を動員しそれらを統合すことでセクショナリズムを防ぐことができる。
(ウ) 他社がまねのできない独自技術を開発するには、概して特定技術への長期的な投資が必要であるため、市場の短期的な変化に柔軟に対応するための商品開発ができなくなる。
⇒×:他社がまねのできない独自技術を開発するには、概して特定技術への長期的な投資が必要であるが、市場の短期的な変化に柔軟に対応するための商品開発ができなくなることはない。
(工) 独自な技術で生み出された商品が後発商品と価格競争をしつつ市場を拡大するようになると、顧客ニーズが硬直化するので、その市場への新商品の投入はすべて無効になる。
⇒×:独自な技術で生み出された商品が後発商品と価格競争をしつつ市場を拡大するようになっても、顧客ニーズは硬直化しない。また新商品の投入によって無効にもならない。

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設問8

解答:設問1:ウ 設問2:エ 設問3:エ

(設問1)

アルフレッド・スローンは、はゼネラル・モーターズ(GM)で長年社長を務め、ゼネラル・モーターズを全米のみならず世界最大級の製造業企業へと成長させた人物である。
カール・ベンツは、 ドイツの技術者である。ゴットリープ・ダイムラーと同時期に、世界で最初に実用的なガソリン動力の自動車を発明した。
ジョヴァンニ・アニエッリは、イタリアの自動車会社フィアットの創業者。
ヘンリー・フォードは、アメリカ合衆国出身の企業家、自動車会社フォード・モーターの創設者である。 .
ルイ・ルノーは、フランスの自動車メーカー、ルノーの創業者。

したがって、自動車は【 A 】には、b:カール・ベンツ,【 B 】には、d:ヘンリー・フォードが入る。カール・ベンツが自動車の産みの親であるなら、自動車の育ての親は、工業製品の製造における大量生産の方式を開発し、自動車を大衆に普及させるのに多大な貢献をなしたヘンリー・フォードとなる。

よってウが正解である。

(工) 生産ラインの労働者の多能工化
⇒移動組立ライン(コンベアシステム)は労働者の単能工化を前提にしている。

(設問3)

【解答群】
(工) 軽量で剛性が高く、乗り心地が良い車として、モジュール型アーキテクチャーの車体が自動車の大勢となり、自動車開発は全体最適を優先するようになってきた。
⇒自動車は、モジュール型(組合せ型)アーキテクチャーではなく、インテグラル(すりあわせ型)アーキテクチャーの車体が自動車の大勢となり、自動車開発は全体最適を優先するようになってきた。

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設問9

解答:イ

【解答群】
(イ) 近江商人が重視する三方よしとは、生産者、販売者の利益が改善されることにより、全体の経済効率が高まることをいう。
⇒×:商取引においては、当事者の売り手と買い手だけでなく、その取引が社会全体の幸福につながるものでなければならないとう意味での、売り手よし、買い手よし、世間よしという「三方よし」の理念は、近江商人の経営理念に由来する。従って、選択肢の記述とは異なる。

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設問10

解答:イ

(ア) 各部門の責任・権限関係に混乱が生じないよう、あらかじめ明確に分業関係を構築しておく必要がある。
⇒×:あらかじめ明確に分業関係を構築した場合は知識創造が制約されてしまう恐れがある。
(イ) 個人・集団・企業といった異なるレベルの学習とともに、異なる職能間での学習も促進する必要がある。
⇒○:正しい。
(ウ) それぞれのフェイズでチェックポイントを設け、それをクリアした後で次のフェイズに進めるようにし、各部門管理者は自己のフェイズに責任を負う必要がある。
⇒×:それぞれのフェイズでチェックポイントを設け、それをクリアした後で次のフェイズに進めるようにすると製品開発のスピードや柔軟性に劣る。
(工) 複数の部門が製品開発の目標を共有できるよう、トップは詳細な設計に関する具体的な基準を設定する必要がある。
⇒×:トップは詳細な設計に関する具体的な基準を設定すると柔軟な新商品開発はできない。
(オ) 複数の部門間での調整に混乱が生じないよう、命令の一元性を徹底して管理する必要がある。
⇒×:命令の一元性を徹底して管理すると柔軟な新商品開発はできない。

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