平成14年度1次試験問題:経済学・経済政策
設問16
経済学における外部性の説明について、最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) ある企業の商品が急激に売れはじめたので、その企業の労働賃金が上がった。これは、当該企業の労働者が外部性の効果を享受したことを意味する。 (イ) インターネットの利用者が増えたので、利用者の便益が逓増した。これは、ネットワークの外部性と呼ばれるもののひとつである。 (ウ) 風上の企業A が汚れた煙を排出したので、風下のクリーニング店B の費用が増大した。これは、外部経済の内部化と呼ばれるもののひとつである。 (エ) 企業X の操業時の音量が大きいために、隣の商店Y の利益が減少した。これは、外部性にはあたらない。
設問17
わが国の独占禁止法(「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」)に関する以下の記述のうち、最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 違法な価格カルテルが発覚した場合、カルテルのメンバー企業に対しては、原価の公表が義務付けられている。 (イ) 企業が独占禁止法に違反して他社に損害を与えた場合、公正取引委員会は、損害額と同額の課徴金の支払いを命じなければならない (ウ) 市場が「独占的状態」にある場合、公正取引委員会は、必要ならば、企業分割(「営業の一部の譲渡」)を命ずることができる。 (エ) わが国の独占禁止法では、持株会社の設立は、いかなる条件のもとでも許されない。
設問18
産業連関表は、レオンチェフによって開発されたものであるが、これに関連する分析として最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 環境負荷分析 (イ) 資金循環分析 (ウ) 全要素生産性分析 (エ) 投入産出分析
設問19
ある企業の短期総費用曲線STCが次のように与えられているとする。下図のSTC上のE点とG点での接線の傾きは等しく、F点での接線の傾きはこれらよりも小さい。また、G点での接線は原点を通り、STCはG点以外では、この接線よりも上方に位置している。この企業の費用に関する記述について、最も適切なものはどれか。

【解答群】 (ア) 限界費用は、生産量が0とy*の間では逓減し、y*より大きい場合は逓増している。 (イ) 固定費用は0である。 (ウ) 生産量がy*より大きい場合には、「規模の経済性」が働いている。 (工) 短期平均費用は、生産量が0とy*の間では逓減し、y*より大きい場合は逓増している。
設問20
完全競争市場において、ある企業の平均費用曲線AC と平均可変費用曲線AVC および限界費用曲線MCが次のように与えられているとする。このとき、操業停止点および損益分岐点の記述について、最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) A点で平均費用曲線と限界費用曲線が交わるので、A点が操業停止点を表す。 (イ) B点での数量未満では固定費の回収ができないので、B点が操業停止点を表す。 (ウ) C点で限界費用が最小となるので、C点が操業停止点を表す。 (工) C点で限界費用が最小となるので、C点が損益分岐点を表す。
