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平成14年度1次試験解答:経営情報システム

設問11

解答:設問1:ウ 設問2:イ

(設問1)
ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)とは企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し、経営の効率化を図るための手法・概念のことである。
(ア)ERP 導入では、業務の手順を必ずERP の手順に合わせなければならないので、情報部門が中心となって導入を強力に推進し、現場の抵抗を排除することが必要
である。
→×:現場の抵抗を排除するのではなく、業種向けに、また企業向けにカスタマイズすることも必要である。
(イ)ERP 導入では、全業務の一括入れ替えを行わないと、ERP 本来の機能が発揮できないので、現行の情報システムをすべて棄却しなければならない。
→×:必ずしも一括入れ替えが必要なわけではない。部分導入も可能である。
(ウ)ERP によっては、さまざまな業種向けにすでにカスタマイズされているものがあるので、そうした業種向けパッケージの導入も検討すべきである。
→○:自社の業種・業務に一番一致するパッケージの導入を検討するべきである。
(エ)ERP は、すでに完成されたパッケージであって、システム間インターフェースが提供されているため、現行システムとの整合性についてまったく考慮する必要はない。
→×:現行システムとの整合性は考慮する必要がある。

(設問2)
次の手順で行なわれるべきである。
(a)情報システム基本方針の決定→(c) 機能、価格、運用面などからERP の候補選定→(d) ERP の想定する業務プロセスと自社のそれとの詳細な比較分析→(b) ERP カスタマイズの項目の決定→(e) システム開発予算の見積もり
よって(イ)a―c―d―b―eが正解である。

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設問12

解答:ウ

(ウ)UML は、ICOM(入力・制約・出力・資源)を記述することが主目的である。
→×:UML(Unified Modeling Language)は、オブジェクト指向のソフトウェア開発におけるプログラム間の関係をモデル表記する手法である。

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設問13

解答:エ

RAD(Rapid Application Development)とは、ソフトウェア開発技法の1つである。プロトタイプと呼ばれるシステムの完成イメージを何度も制作、評価し、プロトタイプを次第に完成品に近づけてゆく手法である。エンドユーザの参画・開発ツールにい精通した少数精鋭チームによって開発を行なう。よって解答はエである。

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設問14

解答:設問1:イ

BTO(Build To Order:受注生産方式)方式とは、顧客から注文を受けてから製品を生産する方式のことである。パソコン直販メーカーのDell Computer社がこの方式で成功を収めたため、一躍有名になったビジネスモデルである。BTO方式を採用することで顧客の要望にあった製品を提供できること、製品在庫を減らすことができるなどの利点がある。よって解答はイである。

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設問15

解答:設問1:イ 設問2:ア 設問3:イ

(設問1)(設問2)
以下に選択肢の各用語の説明を記す。

(ア)ハウジング
→契約者自身が独自の機材を持ち込みサービスを提供する形態
(イ)ホスティング
→サービス提供業者が電源、サーバ、ネットワーク機器、インターネット接続等のインフラを用意し。共用(共有)サーバサービスのようにサーバの一部をユーザに利用したり、専用サーバサービスのような、サーバ1台を丸ごと利用者が使えるサービスを提供する形態
(ウ)メンテナンス
→コンピューターシステムやネットワークなど、全般において、それが正常に動作し続けるために行われる、保守・点検作業のことである。
(エ)ユーティリティ
→OSやアプリケーションに足りない、または有用性を高める機能を付加するというように、ある特別な目的に特化したアプリケーションの総称。

よって【 A 】には(イ)ホスティング、【 B 】には(ア)ハウジング が入る。

(設問3)

以下に選択肢の各用語の説明を記す。
(ア)SGML
→×:SGML(Standard Generalized Markup Language)とは、あらゆるものを定義することができるマークアップ言語で、HTMLやXMLなどの源流となるものです。その範囲はあまりにも幅広く、扱いにくいため、SGMLを基に機能を限定したHTMLやXMLが開発された経緯がある。
(イ)HTML
→○:HTML(HyperText Markup Language)とは、Webページを記述するためのマークアップ言語である。文書の論理構造や見栄えなどを記述するために使用される。また、文書の中に画像や音声、動画、他の文書へのハイパーリンクなどを埋め込むこともできる。
(ウ)VRML
→×:VRML(Virtual Reality Modeling Language)とは、WWW上で3次元グラフィックスを表現するための言語。
(エ)xDSL
→×:電話線を使って高速なデジタルデータ通信をする技術の総称である。

よって【 C 】には(イ)HTMLが入る。

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設問16

解答:イ

(イ)プログラムのモジュール分割を行うために、特性要因図を活用する。
→×:特性要因図とは、問題とする特性と、それに影響を及ぼしていると思われる要因との関連を整理して、魚の骨のような図に体系的にまとめた図のことで問題の原因などを表示するために使用される。

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設問17

解答:ア

(ア)x2(カイ二乗)検定
→○
(イ)t 検定
→×:t 検定は2つの変数の比較を検定する
(ウ)正規性の検定
→×:正規性の検定とは、与えられたデータが正規分布であるかを検定するものである
(エ)二項検定
→×:二項検定とは、2つのカテゴリに分類されたデータの比率が、理論的に期待される分布から有意に偏っているかどうかを、二項分布を利用して調べる統計学的検定である。

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設問18

解答:設問1:ア 設問2:イ

データマイニングとOLAPに関する問題である。

(設問1)
(ア)OLAP(Online Analytical Processing)ツールは、エンドユーザ自らがデータウェアハウスなどから素早くデータを検索し、簡単な操作で集計分析して問題点を発見するためのアプリケーションである。
→○
(イ)データウェアハウスは、データマートからデータを抽出し、さらに利用目的や部門別に細かく分類したデータベースである。
→×:データマートは、データウェアハウスからデータを抽出し、さらに利用目的や部門別に細かく分類したデータベースである。
(ウ)データウェアハウスは、特定領域の詳細な時系列データを目的別に整理して貯蔵したもので、常に更新をして意思決定への有用性を高める。
→×:データウェアハウスのデータは読み出し専用であり、一切データは更新しない。
(エ)データマイニングは、データウェアハウスなどの大規模な詳細データを分析し、 ルールや問題点の発見から最適な解決案を導出するプロセス全体である。
→×:データマイニングは、膨大なデータの中に隠されている有用な相関関係を発見するために手法である。最適な解決案を導出までは含まない。

(設問2)
(イ)デルファイ法
→×:多数の人に同じ内容のアンケート調査などを繰り返し行うアンケート手法である。

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設問19

解答:イ

 eマーケットプレイスとは、インターネット上に設けられた企業間取引所のことである。
Webサイトを通じて売り手と買い手を結び付け、直接取引を行なうことにより、これまでの中間流通業者を「中抜き」にして取引することができ、流通コストが削減できる。

(ア) インターネット上で競売のような仕組みをつくり、売り手と買い手がネットオークションを行う場を指している。
→×:インターネットオークションのことである。eマーケットプレイスでインターネットオークションを行うこともあるがそれだけではない。
(イ) 多くの売り手と買い手が仮想的な取引の場を通じて出会い、取引を行う電子商取引の場を指している。
→○:正しい
(ウ) 従来の系列を解体させ、IT を駆使した新しい系列へ移行させるためのSCM(Supply Chain Management)の仕組みを指している。
→×:SCMでは相手を限定するが、eマーケットプレイスは相手を限定しない。
(工) B to C 型のシステムを活用して、売り手が最終消費者を囲い込む新しいマーケティングの手法を指している。
→×:eマーケットプレイスはB to Bのシステムである。

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