平成19年度1次試験解答:運営管理
設問11
解答:イ
(ア) | 検査によって得られた品質情報を関係部門に提供し、不良品や不良ロットの発生の予防に役立てること。 →○:検査によって得られた品質情報を関係部門などに提供し、不良品や不良ロットの発生の予防に役立てることは品質検査の目的の一つである。 |
(イ) | 納入された品物について、要求された数量の存在を確認すること。 →×:品質検査ではない。 |
(ウ) | 納入者に対して良い品物を提供しようとする意欲をもたせること。 →○:納入者に対して良い品物を提供しようとする意欲を持たせることは品質検索の目的の一つである。 |
(工) | 不良品や不良ロットが次工程や顧客、消費者に引き渡されることがないように保証すること。 →○:不良品や不良ロットが次工程や顧客・消費者に引き渡されることがないように保障することは品質検査の目的の一つである。 |
設問12
解答:ウ
工程計画は、基本的に次の手順で行われる。
- 1.工程設計
- 製品品質、生産量、納期を考慮した工程表や工程図を作成し、生産設備を生産設備を選定する
- 2.作業設計
- 各工程における詳細な生産実施計画を作成する。マン・マシン・チャート(時間分析で各要素作業の時間値を測定する)を作成する
- 3.工程間の物流設計
- 搬送装置や中間在庫、自動倉庫などを組み合わせた搬送装置を設計し、生産効率を上げる。
- 4.工程レイアウト設計
- 生産要求量に対して納期を満たし、物流の流れをすべらかにし、設備間の滞留する中間在庫を削減する。
よって解答はウである。
設問13
解答:エ
購買管理に関する問題である。(ア) | 購買計画は、購買方針、生産計画に基づいて、購入する品目、数量、納期、予算などを決める活動である。 →○:購買計画は、購買方針、生産計画に基づいて、購入する品目、数量、納期、予算などなどを決める活動である。 |
(イ) | 購買は、生産または営業に必要な設備、原材料、部品、消耗品などを購入する活動である。 →○:購買は必要な時期までに、適正な品質の資材を、必要な量だけ適正な価格で購入する活動である。 |
(ウ) | 購買費用は、資材等の購入のために発生する費用をいい、人件費、運搬費、受け入れ検査費などが含まれる。 |
(工) | コック倉庫方式は、毎月継続するような標準品などを購買先の倉庫に預け、納入すると同時に買い付けをしたとする購買方式である。 →×:コック方式とは水道の蛇口(コック)をひねるように、必要な時に好きなだけ資材を調達できるという意味で名付けられた取引の方法で、日本では家電業界などを中心に以前から広く行われてきた。購買先から自社の倉庫に預かり、使用すると同時に、買い付けをしたとする購買方式である。 |
設問14
解答:エ
解説省略
設問15
解答:ウ
(ア) | 液晶ポリマーは、高分子物質で液晶性を示すものである。 →○:液晶ポリマーとは、液晶性ポリマーとも呼ばれ、高温や溶媒中で溶けた状態でも、 分子の鎖が規則正しく並んでいるような状態を示す高分子のことである。鎖が剛直な構造であるため、一般に耐熱性や強度、弾性率に優れている。 |
(イ) | エンジニアリングプラスチックは、力学的強度が高く、耐熱性、耐磨耗性などに優れ、金属に代替して使用されるプラスチックである。 →○:エンジニアリングプラスチックとは、合成樹脂(プラスチック素材・熱可塑性樹脂)のなかで、所定の目的に添った機能(主に耐熱性)を強化してあるものである。力学的強度が高く、耐熱性、耐磨耗性などに優れ、金属に代替して使用されることが多い。 |
(ウ) | 軽くて強く、剛性にも優れた材料として開発された繊維強化プラスチックは、スーパーエンプラと呼ばれる。 →×:繊維強化プラスチックは、ガラス繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて強度を向上させた複合材料のことである。FRP(Fiber Reinforced Plastics)と呼ばれる。エンプラ(エンジニアリングプラスチック)とは、工業用途のプラスチックのことである。エンプラの中でも特に耐熱性の優れたものがスーパーエンプラである。 |
(工) | 生分解性プラスチックは、天然素材と同様に自然界の微生物の作用により分解する。 →○:生分解性プラスチックとは「使用状態では従来のプラスチックと同等の機能を有し、使用後廃棄された時は土中または海水中などの微生物により分解され、最終的に水や二酸化炭素になるプラスチック」のことである。 |