平成28年度1次試験問題:財務・会計
設問11
リスク中立的な投資家の効用関数のグラフとリスク回避的な投資家の効用関数のグラフの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【解答群】 (ア) リスク中立的な投資家:@ リスク回避的な投資家:A (イ) リスク中立的な投資家:@ リスク回避的な投資家:B (ウ) リスク中立的な投資家:@ リスク回避的な投資家:C (工) リスク中立的な投資家:B リスク回避的な投資家:A (オ) リスク中立的な投資家:B リスク回避的な投資家:C
設問12
資本資産評価モデル(CAPM)に関する設問に答えよ。
(設問1)
資本資産評価モデルを前提とした場合の記述として、最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) β=-1である資産を安全資産と呼ぶ。 (イ) β=1であるリスク資産の期待収益率は、市場ポートフォリオの期待収益率と同じである。 (ウ) β=2であるリスク資産の予想収益率の分散は、β=1であるリスク資産の予想収益率の分散の2倍である。 (工) 市場ポートフォリオのリターンが正のとき、β=0.5であるリスク資産の価格が下落することはない。
(設問2)
資本資産評価モデルを前提とした場合、以下の資料に基づく株式の期待収益率
として最も適切なものを、下記の解答群から選べ。
【解答群】 (ア) 4.4% (イ) 7% (ウ) 10% (工) 11.2%
設問13
企業買収に関する略語の説明として最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) KPIとは、同業他社の株価を参照することを通じて買収価格を決定したうえ
で、経営権の取得等を行うことである。(イ) LBOとは、従業員が資金を出し合って、経営権の取得等を行うことである。 (ウ) MBOとは、金融機関が自身の資金によって経営権の取得等を行うことであ
る。(工) TOBとは、不特定多数の者に対し、証券市場以外の場における株券の買付け等の勧誘を通じて経営権の取得等を行うことである。
設問14
加重平均資本コスト(WACC)の計算手順に関する次の記述について、下記の設問に答えよ。
加重平均資本コストは、株主資本(自己資本)コストと他人資本コストを、その【 A 】に応じて加重平均することで求められる。加重平均に用いるのは、理論的にはそれぞれの【 B 】である。
また、他人資本コストには【 C 】を考慮する必要がある。具体的には、他人資本コストに【 D 】を乗じることで、【 C 】を考慮した他人資本コストを求める。
(設問1)
記述中の空欄AおよびBにあてはまる語句の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) A:運用形態 B:時価 (イ) A:運用形態 B:簿価 (ウ) A:資本構成 B:時価 (工) A:資本構成 B:簿価 (オ) A:調達源泉 B:簿価
(設問2)
記述中の空欄CおよびDにあてはまる語句の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) C:節税効果 D:1−限界税率 (イ) C:節税効果 D:限界税率 (ウ) C:レバレッジ効果 D:1−限界税率 (工) C:レバレッジ効果 D:1+限界税率 (オ) C:レバレッジ効果 D:限界税率
設問15
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
現在、3つの投資案(投資案A〜投資案C)について検討している。各投資案の収益率は、景気や為替変動などによって、パターン@〜パターンCの4つのパターンになることが分かっており、パターンごとの予想収益率は以下の表のとおりである。なお、この予想収益率は投資額にかかわらず一定である。また、各パターンの生起確率はそれぞれ25%と予想している。
(設問1)
投資案Aおよび投資案Bの予想収益率の共分散と相関係数の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 共分散:−15 相関係数:−0.95 (イ) 共分散:−15 相関係数:0.95 (ウ) 共分散:15 相関係数:−0.95 (エ) 共分散:15 相関係数:0.95
(設問2)
投資案Aおよび投資案Cに関する記述として最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 投資案Aと投資案Cに半額ずつ投資する場合も、投資案Cのみに全額投資する場合も、予想収益率の分散は同じである。 (イ) 投資案Aの予想収益率と投資案Cの予想収益率の相関係数は2である。 (ウ) 投資案C予想収益率の期待値は64%である。 (工) 投資案Cの予想収益率の標準偏差は、投資案Aの予想収益率の標準偏差の2倍である。