平成21年度1次試験問題:財務・会計
設問11
次年度の売上高と仕入高の四半期別予算額、その内訳および代金の決済条件は次のとおりである。第2四半期の売上収入(現金売上高および売掛金回収高)と仕入支出(買掛金支払高)の差額として、最も適切なものを下記の解答群から選べ(単位:千円)。
第1四半期 | 第2四半期 | ||
売上高 | 現金売上高 | 16,000 | 12,000 |
掛売上高 | 24,000 | 18,000 | |
計 | 40,000 | 30,000 | |
掛仕入高 | 24,000 | 40,000 |
代金の決済条件:
① 売掛金は発生額の50%が商品を販売した期(四半期)に回収され、残りが次の期(四半期)に回収される。
② 買掛金は発生額の70%が商品を仕入れた期(四半期)に支払われ、残りが次の期(四半期)に支払われる。
【解答群】 (ア) 1,600(支出超過) (イ) 2,200(支出超過) (ウ) 16,200(収入超過) (工) 20,200(収入超過)
設問12
資金調達手段の説明として、最も不適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 株式発行による調達は、長期資金であり外部金融である。 (イ) 企業間信用による調達は、長期資金であり外部金融である。 (ウ) 減価償却による調達は、長期資金であり内部金融である。 (工) 利益の内部留保による調達は、長期資金であり内部金融である。
設問13
A社の普通株式の次期の配当は、1株当たり50円と予想されている。配当の成長率が今後8%で永久に継続すると期待されている。A社の現在の株価が1,000円であるとき、A社の普通株式の資本コストとして、最も不適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 5% (イ) 5.4% (ウ) 8% (工) 13%
設問14
以下の文章は、株式分割について述べたものである。文中の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
完全市場を仮定するとき、株式分割によって1株当たり株価は【 A 】。なぜなら、株式分割によって株式数は増加するが、株主の持分割合は【 B 】、また、株式分割は企業の資産内容やキャッシュ・フローに影響を【 C 】ため、株主の富が【 D 】からである。
【解答群】 (ア) A:下落する B:減少し C:与える D:減少する (イ) A:下落する B:変化せず C:与えない D:変化しない (ウ) A:上昇する B:変化せず C:与える D:増加する (工) A:変化しない B:減少し C:与えない D:減少する
設問15
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
B社は現在、普通株式と社債によって資金調達を行っており、それぞれの時価は以下のとおりである。
時 価 | |
普通株式 | 5,000 |
社 債 | 3,000 |
また、投資家は現在、普通株式には13%、社債には5%の収益率を要求してい る。なお、税金はないものと仮定する。
(設問1)
B社の加重平均資本コストとして、最も適切なものはどれか。
【解答群】 (ア) 9% (イ) 10% (ウ) 13% (工) 18%
(設問2)
B社は、3,000万円の普通株式を発行し、社債を償還することを検討中である。社債が償還された場合、普通株式の要求利益率はどのようになるか。最も適切なものを選べ。
【解答群】 (ア) 5% (イ) 8% (ウ) 10% (工) 13%