マーケティングとは
マーケティングとは、消費者ニーズの認識、魅力的な商品開発、有効な価格設定、流通や店舗の構築、適切なプロモーションといった売るための全ての仕組みづくりのことである。
マーケティングの定義
マーケティングは様々な定義がされています。AMA(全米マーケティング協会)の定義(1985年)
AMA(全米マーケティング協会)の定義(2004年)
JMA(日本マーケティング協会)の定義
フィリップ・コトラーの定義
過去問題 |
マーケティングコンセプト(基本理念)
マーケティングコンセプト(基本理念)とは、マーケティングの基本的な考え方のことであり、時代の変換によって生産指向→販売指向→マーケティング指向→社会指向と変化を遂げている。
過去問題 |
生産指向
「消費者は、入手しやすく、手ごろな価格の製品を好む」と考える経営理念である。この考え方のもとでは、生産活動が第一とされ、主要な経営課題は生産プロセスの改善や流通効率の追求となる。
販売指向
「売り手が販促努力をかなりしなければ、消費者は多くを買わないだろう」と考える経営理念である。これは生産すれば売れる時代が終わり、 販売組織や広告を強化して、いかに販売するかに重点が移った頃の考え方である。例えば、大量に生産した製品が需要の減退や景気の後退などによって売れなく なれば、その製品は予定通りには売れなくなり過剰在庫になる。そして、その過剰在庫をいかに売りさばくかが大きな問題になる。
製品指向
「消費者は品質、有効性に優れ特徴のある製品を好むので、企業は常に製品の改良に努力しなければならない」と考える経営理論である。
消費者が気に入らなかったり、別のモノを求め始めていることに気づかないというマーケティングマイオピア(近視眼的マーケティング) に陥ることが大きな問題になる。
顧客指向(マーケティング指向)
「標的市場にどんなニーズや欲求があるかを明らかにし、それによって望まれている満足を競争相手よりも効果的かつ効率的に供給することによって、組織目標 を達成することができる」と考える経営理念である。販売志向に基づく活動が行われた結果、一方的・高圧的な販売活動が行われるなどして、顧客の期待を裏切 るようなケースが多く見られ、社会的な問題が発生することとなった。このような問題発生への反省から生産・販売への考え方が見直されるようになり、登場し たのがマーケティング志向という考え方である。
マーケティング志向は、「顧客ニーズを出発点として、様々な活動を組み合わせて統合的に展開することを通じて、顧客ニーズを満足させることによって利益を獲得する」という考え方に基づいて展開される活動のことを意味している。
社会指向
「企業のマーケティング活動は、その企業の利潤の増大だけでなく、社会全体に与える影響までも考慮したものでなければならない」と考える経営理論である。た とえば消費者に求められる製品であっても地球環境に悪い影響を与えるようなものであれば、企業はその製品の生産/販売を行なわないことを意味している。