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平成18年度1次試験問題:経済学・経済政策

設問11

 ある企業が製品Xと製品Yを生産している。経営者は、それぞれの製品の生産量に応じてかかるコストcを次のように把握している。ここで、C(i,j)であれば、製品Xを i 個、製品Yを j 個、生産するコストを示す。
 規模と範囲の経済性に関し、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

  C( 0,100)=100
  C( 0,200)=220
  C( 50,  0)=150
  C(100, 0)=310
  C( 50,100)=240
  C(100,200)=520
【解答群】
(ア) 規模の経済性は働いていないが、範囲の経済性は働いている。
(イ) 規模の経済性は働いているが、範囲の経済性は働いていない。
(ウ) 規模の経済性も範囲の経済性のどちらも働いていない。
(エ) 規模の経済性も範囲の経済性のどちらも働いている。

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設問12

 ある人の労働供給曲線に関し、賃金率と労働時間の関係が下図のように表されている。A点とB点のそれぞれにおける所得効果と代替効果の大小関係について、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

【解答群】
(ア) A:所得効果>代替効果 B:所得効果<代替効果
(イ) A:所得効果>代替効果 B:所得効果>代替効果
(ウ) A:所得効果<代替効果 B:所得効果>代替効果
(エ) A:所得効果<代替効果 B:所得効果=代替効果

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設問13

 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
 企業Aと企業Bからなる寡占市場において、それぞれの企業が採りうる4つの戦略と対応する利得行列が下表で与えられている。表の( )内の数字は、左側が企業Aの利得であり、右側が企業Bの利得である。同企業は協調行動をとらず、互いの相手企業の戦略を予想しながら自己の利得を最大化する戦略を選ぶとする。ここで、混合戦略は採らないとする。

(設問1)
ナッシュ均衡となる戦略の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) A1、B1
(イ) A2、B3
(ウ) A3、B1
(エ) A3、B3
(オ) A4、B3

(設問2)
企業Aと企業Bがそれぞれミニマックス戦略をとった場合、各企業が採用する戦略として最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) A1、B1
(イ) A2、B3
(ウ) A3、B1
(エ) A3、B3
(オ) A4、B3

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設問14

 情報の非対称性に起因するモラルハザードに該当するものとして最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) 悪貨が、良貨を駆逐すること。
(イ) 事故を起こしそうなドライバーほど、自動車保険に加入する傾向が強いこと。
(ウ) 大量の資金を借りながら採算を悪化させた企業が、資金の貸し手の債権放棄により、みずから十分な事業改善を行わなくなること。
(エ) 中古車市場で、性能の良い中古車が出回らず、性能の悪い中古車ばかり出回ること。

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設問15

 日本では所得格差拡大について議論が行われている。下表は、A国、B国、 C国の3カ国に関し、所得階層を5段階(5分位階級)に分けて、国全体の所得に対する各階層の所得の比率を、それぞれ記している。所得分布が最も不平
等な順から並べたものを下記の解答群から選べ。

【解答群】
(ア)(最も不平等)A国→B国→C国(最も平等)
(イ)(最も不平等)A国→B国→C国(最も平等)
(ウ)(最も不平等)B国→A国→C国(最も平等)
(エ)(最も不平等)B国→C国→A国(最も平等)
(オ)(最も不平等)C国→B国→A国(最も平等)

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