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平成25年度1次試験問題:経営法務

設問11

 次の債権のうち、それぞれの起算点からの消滅時効期間が最も短いものとして、最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) 信用保証協会が中小企業の債務を保証し、代位弁済した場合における求償債権
(イ) 製品事故を起こしたメーカーに対する製造物責任法による損害賠償請求権
(ウ) 取締役の善管注意義務・忠実義務違反による会社から取締役への損害賠償請求権
(エ) メーカーが販売店に売却した製品の販売代金債権

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設問12

 次のa〜eの著作物の利用行為のうち、著作権者の許諾なしに行った場合、著作権法の下で、@「刑事罰の対象となることもあり得るもの」、A「刑事罰はないが民事上違法となり得るもの」、B「適法なもの」の組み合わせとして最も適切なものを、下記の解答群から選べ。

個人的に視聴する目的で、映画DVDのアクセスガードを解除して内容をコピーする行為
企業活動のPRに使用されている動物をデフォルメした「ゆるキャラ」の顔のデザインは変えないままで、その体中の毛をむしり取られて丸裸にされているという状況を表現した画像を、企業としての事業活動とは無関係な当該企業の社長の個人的活動を批判する目的で、自分のブログにアップロードする行為
有料音楽ファイルのコピーを違法にアップロードしたサイトと知りながら、当該サイトから個人的に楽しむ目的で音楽ファイルをダウンロードする行為
企業における研究開発業務の参考資料として新聞や書籍、雑誌をコピーしたPDFファイルを、すべての事業所の従業員がアクセスし、閲覧できるサーバーコンピューターに保存する行為
クールビズの時期に撮影した従業員の集合写真で、うち 人が着たTシャツにプリントされた漫画キャラクターが小さく写り込んでいるものを、画像処理をしないまま当該企業の職場紹介のホームページにアップロードする行為
【解答群】
(ア) @:a A:bとc B:dとe
(イ) @:aとdとe A:c B:b
(ウ) @:bとc A:aとe B:d
(エ) @:bとcとd A:a B:e

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設問13

 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
 外国からの医療機器の輸入に関して、輸入業者側が手配した輸送手段に輸出業者が製品を積載することによって製品を受領する旨の合意が成立し、次の英文契約書の条項が定められた。

PURCHASE AGREEMENT FOR MEDICAL DEVICE PRODUCT
Article XX
x. Delivery of the Products shall be made at San Francisco Port, California, on or
before the 31st of August, 2013, on A San Francisco bases.
xx. The trade term “ A ” shall be interpreted in accordance with B .

(設問1)
 契約書の空欄Aには、「本船渡し」の貿易条件を意味する貿易用語が入る。この用語として最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) CIF(cost, insurance, freight)
(イ) DDP(delivered duty paid)
(ウ) EXW(ex works)
(エ) FOB(free on board)

(設問2)
 契約書の空欄Bには、国際商業会議所が制定した、貿易取引慣習として普遍的に使用されている貿易取引条件の解釈に関する国際規則の略称が入る。この略称として最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) CISG
(イ) INCOTERMS 2010
(ウ) U.C.C.2009-2010 ed.
(エ) UPICC

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設問14

 中小企業診断士であるあなたと、顧客であるSNSソーシャル・ネットワーキング・サービス運営会社の社長甲氏との以下の会話を読んで、下記の設問に答えよ。

甲氏 「今度、当社のSNS事業を、乙社に譲渡することになりました。」
あなた 「やはり、最近外資系のSNS サイトや無料通話アプリに押され気味でしたものね。」
甲氏 「これからいろいろ面倒な手続があるみたいですけど。」
あなた 「そうですね、譲渡資産の帳簿価額が御社の総資産額のA であれば、株主総会のB による事業譲渡契約の承認が必要ですし、従業員の雇用の引継ぎについても、C が適用されるのはD の場合ですから、事業譲渡では原則に戻って労働者から個別に乙社への移籍について同意を得る必要があります。」
甲氏 「知的財産の権利関係はどうなりますか。当社は独自開発したSNSの機能について特許を複数取得しており、その一部はSNSの運用ソフトウェアやデザインの著作権とまとめてライセンスに出しているんですが。」
あなた 「特許については登録をしなくてもライセンシーが乙社に通常実施権を対抗できます。著作権については、登録制度はライセンシーから乙社に対して利用権を対抗するための@【a.手段ではない/b.手段となる】ので、ライセンシーが利用を継続するにはA【c.利用権の登録/d.乙社の許諾】が必要です。」

(設問1)
 会話の中の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) A:15 %超 B:普通決議 C:労働契約法 D:会社整理
(イ) A:20 % 超 B:特別決議 C:労働契約法 D:合併
(ウ) A:20 % 超 B:特別決議 C:労働契約承継法 D:会社分割
(エ) A:30 % 超 B:普通決議 C:労働契約承継法 D:支配株主の変更

(設問2)
 会話の中の下線部@とAについて、正しい発言の組み合わせとして最も適切なものはどれか。

【解答群】
(ア) @:a   A:c
(イ) @:a   A:d
(ウ) @:b   A:c
(エ) @:b   A:d

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設問15

 上場している製薬企業甲社と、医療支援ビジネスを手掛けるベンチャー企業乙社が、包括的な事業提携契約を締結した。次のa〜eの者のうち、甲社が上場している証券取引所における事業提携契約の適時開示前に、甲社・乙社間の事業提携契約の締結を知った上で自ら甲社株式の売買をすることにつき、インサイダー取引による規制対象者の範囲に含まれない者(複数の者による共犯関係が成立する場合を除く。) として最も適切な組み合わせを、下記の解答群から選べ。

乙社取締役会における承認・報告がないのに事業提携契約を締結したことを、乙社代表取締役から伝えられた社外の第三者から教わった乙社取締役A
甲社の代表取締役として事業提携先候補の選定を行った後、半年前に取締役を退任したB
甲社取材の際に偶然耳にした役員同士の立ち話から、乙社との事業提携を知った経済誌記者C
顧問先である乙社の役員から甲社との事業提携を知らされた中小企業診断士D
事業提携について甲社代表取締役から伝えられた証券会社担当者に教わった甲社株主E
【解答群】
(ア) aとc
(イ) aとe
(ウ) bとd
(エ) cとe

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