平成23年度1次試験解答:経営情報システム
設問1
解答:イ
【 A 】の用語の説明
- CPU
- CPUは、コンピュータなどにおいて中心的な処理装置として働く電子回路のことである。
- PCIExpress
- 2002年にPCI-SIGによって策定された、PCIバスに代わるパソコン向けシリアル転送インターフェース。
- キャッシュ
- 使用頻度の高いデータを高速な記憶装置に蓄えておくことにより、いちいち低速な装置から読み出す無駄を省いて高速化すること
【 B 】の用語の説明
- VRAM
- ディスプレーに表示する画像データを一時的に蓄積するメモリーで、ビデオカードなどに搭載されている。
- ROM
- 予めデータが書き込まれた状態で製造され、データを読み出すことは出来るが書き込むことは出来ない半導体メモリ
- 主記憶
- コンピュータ内でデータやプログラムを記憶する装置
【 C 】の用語の説明
- ネットワーク
- 網という意味の英単語。複数の要素が互いに接続された網状の構造体。
- インターフェイス
- 界面や接触面、中間面などといった意味を持ち、転じてコンピュータと周辺機器の接続部分を表す。
- ATA
- アメリカ規格協会(ANSI)によって標準化されたIDEの正式な規格。
- レジスタ
- マイクロプロセッサ内部にある、演算や実行状態の保持に用いる記憶素子。
したがって、
グラフィック出力の性能をより高性能化したい場合は、ビデオカードを取り替えることで対応できる。このビデオカードにおいてグラフィック出力の性能にかかわる部分は、【A:CPU】の処理速度、【B:VRAM】の容量、【C:インターフェイス】の転送速度である。
となる。よってイが正解である。
設問2
解答:ウ
スワッピングとは,あるプログラムの実行中にOSが強制的に現在実行されているプログラムよりも,優先度の高いプログラムを実行するために,主記憶と補助記憶との間でジョブの出し入れを行うことである。
主記憶装置の容量あ少ないとスワッピングが多発し、速度低下に繋がる(スラッシング)。
したがって、
業務に使用しているPCには仮想記憶を利用するオペレーティングシステム(OS)がインストールされている。最近、PCを使用した作業中に【A:ハードディスク】にアクセスしている頻度が高くなり、速度低下は仮想記憶に関連する部分で発生していることが疑われた。そこで、【B:主記憶装置】の利用状況を調査したところ【C:スワッピング】が頻繁に発生していることが判明した。そこで、【D:主記憶装置の増設を行い】、改善を図った。
となる。よってウが正解である。
設問3
解答:エ
(ア) | COBOLは科学技術計算のために開発された手続き型プログラミング言語である。 ⇒×:COBOLは事務処理用のために開発された手続き型プログラミング言語である。科学技術計算のために開発された手続き型プログラムはFORTRANである。 |
(イ) | HTMLはWWWで使用されるハイパーテキストを記述するための言語で、SGMLの元となっている言語である。 ⇒×:HTMLはWWWで使用されるハイパーテキストを記述するための言語である。SGMLはHTMLやxmlの元となっている言語である。 |
(ウ) | JavaはUNIX用のテキスト処理用言語として開発されたインタプリタ型言語である。 ⇒×:PerlはUNIX用のテキスト処理用言語として開発されたインタプリタ型言語である。 |
(エ) | XMLはネットワーク上でデータ交換に使用される言語で、近年ではデータベースの開発にも利用されている。 ⇒○:XMLは、文書やデータの意味や構造を記述するためのマークアップ言語の一つである。XMLデータベースとは、XMLを扱うための機能を持つデータベースである。 |
設問4
解答:イ
(ア) | 売上高を変数に格納し集計処理するプログラムでは、売上高を整数の型で格納しても、実数の型で格納しても集計処理速度は変わらない。 ⇒×:整数系の演算は、実数系の演算より集計処理速度は速くなる。 |
(イ) | 売上高の標準偏差を求める処理手順では、売上高の合計を求めてから売上高の2乗の合計を求める方法に比べ、売上高の合計と、売上高の2乗の合計を、同じ繰り返し処理の中で求める方法の方がプログラムの処理速度が速い。 ⇒○:別々に繰り返すよりも繰り返し処理の中で求めた方が処理速度は速くなる。 |
(ウ) | 売上高の平均を求める処理手順では、売上高データがあらかじめ大きい順または小さい順に並べ替えられていた場合の方が、並べ替えを行っていない場合に比べ、プログラムの処理速度は速い。 ⇒×:平均値の算出には売上高データの総合計をもとめて、総合計をデータ数で割る必要がある。したがって、データの並び順と処理速度は関係がない。 |
(エ) | 取引先の住所データを磁気ディスクに格納したまま検索処理をした場合も、主記憶の配列に格納して検索処理した場合も、検索処理速度は大きくは変わらない。 ⇒×:主記憶装置と磁気ディスクでは主記憶装置の方が転送速度の面で優れている。したがって、主記憶の配列に格納して検索処理した場合の方が、検索処理速度は早い。 |
設問5
解答:エ
各選択肢の式を展開すると次のようになる。
したがって、エが正解である。