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生産形態

JISによれば、「生産形態」とは「与えられた市場、経営、技術などの環境条件のもとで生産を行う形態」である。
生産形態は製品、製品構成の特性によって次のように区分できる。

分類 種類
生産時期 受注生産、見込生産
生産品種・生産量 多種少量生産、中種中量生産、少種多量生産、変種変量生産
生産指示 押出し型、引取り型
加工品の流れ フロー型、ジョブショップ型など
生産方式 個別生産、ロット(バッチ)生産、連続生産


生産時期による分類

生産時期によって受注生産と見込生産に分類される。受注生産と見込生産の違いは次の点である。

過去問題 過去問題
  受注生産 見込生産
JISの定義
(J IS Z 8 1 4 1)
顧客が定めた仕様の製品を生産者が生産する形態 生産者が、市場の需要を見越 して企画・設計した製品を生産し、不特定な顧客を対象と して市場に出荷する形態
工程 製品ごとに異なる あらかじめ決まっている
レイアウト ジョブショップ型 フロー型
使用設備 汎用設備が主 専用設備が主
生産量 少ない 多い
生産品種 多い 少ない
生産の柔軟性 高い 低い
リードタイム 長い 短い
設計変更 すぐに対応可能 対応に時間が必要
作業者に求められる能力 熟練技能 幅広い知識
購買方式 都度購買 継続購買

生産品種・生産量による分類

生産品種・生産量による分類である。

多種少量生産
多くの品種を少量ずつ生産する
少種多量生産
少ない種類の製品を大量に生産する
変種変量生産
需要のある商品を即座に大量に生産する

生産指示による分類

生産指示の管理方式による分類である。

押出し型(プッシュシステム)
主に受注生産で用いられる
前もって立案した生産計画にしたがって、前工程を基準に生産活動を行う管理方式
引取り型(プルシステム)
主に見込生産で用いられる
後工程を基準に後工程が引き取った量を補充する目的で生産活動を行う管理方式
 

加工品の流れによる分類

加工品の流れによる分類である。

フロー型レイアウト
一般的に受注生産で用いられる
同じ種類の機械が1箇所に集中された形で配置されているレイアウト方式
ジョブショップ型レイアウト
一般的に見込生産で用いられる
製品の加工工程にしたがって必要な機械がその順序に配置されているレイアウト方式

生産方式による分類

生産方式による分類である 。
  個別生産 ロット生産 連続生産
内容 個々の注文に応じて、その都度1回限りの生産を行う形態

品種ごとに生産量をまとめて複数の製品を交互に生産する形態

同一の製品を一定期間続けて生産する形態
生産量 少ない 多い
生産品種による生産方式 多品種少量生産 中品種中量生産 少品種多量生産
主な生産形態 受注生産 受注生産
見込生産
見込生産
生産方式 ジョブショップ型 ジョブショップ型
フロー型
フロー型
製品の流し方 生産量 少ない 多い
同一作業 繰り返す 繰り返す 1回
生産能率 低い 高い
 
過去問題 過去問題
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