平成22年度1次試験解答:運営管理
設問26
解答:ウ
インストア・プロモーションとは、店内における販売促進活動のことである。
(ア) | ISPの手法は、対象商品の製品ライフサイクルによって変える必要がある。 ⇒○:ISPの手法は、対象商品の製品ライフサイクルのポジションに応じて適切なプロモーションを選択する必要がある。 |
(イ) | 価格主導型ISPには、値引き、バンドル販売、増量パックなどの手法がある。 ⇒○:価格主導型ISPには、値引き、バンドル販売(抱き合わせ販売)、増量パック、エンド陳列、チラシ、クーポン、FSP、ポイントカードなどの手法がある。 |
(ウ) | 価格弾力性が低い商品には、価格プロモーションが有効である。 ⇒×:価格プロモーションとは、価格を操作することで、販売促進を図ることである。価格弾力性が低い商品は、価格を変更してもほとんど需要は変化しないので価格プロモーションは有効ではない。 |
(工) | クロスMD(マーチャンダイジング)は、非価格主導型のISPである。 ⇒○:クロスMD(マーチャンダイジング)とは、カテゴリにこだわることなく、関連商品を一つの売り場やコーナーにまとめる事で相乗効果による売り上げ増を図る手法である。非価格主導型のISPである。 |
設問27
解答:ウ
交差主義比率 | = | 粗利益 | ||
平均在庫高(売価) | ||||
= | 粗利益 | × | 売上高 | |
売上高 | 平均在庫高(売価) | |||
= | 粗利益率 | × | 商品回転率 |
(ア) | 粗利益率が変化しなければ、商品回転率が上がると、交差主義比率も上がる。 ⇒○:粗利益率が変化せず商品回転率が上がると交差主義比率もあがる。 |
(イ) | 交差主義比率は基本的に高いほうが良い。 ⇒○:交差主義比率は、在庫投資の効率性を図る指標で、数値が大きいほど商品効率が良いと考えられる。 |
(ウ) | 商品の交差主義比率を比較すると、店の売り上げに貢献している商品が分かる。 ⇒×:交差主義比率は、在庫投資の効率性を図る指標であり、交差主義比率を比較しても、店の売り上げに貢献している商品は分からない。 |
(工) | 値入率が高いが交差主義比率が低い場合は、在庫の量が適正ではない可能性がある。 ⇒○:値入率が高いが交差主義比率が低い場合とは、粗利益率は高いが商品回転率が低いということである。すなわち在庫に対する売上が良くないということであり在庫の量が適正ではない可能性がある。 |
設問28
解答:エ
- 商品ABCをセットで販売する場合の原価を計算する。
セット販売価格 =1,200+1,000+800=3,000 セット値入高 =500+400+300=1,200 セット原価 =3,000-1,200=1,800 - セット原価1,800円に対する売価値入率20%となるセット販売価格を求める。
売価値入率=値入額÷売価×100のため、公式にあてはめる。
セット販売価格をxとすると、売価値入率=20%、値入額=x-1,800となるため、20-(x-1,800)/x×100となる。しがってx=2,250となる。
設問29
解答:ウ
- 値入高を計算する。
販売額800円 売価値入率 25%なので値入高=800×0.25=200円 - 仕入高を計算する。
販売額800円 値入高 200円なので仕入=800−200=600円 - 補てんしなければいけない仕入高を計算する。
2個の仕入高=600×2個=1,200円 - 補てんする為の販売数量を計算する。
販売数量=1200÷200=6個
設問30
解答:ウ
物流ABCとは、活動基準原価計算。コストを発生させる作業単位でその発生原価を把握しようとするもの。物流量単位だけでなく、活動別で考えることにより、物流業務の適正な評価や、SCM(Supply Chain Management)最適のためのコスト評価が可能となる。
(ア) | 物流ABCによるコストの算出においては、間接費の配賦を行わない。 ⇒×:物流ABCによるコストの算出においては、間接費の配賦を行わなければならない。 |
(イ) | 物流ABCは、顧客別の物流サービス水準の適否の評価には活用できない。 ⇒×:物流ABCでは顧客別にどのようなサービスをどれくらい提供したかをベースに顧客別サービス別の物流コスト試算が行える。 |
(ウ) | 物流ABCを導入することにより、物流コストに影響する要因を明確化することができる。 ⇒○:物流ABCを導入することで物流サービス水準 によるコストが明らかになる。 |
(工) | 物流ABCを導入する場合、徹底して詳細なアクティビティの設定を行うべきである。 ⇒×:物流ABCを導入する場合、徹底して詳細なアクティビティの設定を行うと作業単位が小さくなりすぎ改善余地がどこにあるのか判断がつかなくなる。ある程度の詳細な設定は必要であるが、徹底して詳細なアクティビティの設定を行う必要はない。 |