平成22年度1次試験解答:運営管理
設問21
解答:イ
都市計画法は、都市計画の内容及びその決定手続、都市計画制限、都市計画事業その他都市計画に関し必要な事項を定めることにより、都市の健全な発展と秩序ある整備を図り、もつて国土の均衡ある発展と公共の福祉の増進に寄与することを目的とした法律である。
(ア) | 市外化区域とは、すでに市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域をいう。 ■都市計画法 第7条(区域区分) 2 市街化区域は、すでに市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域とする。 |
(イ) | 市外化調整区域とは、おおむね10年後から段階的かつ計画的に市街化を図るべき区域をいう。 ⇒×:誤り ■都市計画法 第7条(区域区分) 3 市街化調整区域は、市街化を抑制すべき区域とする。 |
(ウ) | 都市計画区域は、一体の都市として総合的に整備し、開発し、及び保全する必要がある区域として、原則として都道府県が指定する。 ⇒○:正しい。 ■都市計画法 第5条の2 (準都市計画区域) 都道府県は、都市計画区域外の区域のうち、相当数の建築物その他の工作物(以下「建築物等」という。)の建築若しくは建設又はこれらの敷地の造成が現に行われ、又は行われると見込まれる区域を含み、かつ、自然的及び社会的条件並びに農業振興地域の整備に関する法律(昭和44年法律第58号)その他の法令による土地利用の規制の状況その他国土交通省令で定める事項に関する現況及び推移を勘案して、そのまま土地利用を整序し、又は環境を保全するための措置を講ずることなく放置すれば、将来における一体の都市としての整備、開発及び保全に支障が生じるおそれがあると認められる一定の区域を、準都市計画区域として指定することができる。 |
(工) | 都市計画法は、国土の均衡ある発展と公共の福祉の増進に寄与することを目的としている。 ⇒○:正しい。 ■都市計画法 第1条(目的) この法律は、都市計画の内容及びその決定手続、都市計画制限、都市計画事業その他都市計画に関し必要な事項を定めることにより、都市の健全な発展と秩序ある整備を図り、もつて国土の均衡ある発展と公共の福祉の増進に寄与することを目的とする。 |
設問22
解答:イ
(ア) | エレベーターの乗降ロビーに設ける操作ボタンを床から1.0mの高さに設置した。 ⇒○:車いすからの視線の高さはおよそ1.0mである。子供も大人も容易に操作ボタンを押すことができる。 |
(イ) | 階段に代わるスロープの勾配を1/7とした。 ⇒×:階段に代わるスロープの勾配は1/12(屋外1/15以下)である。 |
(ウ) | 自動車1台当たりの駐車スペースを4.0m×6.0mとした。 ⇒○:バリアフリー新法では、車いす利用者が安全・円滑に施設を利用できるような駐車スペースの確保を定めています。幅を3.5m以上とすることや施設までの移動経路に段差を設けないなどの規定がある。 |
(工) | トイレ内部の有効幅を1.0mとした。 ⇒○:バリアフリー新法では、トイレの出入り口やトイレ内に段差がなく、出入り口の有効. 幅が 80cm 以上あることとの規程がある。 |
設問23
解答:ウ
(ア) | 間接照明は、光源を直接見えにくくして、柔らかな雰囲気を演出するものである。 ⇒○:間接照明とは、光源を直接見せるのではなく、天井面や壁面に光を当て間接的に空間を照らす手法。直接光に比べると光が柔らかく影もソフトになる。空間が視覚的に明るくなるため広がりや奥行き感を創りあげる事が出来る。 |
(イ) | グレアカット照明は、まぶしさを感じさせないように配慮したものである。 ⇒○:グレアカット照明とは、不快なまぶしさ(グレア)を取り除いた照明のことである。 |
(ウ) | 装飾照明は、照度を高くして、より明るさを求めるものである。 ⇒×:装飾照明とは、シャンデリアのように明かりそのものを遊び効果に活用し、灯体に装飾を加えたものをいう。 |
(工) | ベース照明は、天井に付けられる照明で、店内全体を平均的に明るくするものである。 ⇒○:ベース照明は、必要基本照度を確保するための照明である。 |
設問24
解答:イ
(ア) | エンド陳列には、非計画購買を促進する効果がある。 ⇒○:エンド陳列とは、エンドすなわち陳列棚の両端のことをいい、効果的な演出や展開を可能にする売場配置のことである。客の目に付きやすく非計画購買を促進する効果がある。 |
(イ) | ジャンブル陳列は、高付加価値商品の陳列に適している。 ⇒×:ジャンブル陳列とは、ワゴンやカゴなどを利用して、中に商品を投げ込んだままの状態で陳列する方法。特売商品などに適し、衝動買いやストック買いを誘発しやすいとされる陳列方法である。 |
(ウ) | フック陳列は、小型の文具などの陳列に適している。 ⇒○:フック陳列とは、フック用にパッケージされた商品をフック・バーにかけて陳列する方法。小型の文具などの陳列に適している。 |
(工) | ボックス陳列は、セーターなどの衣料品の陳列に利用されている。 ⇒○:ボックス陳列とは、箱型陳列ケースに入れて販売する陳列方法である。主として衣料品の陳列に利用されている。 |
設問25
解答:ア
(ア) | ある商品のフェイス数が増加すればするほど、その商品の売上高はフェイス数の増加に比例して増加する。 ⇒×:フェイス(商品陳列の最前面)数を増加すると商品の露出度(視認性)が高まるので売上げは増加する。ただし、比例して増加するわけではない。 |
(イ) | 商品の販売量に比例させて陳列量を決定すると、発注や陳列などの作業や管理が効率的になる。 ⇒○:商品の販売量と陳列量との比例は商品管理の鉄則である。商品の販売量に比例させて陳列量を決定することで、発注や陳列などの作業や管理が効率的になる。 |
(ウ) | 水平陳列(ホリゾンタル陳列)は、機能や品質に差がある商品グループの陳列に効果的である。 ⇒○:水平陳列(ホリゾンタル陳列) とは、商品間の品質に著しい差がある場合で、商品を棚板に横に並べて水平に配列する陳列方法。である |
(工) | 的確なフェイシングを実現するためには、仮説と検証を繰り返しながらフェイス数を調整することが重要である。 ⇒○:的確なフェイシングを実現するためには、仮説→実践→検証→仮説のサイクルを繰り返しフェイス数を調整する必要がある。 |