平成22年度1次試験解答:運営管理
設問6
解答:エ
(ア) | 研削盤は、加工物に回転運動を与え、固定された砥石で研磨する機械である。 ⇒×:研削盤とは、研削砥石(切断といしを含む)を使用し、その回転運動によって加工物の表面の研削又は切断を行う機械である。 |
(イ) | 旋盤は、切削用バイトに回転運動を与え、加工物を固定して切削する機械である。 ⇒×:旋盤は被切削物を回転させ、固定されたバイトと呼ばれる工具で切削加工をする工作機械である。 |
(ウ) | フライス盤は、加工物に回転運動を与え、工具のフライスを送りながら切削する機械である。 ⇒×:フライス盤は、フライスと呼ばれる工具を用いて平面や溝などの切削加工を行う工作機械である。 |
(工) | ボール盤は、ドリルを回転させながら、固定された加工物に穴をあける機械である。 ⇒○:ボール盤は、穴をあけるための工作機械。台状のテーブルに加工する素材を置き、主軸に取り付けたドリルまたはリーマなどの切削工具を回転させ、主軸を下げることで穴あけ加工を行う。 |
設問7
解答:イ
コンベアの時間当たりの仕分け能力は次の通りである。
1分間あたりの仕分け能力=50(m/分)÷1(個/m)=50(個/分)
(ア) | コンベヤの速度を、45m/分に変更する。 ⇒×:1分間あたりの仕分け能力=45(m/分)÷1(個/m)=45(個/分)となり、仕分け能力は5%低下している。 |
(イ) | コンベヤの速度を、55m/分に変更する。 ⇒×:1分間あたりの仕分け能力=55(m/分)÷1(個/m)=55(個/分)となり、仕分け能力は10%上昇している。 |
(ウ) | 仕分け物の投入ピッチを、0.9mに変更する。 ⇒×:1分間あたりの仕分け能力=50(m/分)÷0.9(個/m)=55.6(個/分)となり、仕分け能力は約11.1%上昇している。 |
(工) | 仕分け物の投入ピッチを、1.1mに変更する。 ⇒×:1分間あたりの仕分け能力=50(m/分)÷1.1(個/m)=45.45(個/分)となり、仕分け能力は約11%低下している。 |
設問8
解答:ウ
編成効率 | = | 作業時間の総和 |
ワークステーション数×サイクル数 |
= | (46+50+47+46+46) | |
5×50 |
= | 0.94 |
したがって、ウが正解である。
設問9
解答:イ
(ア) | 追番管理方式では、製作番号が異なれば同じ部品であっても違った部品として管理される。 ⇒×:製番管理方式では、製作番号が異なれば同じ部品であっても違った部品として管理される。 |
(イ) | 常備品管理方式は、部品の調達リードタイムが長い場合に有効である。 ⇒○:常備品管理方式とは、使用頻度が高い部品や継続的に使用される部品については常に一定量を在庫として保管しておく管理方式である。 部品の調達リードタイムが長い場合に有効である。 |
(ウ) | 生産座席予約システムでは、完成品や仕掛品の現品管理が容易である。 ⇒×:追番管理方式では、完成品や仕掛品の現品管理が容易である。生産座席予約方式とは、受注時に、製造設備の使用日程・資材の使用予定などにオーダーを割り付け、顧客が要求する納期どおりに生産する方式である。 |
(工) | 製番管理方式は、受注見積りの時点で信頼できる納期を提示できる。 ⇒×:生産座席予約方式は、受注見積りの時点で信頼できる納期を提示できる。 |
設問10
解答:ウ
- 上流工程の平均生産量は6個、下流工程の平均生産量は8個である。
- 下流工程の生産能力の方が高いのでボトルネックとはならない。ボトルネックとなりうるのは上流工程の生産能力である。
- システム全体の生産量が4.8個の場合の上流工程の稼働率を計算する。
当座比率 = 4.8 ×100(%) = 80% 6
したがって、ウが正解である。