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平成16年度1次試験解答:運営管理

設問21

解答:ウ

(ア)飲食店を開業するときには、食品衛生法に基づく施設の基準に達することはもとより、都道府県知事の営業許可が必要である。
→○:飲食店を開業するときには、食品衛生法に基づいて、所轄の保険所に開業の届出をし、店舗を営業する土地の都道府県知事の営業許可を得る必要がある。
(イ)魚、肉、惣菜を扱うスーパーマーケットを開業するとき、食品衛生法による営業許可がそれぞれ必要である。
→○:魚、肉、惣菜を扱うには加工・調理が必要になる。そのため、アと同様に保険所に開業の届出をし、店舗を営業する土地の都道府県知事の営業許可を得る必要がある。
(ウ)青果物販売店を開業するときには、食品衛生法に基づく青果物販売営業許可が必要である。
→×:青果物販売店は営業許可を取る必要がない。詳細は、食品衛生法施行令 第35条 営業の指定を参照して下さい。
(エ)薬局を開業するときには、薬事法に基づき調剤重の設置が義務づけられている
→○:「薬局」の定義は、薬剤師が販売又は授与の目的で調剤の業務を行う場所である。

▼薬事法 2条 第11項
この法律で「薬局」とは、薬剤師が販売又は授与の目的で調剤の業務を行う場所(その開設者が医薬品の販売業を併せ行う場合には、その販売業に必要な場所を含む。)をいう。ただし、病院若しくは治療所又は飼育動物診療施設(獣医療法(平成4年法律第46号)第2条第2項に規定する診療施設をいい、往診のみによつて獣医師に飼育動物の診療業務を行わせる者の住所を含む。以下同じ。)の調剤所を除く。

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設問22

解答:イ

店舗の色彩と照明に関する問題である。

(ア)色を表現するときは、色相・彩度・明度で表し、黒・白・灰は無彩色である。
→○:色相・明度・彩度の3つの色の要素を色の3属性(3要素)という。また黒・白・灰は明度のみで色相と再度がないので、無彩色である。
(イ)看板等の配色を考えるとき、色相環において対面にある色同士が補色関係になることは、お互いに相反するので、極力避けた方がよい。
→×:対面にある色同士を同時に使うと目立たせる効果がある。
(ウ)店舗の照明を考えるとき、照度とケルビン数値(色温度)はともに重要である
→○:ともに重要である
(エ)白色蛍光灯の方が、白熱灯よりもケルビン数値(色温度)は高い。
→○:ケルビン数値(色温度)は、値が低いほど赤みが強くなり、値が高いほど青みが強くなる。白色蛍光灯は白熱灯よりも青っぽいため、ケルビン数値(色温度)は高い。

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設問23

解答:イ

店舗施設に関する問題である。

(ア)店舗施設の基本構成は、「利用客圏」「商品圏」「従業員圏」の3要素の組み合わせから成り立っている。
→○:以下に各用語の説明を記す。
 利用客圏:利用客の移動する道筋(客動線)
 商品圏:商品の移動する道筋(商品動線)
 従業員圏:従業員の移動する道筋をく(従業員動線)
(イ)店舗の訴求機能は、店内の見通し、商品配置、通路幅などを指し、いずれも重要な機能である。
→×:訴求機能とは店の存在感を演出し、店舗に気づいてもらう機能のことである。店内の見通しを良くしたり、商品配置を分かりやすくしたり、通路幅を広くしたりするのは、展示選択機能である。
(ウ)店舗の動線計画における客動線とは、「訴求→誘導→販売」という一連の店舗機能に伴った客の行動線である。
→○:「訴求→誘導→販売」の順で動線を考えるべきである。
(エ)販売機能を発揮する売り場のレイアウトは、「取扱商品(商品構成)」「販売方法」「動線計画」の3つを考えながら作る。
→○:「取扱商品(商品構成)」「販売方法」「動線計画」の3つを考慮しなければならない。

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設問24

解答:設問1 イ、設問2 エ

商品予算計画に関する問題である。

(設問1)
平均在庫高は以下の式で算出される。

  1. 日曜日に、商品原価1、000円/ケースの商品を10ケース仕入れているのだから期首棚卸高は10×1、000円=10,000円である。
  2. 月曜日から土曜日までに8ケース、日曜日に2ケース販売したのだから期末在庫高は0である。
  3. 平均在庫高は、( 10,000円 + 0 ) ÷ 2 = 5,000円
平均在庫高  =(期首棚卸高+期末棚卸高)÷2 

よって回答はイである。

(設問2)

GMROIは以下の式で算出される。

GMROI(%) =売上総利益(粗利益)÷平均在庫高(原価)×100
  1. 粗利益は、[(1300-1000)×8+{1,300×(1-0.2)-1000}×2]=2,480
  2. 平均在庫高は設問1より5,000である。
  3. GMROIは,2,480÷5,000×100=49.6%
  4. 小数点第1位を四捨五入し50%

よって解答はエである。

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設問25

解答:エ

(ア)SKUあたりの在庫量を増加させる。
→○:SKU(Stock Keeping Unit)とは、在庫管理を行なう場合の管理単位である。 SKUあたりの在庫量を増加させると在庫量が増えるので、品切れを少なくすることができる。
(イ)品揃えSKU数を絞り込む。
→○:品揃えSKU数を絞り込むことで、管理対象が減り、きめ細かく管理できるようになるので品切れを少なくすることができる。
(ウ)納品のサービス率を上昇させる。
→○:納品のサービス率を上昇させることで、納品納期や納品数量が正確になっていくので品切れを少なくすることができる。
(エ)発注や配送のための作業時間を長くする。
→×:発注や配送のための作業時間を短くしなければならない

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設問26

解答:ウ

物流センターに関する問題である。

(ア)チェーンストアの専用物流センターであっても、卸売業が実際の運営を行っている事例が多い。
→○:正しい。
(イ)物流センターの運営費用は、一般に、在庫を保管しない通過型の物流センターが在庫を保管する在庫型のセンターよりも低い。
→○:通過型の物流センターは在庫保管費用が不要の為、運営費用は在庫型のセンターよりも低い。
(ウ)物流センターを設置する場合は、全ての商品を一括して物流センターから配送するのが効率的である。
→×:一部の店舗でしか利用されない商品は直送したほうが効率が良い。
(エ)物流センターを利用すると、小売業は店舗への納品車両数を削減することができる。
→○:物流センターを利用すると、効率よく配送できるので、納品車両数を削減することができる。

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設問27

解答:イ

RFIDに関する問題である。

(ア)ICタグは、ICカードと同じ技術を利用しており、その形状も用途に合わせて多種類がある。
→○:IC タグは利用用途に応じてタグ形状以外、カード、ラベル、キー ホルダーなど、様々な形状がある。
(イ)ICタグは、従来のバーコードより情報量が多いが、書き込みができない
→×:ICタグは、書き込み可能である。
(ウ)ICタグは、生産から小売までの食品トレーサピリティへの応用も検討されている。
→○:ICタグは、商品の生産加工履歴や、生産から流通、小売までの各プロセスでの入・出庫流通時点情報をその商品自身に記録しておくことができるので、高度なトレーサビリティ情が可能になる。
(エ)lCタグは、電波を使い非接触でデータを認識する技術を利用している。
→○:lCタグは、電波を使い非接触で情報をやりとりする。

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設問28

解答:ア

バーコードに関する問題である。

(ア)JANコードには、桁数が異なる2種類があり、商品アイテムコードや商品情報から構成される。
→×:JANコードは、国コードやチェックデジットからも構成される
(イ)JANコードは、バーコードリーダーで読み取られ、機械の読み誤り防止のためにチェックデジットが1桁設定される。
→○:JANコードの最後の1桁は、読み誤り防止のためにチェックデジットが1桁設定される。
(ウ)JANコードは、POSシステムを通じて、小売業の単品管理などに役立てられている。
→○
(エ)JANコードは、国際的にEANコードと呼ばれ、世界共通の規格である。
→○:JANコードは、日本国内での名称であり、国際的にはEANコードと呼ばれる。
(オ)JANコードを製造段階で商品の容器などに印刷することをソースマーキングと呼ばれる。
→○:ソースマーキングとは、製品の製造段階でJANコードやITFコードを印刷することである。

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設問29

解答:ウ

ECRに関する問題である。

(ア)ECR(Efficient Consumer Response)やQR(Quick Response)は、SCMの事例の1つと考えられる。
→○:ECRやQRはSCMの取組みの1つである。
(イ)SCMでは、不良在庫のリスクや売れ筋商品の機会損失のリスクに対応できる。
→○:SCMは、全体の最適化を目指すものであり、不良在庫のリスクや売れ筋商品の機会損失のリスクに対応できる。
(ウ)SCMでは、メーカーを起点として販売データや発注データを取引企業間で共用する。
→×:小売業の売行きや顧客からの要望を起点とするべきで、メーカーを起点とするわけではない。
(エ)SCMには、迅速、正確に商取引データを交換する情報技術が必要となる。
→○:SCMには、迅速、正確に商取引データを交換する情報技術が必要である。これにより最適化がなされる。
(オ)SCMは.小売葦、卸売業、メーカーなどの取引企業が協力しあうことで業務効率化を実現する。
→○:正しい。

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設問30

解答:エ

EOSに関する問題である。

(ア)EOS活用の利点は、発注作業の合理化リードタイム短縮などがあげられる。
→○:EOSを活用することで、発注(受注)作業が効率化し、リードタイムが短縮する。
(イ)EOSのデータインプットには、棚札スキャン方式、オーダブックススキャン方式、EOB(Electric Ordering Book)方式などがある。
→○
(ウ)EOSは、発注データをネットワーク経由で取引先へ伝える一連のシステムである。
→○
(エ)POSデータと店頭在庫量から、納入者が自動補充するシステムはCPFR(Collaborative Planning Forecasting and Replenishment)と呼ばれる。
→×:POSデータと店頭在庫量から、納入者が自動補充するシステムは、CRPと呼ばれる。

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