平成21年度1次試験解答:企業経営理論
設問21
解答:エ
(工) | 労働者派遣事業には、常時雇用している者の中から派遣する一般労働者派遣事業と、登録している者の中から派遣する特定労働者派遣事業がある。 ⇒×:労働者派遣事業には、常時雇用している者の中から派遣する特定労働者派遣事業と、登録している者の中から派遣する一般労働者派遣事業がある。 |
設問22
解答:イ
(イ) | 市場浸透価格(ペネトレーティング・プライス)の設定を通じて企業が市場占有率の最大化を目指すとき、ひとつには経験効果によって生産費用と流通費用が低減すること、いまひとつは市場の需要の価格弾力性が低いことが、その成功の条件となる。 ⇒×:市場浸透価格(ペネトレーティング・プライス)の設定を通じて企業が市場占有率の最大化を目指すとき、ひとつには経験効果によって生産費用と流通費用が低減すること、いまひとつは市場の需要の価格弾力性が高いことが、その成功の条件となる。 |
設問23
解答:設問1:オ 設問2:ウ
(設問1)
P.コトラーによれば、市場細分化の有効性は、(1)市場の測定可能性、(2)利益確保性、(3)市場への到達(接近)可能性、(4)差別化可能性、(5)戦略の実行可能性によって決まってくる。
市場細分化の可能性 | 内容 |
市場の測定可能性 | セグメントされた市場の規模と購買力が容易に測定できること |
利益確保性 | 得られたセグメントが十分な規模を持ち、十分な利益が挙げられること |
市場への到達(接近)可能性 | セグメントされた市場に到達でき、マーケティング活動が効果的に行えること |
差別化可能性 | 概念的に他と区別でき、異なるマーケティング・ミックスに異なる反応を示すこと |
戦略の実行可能性 | 得られたセグメントを引きつけられる効果的なプログラムが実行可能なこと |
しがって、 市場細分の評価は、「測定可能性」、「【A:利益確保】可能性」、「差別化可能性」、とくに物流と【B:情報】流の上での「到達(接近)可能性」、さらにはマーケティング・プログラムの「実行可能性」を主な基準として行われる。
したがって、オが正解である。
(設問2)
(ウ) | 製パン・メーカーのZ社は、同一の製品を、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、総合スーパーに加え、学校や病院、企業の食堂や大手レストラン・チェーンに販売している。こうしたアプローチを選択的専門化という。 ⇒×:製パン・メーカーのZ社は、同一の製品を、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、総合スーパーに加え、学校や病院、企業の食堂や大手レストラン・チェーンに販売している。こうしたアプローチを製品専門化という。製品特定化とは、いくつかのセグメントに売れる1種類の製品を創ることに特化することである。また選択的専門化とは魅力的、適切なセグメントを複数選択することである。 |
設問24
解答:ウ
(ウ) | A社は、近隣都道府県への進出の一案としてフランチャイズ展開を計画している。それは、企業型垂直マーケティング・システム(企業型VMS)の一形態である。
|
設問25
解答:イ
(イ) | 専門品の購買行動では、消費者が買い物の途中で選好を明確にするが、買回品の場合、買い物出向に先駆けて選好が確立している。 ⇒×:専門品は強力なブランド選好やブランド・ロイヤルティを持つ消費財であるため買い物に出向く前の時点で選好が明確である場合が多い。 買回品の場合は、買い物に出かけたところで価格や品質等を比較・考慮して購入するものを決定する。 |