平成15年度1次試験解答:経済学・経済政策
設問21
解答:エ
効用関数と危険に対する態度との間には次の関係がある。
効用関数が下に凹(上に凸) | 危険回避的 |
効用関数が直線(傾き一定) | 危険中立的 |
効用関数が上に凹(下に凸) | 危険愛好的 |
すなわち、設問の効用関数は上に凸となっているので、危険【@:回避】 的であるといえる。
確率1/2で2,000円を手に入れることができ、確率1/2で何も得られない賭けの場合、【A:所得の期待値】 は、1,000円となる。
1 | × | 2,000 | + | 1 | × | 0 | = | 1,000 |
2 | 2 |
リスク・プレミアムとは、「賭けにおける所得の期待値」と「確実性等価」の差を指す。確実性等価とは、賭けの期待効用と全く同じ水準の効用を確実に入手できる所得で得られるとしたら、いったいいくらの所得が必要かを表している。すなわち線分【B:CE の長さ】 で表される。