平成24年度1次試験解答:運営管理
設問26
解答:ウ
GMROI(Gloss Margin Return On Inventory Investment:商品投下資本粗利益率)とは小売業経営における商品在庫投資への収益性を示す指標として用いられるものです。 店舗経営においては様々な投資を行います。 商品の仕入れ、店舗設備、広告宣伝などに資金投入を行うわけです。 それに対してどのくらいの利益獲得があったかを測ることによって収益性を判断することができます。
GMROIは以下の式で求められる。
GMROI | = | 売上総利益 | ×100 | (%) |
平均在庫高(原価) |
平均在庫高 | = | (期首在庫高+期末在庫高)÷2=(800+700)÷2=750 |
売上原価 | = | (期首在庫高+期中仕入高)−期末在庫高=(800+1600)-700=1700 |
売上総利益 | = | 売上高−売上原価=2900-1700=1200 |
GMROI | = | 1200 | ×100 | (%) |
750) | ||||
= | 160% |
設問27
解答:イ
したがって、10%+12%+7%=29%となる。
イが正解である。
設問28
解答:オ
購買行動に直接働き掛けるマーケティング活動を〈セールスプロモーション〉と呼び、このうち、POP、サンプリング、キャッシュバックなど店内のものを〈インストア・プロモーション〉、路上看板、折込みチラシといった店外のものを〈アウトストア・プロモーション〉という。
インストア・プロモーションの具体策が、価格主導型と非価格主導型のふたつに分類される。
- 価格主導型インストア・プロモーション
- 値引きと特売などの価格プロモーション、特定商品の値引き券であるクーポン、まとめ買い時に売価を引き下げるバンドル販売、期間限定、売価維持のうえで容量を増やす増量パック、現金なりポイントを還元するキャッシュバック、ポイント・キャッシュバック、単品ポイント・キャッシュバック、会員カードを持つESP会員に値引きする会員価格販売、複数購入を促進するバンドル販売
- 非価格主導型インストア・プロモーション
- エンド陳列や島陳などの特別陳列、ウェブチラシ・メールチラシ・携帯チラシを含めたチラシ、POP、関連する複数のカテゴリーを組み合わせるクロスMD、実演販売とかデモ販ともいわれるデモンストレーション販売、少量の試供品を提供するサンプリング、ノベルティ(景品)を提供するプレミアム、商品購入を条件とするかしないで2タイプがある懸賞、あと、コンテスト、スタンプカード、DMなど
a | クロスマーチャンダイジング →非価格主導型ISPである。 |
b | サンプリング →非価格主導型ISPである。 |
c | 増量パック →価格主導型ISPである。 |
d | バンドル販売 →価格主導型ISPである。 |
したがって、オが正解である。
設問29
解答:ア
(ア) | カットケース陳列には、高級感を出しやすいというメリットがある。 →○:カットケース陳列とは、商品の輸送に使われた梱包をカットしてそのまま陳列する方法である。カットされた箱がそのまま陳列されており高級感を出しにくい。 |
(イ) | ゴンドラ陳列には、フェイスをそろえやすいというメリットがある。 →○ |
(ウ) | ジャンブル陳列には、ディスプレイに手間がかからないというメリットがある。 →○ |
(工) | ショーケース陳列には、商品が汚れにくいというメリットがある。 →○ |
(オ) | フック陳列には、陳列されている商品の在庫量が分かりやすいというメリットがある。 →○ |
設問30
解答:イ
(ア) | フランチャイズ・チェーンでは、加盟店は本部から店舗運営ノウハウなどを得ることができる。 →○ |
(イ) | フランチャイズ・チェーンの本部は、加盟店によって結成された組織である。 →×:フランチャイザー(本部)とフランチャイジー(加盟店)は別々の資本関係にある。したがって店舗経営は別々に行うことになる。すなわち本部は、加盟店によって結成された組織ではない。 |
(ウ) | フランチャイズ・チェーンの目的の一つつは、規模のメリットを追求する点である。 →○ |
(工) | フランチャイズ・チェーンのロイヤルティの仕組みには、粗利益分配方式、売上高比例方式、定額方式などがある。 →○ |