平成24年度1次試験解答:運営管理
設問1
解答:イ
(ア) | × | 間接作業時間とは、目的とする生産に直接的には関係しない作業や行動にかかる時間をさす。作業現場における伝票処理は目的とする生産に直接的には関係しないので、間接作業時間に含まれる。 |
(イ) | ○ | 主体作業時間とは作業サイクル毎、または一定周期毎に発生する作業時間で主作業と付随作業時間に分けることができる。 |
(ウ) | × | 直接作業時間は、加工する時間と作業の準備の時間に分けられる。したがって、準備段取時間は直接作業時間に含まれる。 |
(工) | × | 余裕時間は、管理余裕時間と人的余裕時間に分類される。 |
設問2
解答:イ
手法 | 内容 |
P(Productivity:生産性) | インプットに対しアウトプットをできるだけ多くすること |
Q(Quality:品質) | ねらいどおりの品質の製品・サービスを提供すること |
C(Cost:原価、経済性) | 資源のムダを減らし、安いコストで製品・サービスを生産すること |
D(Delivery:数量、納期) | 必要な時に、必要な量だけ製品やサービスを提供すること |
S(Safety:安全性) | 作業者の負荷が軽減され、労働災害や事故がなく、安全に作業ができ、さらに安全な製品やサービスを提供すること |
M(Morale:働きがい、士気) | 人の能力が開発・向上され、良い職場環境のもとで、働きがいをもって仕事ができること |
E(Environment、Ecology:環境) | 環境に対し負荷をかけない生産プロセスを設計し、環境に対し負荷をかけない製品やサービスを提供すること |
(ア) | Pは生産性を示し、労働生産性、設備生産性などにより評価される。製品生産性は評価されない。 |
(イ) | S は安全性を示し、度数率、強度率、労働損失日数などにより評価される。 |
(ウ) | Mはモラールを示し、職務の満足度、集団の団結感などにより評価される。顧客の満足度は評価されない。 |
(工) | Eは環境を示し、製品の使用期間、廃棄物の量などにより評価される。生産リードタイムはDの要素とみなされるので評価されない。 |
設問3
解答:ア
工場計画は、目的とする製品の効率的・経済的な製造のために、それにかかわる施設をいかにサポートさせるかを計画することである。ひとたび計画された工場計画は容易に変更できないので目的の十分な理解、組織的な同意、システマチックなアプローチ、的確な評価が必要となる。
(ア) | 「工場内物流計画」では、人の動線や製品、部品、資材および廃棄物の動線に関する計画を行う。 →○:工場内物流計画は、動線計画(物の動線、人の動線、番重/台車等の動線、廃棄物の動線などを計画する)の立案である。 |
(イ) | 「施設レイアウト計画」では、電気、水、空気、ガス、光、熱、音、排水などの供給および処理に関する計画を行う。 →×:「施設レイアウト計画」では、建物や設備の相互間隔およびスペースに関する計画を行う。 |
(ウ) | 「設備計画」では、生産、その他の要求機能に対する、建物の規模、形状および構造に関する計画を行う。 →×:「設備計画」では、電気、水、空気、ガス、光、熱、音、排水などの供給および処理に関する計画を行う。 |
(工) | 「建物計画」では、建物や設備の相互関係およびスペースに関する計画を行う。 →×:「建物計画」では、生産、その他の要求機能に対する、建物の規模、形状および構造に関する計画を行う。 |
設問4
解答:ア
フェイルセーフとは、なんらかの装置・システムにおいて、誤操作・誤動作による障害が発生した場合、常に安全側に制御すること。
フールプルーフとは、間違った操作方法でも事故が起こらないようにする安全設計のこと。
(ア) | 機械加工中の刃の摩耗が限度を超えると、自動的に機械が停止するようにする。 →○:フェイルセーフの説明である。 |
(イ) | ネジの取り付け本数をセンサーで検出し、作業者の取り付けた本数が不足している場合に警報が鳴るようにする。 →×:フールプルーフの説明である。 |
(ウ) | 部品の形状を非対称にしておき、反対向きに取り付け作業ができないようにする。 →×:フールプルーフの説明である。 |
(工) | モーターの回転部分に保護カバーを取り付け、触れることができないようにする。 →×:フールプルーフの説明である。 |
設問5
解答:イ
(ア) | コンピュータの内部に表現されたモデルに基づいて、生産に必要な各種情報を作成すること、およびそれに基づいて進める生産の形式は、CADと呼ばれる。 →×:コンピュータの内部に表現されたモデルに基づいて、生産に必要な各種情報を作成すること、およびそれに基づいて進める生産の形式は、CAM(Computer Aided Manufacturing:コンピュータ支援生産) と呼ばれる。 |
(イ) | 生産活動に関連する設備、システムの運用、管理などについて、コンピュータの支援のもとで教育または学習を行う方法は、CAI と呼ばれる。 →○:生産活動に関連する設備、システムの運用、管理などについて、コンピュータの支援のもとで教育または学習を行う方法は、CAI (Computer Assisted Instruction または Computer Aided Instruction:コンピュータ支援教育) と呼ばれる。 |
(ウ) | 製品の形状その他の属性データからなるモデルをコンピュータ内部に作成し、解析・処理することによって進める設計は、CAEと呼ばれる。 →×:製品の形状その他の属性データからなるモデルをコンピュータ内部に作成し、解析・処理することによって進める設計は、CAD(Computer Aided Design:コンピュータ支援設計) と呼ばれる。 |
(工) | 製品を製造するために必要な情報をコンピュータを用いて統合的に処理し、製品品質、製造工程などを解析評価することは、CAMと呼ばれる。 →×:製品を製造するために必要な情報をコンピュータを用いて統合的に処理し、製品品質、製造工程などを解析評価することは、CAE(Computer Aided Engineering:コンピュータ支援解析システム)と呼ばれる。 |