平成22年度1次試験解答:運営管理
設問11
解答:ウ
設問12
解答:エ
- テーマの選定
マトリックス図法,層別,パレート図,チェックシートなどを利用して、問題と取り上げた理由を明確にする。 - 現状の把握
パレート図や管理図を利用して、取り上げられた現象がどのようにおこっているかをデータで把握する。 - 原因の想定
特性要因図や連関図を利用して、考えられる問題の原因から特に影響の大きいと思われるものをピックアップする。 - 解析
層別,パレート図,散布図などを利用して、取り上げた要因と特性の関係を調べ、原因を突き止めていく。 - 対策の検討
対策案の検討を行ない効果的な手段を実施する。 - 効果の確認
効果を確認する。 - 歯止め
再び元の状態に戻らないように標準化して歯止めを行なう。
(ア) | 「@テーマの選定」では、問題による影響度、緊急度、改善による効果の大きさについて実験計画法を用いてまとめ、重点を絞りテーマを決める。 ⇒×:実験計画法とは、効率のよい実験方法をデザインし、要因の効果と交互作用を明らかにするための手法である。テーマの選定には、マトリックス図法,層別,パレート図,チェックシートなどが利用される。 |
(イ) | 「A現状把握」では、チェックシートを利用したデータの採取、特性要因図による要因の把握が有効である。 ⇒×:特性要因図とは、特性(製品の性能や機能を云う)と、それに影響を及ぼすと思われる要因 (特性に影響を与える原因となりうること)との関連を系統的に網羅して図解したものである。主に原因の想定で利用される手法である。 |
(ウ) | 「B原因の想定」では、問題のくせを参考にして、なぜそのようなことが起こりうるのかをグラフ・管理図にまとめる。 ⇒×:原因の想定では、特性要因図や連関図が有効である。 |
(工) | (「C解析」では、特性要因図にあげた要因のなかで寄与率の大きなものは何なのか、層別したデータの比較や散布図を用いて検討する。 ⇒○:正しい。 |
設問13
解答:エ
- 定期発注方式
- あらかじめ、一定の期間、例えば、週に1回や月に1回のように、発注する間隔(発注間隔)を定めておき、その都度現在の在庫量や需要量に応じて発注量を計算して発注する方式
- 定量発注方式
- 在庫量が前もって定められた水準(発注点)まで下がったとき、一定量(発注量)を発注する方式
(ア) | 定期発注方式の発注間隔は、取引先との関係や生産計画サイクル、さらに経済性などを考慮して決められる。 ⇒○: |
(イ) | 定期発注方式は、あらかじめ定められた発注間隔で、発注の都度、発注量を決めて発注する方式である。 ⇒○:定期発注方式は、あらかじめ、一定の期間、例えば、週に1回や月に1回のように、発注する間隔(発注間隔)を定めておき、その都度現在の在庫量や需要量に応じて発注量を計算して発注する方式である。 |
(ウ) | 定量発注方式の発注点は、調達期間中の推定需要量と安全在庫量の和として求められる。 ⇒○:発注点とは、その数量を切れば発注すると予め決めた在庫水準のことである。 次の式で求められる。 発注点=調達期間中平均使用量+安全在庫=1日あたりの平均使用量x調達期間+安全在庫 |
(工) | 定量発注方式は、実在庫水準が発注点を下回った時点で一定量を発注する方式である。 ⇒×:定量発注方式は、有効在庫(実在庫だけでなく発注残も含めた在庫)水準が発注点を下回った時点で一定量を発注する方式である。 |
設問14
解答:ア
(ア) | 交互列積付とは、奇数段と偶数段で荷物の配置を180度回転させて積み付ける方式である。 ⇒×:交互列積付木数段と偶数だんで荷物の配置を90度回転させて積上げる方式である。荷崩れしにくく、積み付けが簡単である。 |
(イ) | パレタイジングの目的は、数多くの品物を1つの取り扱い単位にまとめることによって、輸送や保管の効率を高めることにある。 ⇒○:パレタイジングとは、材料、部品などをパレットの上に一定の基準に従って並べることである |
(ウ) | パレットの積付パターンには、れんが積付、ブロック積付、ピンホイール積付、交互列積付などがある。 ⇒○:パレットの積付パターンとはパレットの品物をどのように配列して積上げるかを示したもので、れんが積付、ブロック積付、ピンホイール積付、交互列積付などがある。 |
(工) | ブロック積付では、個々の商品が同じ位置に配置され、品物のかみ合いがないため荷崩れを起こす可能性がある。 ⇒○:ブロック積載は商品の向きを同じにして下から上まで積み付ける方法である。個々の商品が同じ位置に配置されるため荷崩れを起こす可能性がある。 |
設問15
解答:イ
(ア) | 工程図記号における滞留は、原料、材料、部品または製品を、計画により貯えている過程を表すものである。 ⇒×:工程図記号における貯蔵は、原料、材料、部品または製品を、計画により貯えている過程を表すものである。 |
(イ) | 工程図記号には、複数の要素工程を同時に表示するために基本図記号を組み合わせて用いる、復合記号がある。 ⇒○:正しい。 |
(ウ) | 工程図記号は基本図記号と補助図記号に分類され、基本図記号には、加工、運搬、貯蔵、滞留、検査の5つがある。 ⇒×:基本図記号には、加工、運搬、停滞、検査の4つがある。 |
(工) | 製品工程分析は、生産する作業者を中心に、原材料、部品などが製品化される過程を工程図記号で表して調査・分析する手法である。 ⇒×:製品工程分析は、生産対象物の物を中心に、原材料、部品などが製品化される過程を工程図記号で表して調査・分析する手法である。 |